求人サイトのindeedは昨今では知らない人がいないほど大きなサイトであり、人材確保のために利用する企業も多いです。
弊社も採用活動や人材事業でindeedを利用しています。
しかし、一部の企業からは「応募者がサクラではないか?」という声が上がっています。
本記事では、その実態を探っていきます。
改めて「indeed」ってどんなサイト?
indeed(インディード)は世界中で利用されている求人サイトで、世界一のシェアを誇る求人検索エンジンです。
1か月間の利用者数は平均3.5億人(2024年7月現在)にものぼります。
日本でも、多くの企業がindeedで求人募集を行い、多くの求職者がindeed経由で応募しています。
しかし、この表題にもある通り「インディードで応募してくる人はサクラが多いのではないか」と噂されるに至っています。
参考:https://jp.indeed.com/about
求人媒体界隈で起こっていること
求人サイトに課金をしたのに、面接に来なかったり、連絡がつかなかったり、入社日に来なかったりすることが珍しくないという企業側の声が散見されます。
この詳細を見てみましょう。
本当にいる? indeedにおける「サクラ」の存在
求人サイトにサクラの応募者は本当に存在するのか?について考えていきます。
まず、「サクラ」とは何かを定義しましょう。
サクラとは、イベント主催者や販売店に雇われて客や行列の中に紛れ込み、特定の場面やイベント全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を偽装したりする者を指す隠語。当て字で偽客とも書く。
引用元:wikipedia
indeedで「サクラ」が使われるとしたら、その理由は下記が考えられます。
- 「応募1件につき〇円の成果報酬」等で収益を上げている求人広告会社が、サクラを使ってクライアントの求人へ応募が来たように偽装することで、自社の利益を上げるため
- 「indeedに掲載するとたくさん応募が来る」と印象づけるために、indeed側がサクラを使って応募させている
しかし、本当にサクラの応募者を送り込むことで、彼らの利益は上がるのでしょうか?
結論から言うと、indeedでサクラを使うメリットはないでしょう。
なぜかというと、理由は3つあります。
- サクラがいると思われてしまうことで、indeedの信用が落ちるから
- 求人への応募が来ても、連絡がつかない・面接に来なければ売上に繋がらないから
- そもそも求人数が何万件もあるのに、そんなことに労力を使っていられないから
今の世の中、有効求人倍率が高く、採用したくても人が来ないことは大いにあります。
採用活動を行っている企業にとっては、応募者は多いにこしたことはないのですが、indeedや求人広告会社が目指しているのは”企業が求める人材を届けられるかどうか”。
応募数が増えるだけで応募者と連絡がつながらないという状況は、indeedや求人広告会社が求めていることではありません。
「面接に来ない」「連絡がない」といったトラブルは、サクラではなく求職者または企業側の問題である可能性が高いでしょう。
この問題はindeedに限ったことなのか
確かに、indeedは媒体の特性上、多くの求職者が求人を見ることができたり、応募までのハードルが低いため、「面接に来ない」「連絡が来ない」といったトラブルの数も相対的に多くなってしまいます。
しかし、このようなことはindeedに限らず、どの求人媒体でも起きる可能性が十分にあります。
最近では複数応募しやすい機能が付属している求人サイトも多く、それに付随して応募者のバックレの確率も上がってしまう可能性があるからです。
ただし同時に複数の応募できることは、求職者にとって大きなメリットでもあるので、どのように対策をすべきかを考えてみましょう。
面接に来ない応募者の特徴
まずは、応募後に面接に来ない求職者の特徴や、その背後にある理由を分析してみましょう。
応募者の特徴
まず、応募書類の内容が非常に簡潔で曖昧であることが多いです。
具体的な職歴やスキルについての記載が少なく、志望動機も曖昧なことが多いです。
このことから、求職活動に対してどのくらい本気度があるかを察することができるでしょう。
また、連絡先が不明確な場合も多く、面接に進む前の段階で既に連絡が取れないことも多くあります。
面接に来ない理由
応募者が面接に来ない理由はさまざまです。
他の企業で内定を得たため、以降は面接をキャンセルするケースもあります。
また、体調不良や事故などで突然の事情で面接に来られない場合も考えられます。
しかし、その場合は応募者からの連絡があると考えるのが普通ですよね。
連絡すらない場合は、一度に複数の企業に応募したために応募自体を忘れていたり、そもそもあまり志望度が高くなかったということも考えられます。
バックレにはどのような対策ができる?
それでは、応募者にバックレられないためにできる対策について考えていきます。
考えられる対策は、以下の通りです。
- 応募者へこまめに連絡するようにする
- 面接後のフォローもしっかり行う
- 自社の採用サイトで募集をかける
応募者へこまめに連絡するようにする
面接希望の方から応募があったり連絡があったら、必ずできるだけ早く対応しましょう。
その後、必ず相手が返信しやすい内容で複数回連絡をすることをおすすめします。
面接日を調整するだけでなく、面接までに必要な資料があるか、できることなら応募理由や自己PRなどを少しでも聞けるような質問をしておくと、面接をする前にある程度応募者について知ることができます。
面接後のフォローもしっかり行う
面接後は、必ず「どのくらいで結果が出るか」を伝えましょう。
面接時に口頭で伝えるだけでも悪くはありませんが、確認のためにメールなどでも送っておくと、求職者からの信頼度も上がります。
また、可能であれば「結果が出るまでにどのようなことをしてもらうか」も伝えておくのをおすすめします。
内容としては、自社のコーポレートサイトやSNSでどこを見てほしいかを伝えておくなど、自社の魅力を伝えられるようなことをしておくと、求職者が入社後のイメージをしやすくなり、バックレを防ぎやすくなります。
また、面接で合格した応募者には、しっかりとフォローの連絡を入れ「入社されるのを楽しみにしています!」と連絡をしておくとより良いでしょう。
自社の求人サイトで募集をかける
これは応募を増やしたい企業より、応募数を減らしても応募者をふるいにかけて質を上げる方法ですが、応募する際の条件など(必要資料や簡単なエントリーシートのようなもの)を設定して募集をかけ、応募のハードルを上げておくのも一つの手です。
そのような機能の付いた求人サイトを利用するのも手ですが、人材紹介会社や人材派遣会社など、保有している求人数が多い場合は、自社の求人サイトを立ち上げて一括で管理できるようにすることもおすすめです。
弊社では、人材紹介・人材派遣会社さま向けに、求人サイトの構築を承っています。
人材業界で100社以上の支援実績があり、より多くの求職者募集のためにお力添えできると思いますので、お気軽にご相談ください!
まとめ
最近よく噂される”求人媒体でのサクラ”について解説していきました。
実際にサクラが存在するとはあまり考えにくいですが、面接に来なかったり、連絡が来なかったりすると、正直誰かのせいにしたくなるのが本音ですよね。
全ての”不真面目な求職者”をブロックすることは難しいですが、すぐにできる対策はできるだけ行うことで、結果的に効率の良い採用活動ができます。
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[…] Indeedでの応募者はサクラが多いって本当!? […]