ECサイト構築に最適な開発会社の選び方 | 厳選したおすすめの開発会社も紹介
近年、ネットショッピングをする消費者が年々増えており、ECサイト活用の重要性がますます重視されるようになってきました。
大手ECモールを活用したり、自社のECサイトを開発して活用したり、方法はさまざまあるものの地方の小売事業者でもECサイトの活用がどんどん進んでいるような状況です。
しかし、ECサイトを新しく制作・開発するにしても、「相場はどのくらいなのか?」、「開発会社を選ぶポイントは?」など、不明点が多いのではないかと思います。
20年以上サイト構築に携わっており、過去にECサイトを運営してきた弊社だからこそお伝えできるポイントを、わかりやすく解説していきます。
ECサイトとは?
では、まずはECサイトについて詳しく解説していきます。
ECモールと自社EC
ECサイトと言っても、大きく分けて2種類あります。
『Amazon』や『楽天』といった大手のECモールと、自社でECサイトを立ち上げる場合です。
まずはこの2つのサイトの特徴を整理してみましょう。
ECモール | 自社EC | |
---|---|---|
競合との競争 | ECモール内で他社と比較検討されやすい | 自力集客になるため、自社ECに呼び込むまでが競争 |
デザイン・機能 | 決まったフォーマット内で表現する | 決まった枠がないため自由に表現できる |
アクセスの解析 | 決まったデータのみ収集可能 | 欲しい情報をデータ収集できる |
信頼性 | 有名なECモールなら消費者に信頼されやすい | 知名度が低ければコツコツ積み上げる必要がある |
ショップ側の負担 | 月額使用料 サイト上のオプションサービス利用料 サイト内広告費 サイト内ポイント分負担など | 開発費 サーバー代 デザイン費 サイト保守費など |
得意なこと | 競合他社が少ない 個性の際立った商品の集客 | マーケティングデータの活用 ブランディング |
ECモールとは、さまざまな企業が販売する商品が1つのサイト上で販売されているECサイトのことで、有名なものでいうと『Amazon』『楽天』『メルカリ』などがあります。
決まったフォーマットに商品の詳細内容を入力すると、簡単に出店できるようになっています。
また、ECモールはさまざまなユーザーが毎日訪れるため、自社商品が人の目に触れる機会に恵まれやすいです。
それに対して自社ECは、自社商品のみを掲載したサイトです。
訪れるユーザーの層がある程度定まっている場合が多く、「このお店が好き」や「このお店のブランドに魅力を感じる」といった人がサイトに訪れてくれる場合が多いです。
しかし、ユーザー獲得のためには自社で集客をする必要があります。
上記の表のように、ECモールにも自社ECにも強みや得意があるので、ECモールと自社ECの両方を運営していくことも多々あります。
セレクトショップのような形態なのか、もしくは自社商品のような形態なのかによっても、どのようにすれば収益を上げやすいのかが変わってきますね。
自社ECのメリット
では、自社ECを持つ場合のメリットについて、まず整理してみます。
- サイトのデザインや機能が自由に決められる
- ブランディングがしやすい
- アクセスの解析がしやすい
サイトのデザインや機能が自由に決められる
自社サイトを持つということは、独自の機能を付けたり、デザインに細部までこだわることができるようになります。
ECモールだと、フォーマットで訴求方法や内容が決まっているのですが、自社ECではより商品に合った訴求方法でユーザーにアピールできたり、サイト内で企画や特集化して訴求することも可能になってきます。
ブランディングがしやすい
自社ECを作る目的としても挙げられる”ブランディング”。
ブランディングというのは、商品一つひとつを売るためのコンセプトを訴求するだけでなく、企業にとってのビジョンも反映することも可能になります。
コンセプトやビジョンを打ち出すことで、商品や企業のファンを作ることができ、一過性の販売でなく、長く売れて愛される商品に育てることができます。
アクセスの解析がしやすい
ECモールでは、アクセス解析の面で収集できるデータは限られており、深く解析することができないことがあります。
しかし、自社ECを持っていれば、Google Analyticsなどで深く解析して、どこから流入があったのか、どこでつまずいて成果に繋がっていないのかなどを分析することができるため、ユーザーにとって価値のあるサイトを作りやすく、今後の成果を上げやすいようになっています。
自社ECのデメリット
また、自社ECを持つ場合のデメリットについても整理してみます。
- 集客を自社でする必要がある
- 成果を得るまでに時間がかかる
集客を自社でする必要がある
ECモールとは違い自社ECは、サイトを立ち上げて商品を掲載しただけでは集客する力がありません。
そのため、どのように集客していくのかを考え、実践していく必要があります。
しかし、これは言い換えれば「自社にとって必要な顧客層だけを集めることができるチャンス」と捉えることができます。
そして、ブランディングやデザイン、機能などにこだわって一貫性を持たせることで、ファン化するための一歩を踏み出すことができるようになります。
成果を得るまでに時間がかかる
自社ECでは集客を自社で行わなければいけない分、すぐに成果にはつながらないため、根気が必要です。
アクセス分析などをしっかり行い、PDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)を回していく必要があります。
成果を上げるためには、サイトへの訪問者を増やしたり、客単価を上げること、リピーターを増やしてファンになってもらうことが必要になります。
しかし、これは時間をかけて自社に合った顧客層を獲得することになるので、その分顧客がファン化しやすいということが言えます。デメリットでもありますが、メリットとも捉えられます。
ECモールと違って、自社ECだと競合他社と比較される機会が”ないに等しい”状況になります。
正確に言えば自社ECでも競合他社と比較はされるのですが、簡単に比較できてしまうECモールよりは手間がかかるため、ユーザーに選ばれてリピーターを増やすことができるようになると、収益も上がりやすくなります。
最初は利用ユーザーもリピーターも少なく成果に繋がりにくいですが、リピーターを増やすための努力を怠らなければ、成果にあらわれてきます。
ECサイト構築に必要な機能と費用の相場
では、ECサイトを構築するうえでの開発の選択肢別に費用の目安をご紹介します。
ECプラットフォームを利用する場合
「ECプラットフォーム」とは、ECサイトを構築・運営するために利用されるシステムのことを言います。
プラットフォームにより実装内容はさまざまですが、商品のカート機能や決済システム、在庫管理など、ECサイトに必要な機能が標準装備されています。
また、「ECプラットフォーム」の中にもさまざまな種類が存在します。それぞれについて簡単に説明していきます。
モール型ECサイト | ASPカート | クラウドEC | |
---|---|---|---|
特徴 | モール型 | 基本機能をクラウド上で提供 | クラウド上で提供。外部システムとの連携可 |
カスタマイズ性 | 決まったフォーマットのみ | 標準機能を搭載。機能のカスタマイズは不可 | ASPカートよりは自由度が高い |
初期費用 | サイトにより数万円程度 | 無料~数万円 | 十数万円~数百万円 |
ランニングコスト | 出店料や販売手数料など | 数千円~数万円の利用費や、決済利用費など | 数万円~数十万円の利用費 |
集客力 | 出品しただけで一定の流入数が見込める | SNSなどで誘導する必要あり | カスタマイズによってはSEOでの集客も可 |
例 | 『Amazon』、『楽天』など | 『カラーミーショップ』『BASE』、『futureshop』、『Shopify』など | 『GMOクラウドEC』、『メルカート』、『W2』など |
上記の表の通り「ECプラットフォーム」でのECサイト開発には「モール型ECサイト」「ASPカート」「クラウドEC」の大きく分けて3種類が存在します。
それぞれ利用できる機能やカスタマイズ性に大きな違いがあり、それに伴ってかかってくるコストも大きく異なってきます。
いずれもクラウドによる提供がほとんどのため、社内サーバーは不要で、サーバー費用も含めた料金体系になっています。
また、カスタマイズ性に伴って料金体系が大きく異なるため、目的に合わせて慎重にプラットフォームを選ぶことが重要になってきます。
ECサイトはユーザーにとって使いやすい”機能性”がとても重要になってくるため、あまり独自性のある機能は必要ないことが多いです。
機能性を重視するならECプラットフォームでの開発が向いていますが、ブランディングを合わせて行っていきたい場合は、「ECプラットフォーム」でのサイト運営は物足りないかもしれません。
オープンソース開発の場合
オープンソース開発は厳密に言えば上記「ECプラットフォーム」に含むのですが、他のECプラットフォームとの決定的な違いは、社内に技術者がいる場合に利用できるプラットフォームという点です。
基本的に無料か、少額での利用が可能で、カスタマイズなどの制約がなく、自社のビジネスモデルや運営手法に沿って自由にサイト開発を行うことが可能です。
かかるコストを抑えつつ、自社の開発体制を活かしてオリジナルのECサイトを構築したい場合は、おすすめの方法になります。
オープンソース開発のサービス▼
- 国産サービス『EC-CUBE』
- Adobeのサービス『Magento Open Source』
- WordPress 向けのオープンソース『WooCommerce』
パッケージ開発の場合
オープンソース開発と同じく、ある程度自由にサイト開発を行うことが可能ですが、社内に技術者がいないという場合に有効な開発手法になります。
ECサイトの開発をシステム開発会社に依頼するなら、一番メジャーな方法です。
必要な機能を一通り備えているので、サイトとしての機能性は確保できるといったところです。
また、「ECプラットフォーム開発」と比べて導入費用は高くなるものの、開発会社によっては収益を上げるための提案をしてくれたり、サイトの運営や集客に関してサポートを受けることも可能です。
「パッケージ開発」の場合の開発費用相場は100万円~500万円で、運用時には保守費用として月10万円前後の費用がかかる場合が多いです。
フルスクラッチ開発の場合
「フルスクラッチ開発」とは、すでにあるシステムを利用することなく、すべてオリジナルでオーダーメイドの開発を行うことを言います。
カスタマイズ性はかなり自由になりますし、デザインやUIにおいても、納得のいくデザイン性を追求することができます。
しかし、その分費用がかさむのも事実としてあります。
搭載する機能やデザインによってかなり左右されますが、500万円~数千万円かかるケースも珍しくありません。
フルスクラッチ開発のメリットとしては、サイト運営のサポートや最適な機能の提案はもちろん、オリジナルでのシステム構築になるので、セキュリティホールを外から見つけるのが非常に困難なことが挙げられます。
セキュリティに関しては他のどの開発手法よりも優秀なので、セキュリティレベルを最高に高めたいならフルスクラッチ開発をおすすめします。
費用以外に見るべき7つのポイント
ここまでで、「このくらいの費用感なのか」というのはざっくりと分かっていただけたのではないかと思います。
では、開発会社を選ぶ際に見るべき7つのポイントについて整理していきます。
会社の設立年
こちらは重要視する方が多いかもしれませんね。
しかし、設立年が古ければ古いほどいいのでしょうか?これについても詳しく見ていきます。
まず、会社の設立年の考え方ですが、大前提として、単純に会社設立から企業が5年、10年と存続していることはとても素晴らしいことです。
10年後の企業生存率はベンチャー企業で6.3%と言われるほどに低く、特にWeb関連の事業を行っている企業はベンチャー企業がほとんどのため、今存在している会社の50社中3社しか生き残らない計算になります。
そんな中、この”設立年”をどのように見ればよいのでしょうか?
基本的には、5年以上存続している会社であれば、ある程度安心できると判断しても良いでしょう。
これは感覚の問題になるので、確かな判断基準とは言えませんが、5年以上存続している会社であれば制作実績もある程度持っているので、まず最初に確認する部分として見ておくことをおすすめします。
従業員数と被保険者数のバランス
また、企業情報を見る際に、この「従業員数と被保険者数のバランス」についても見ていきましょう。
これは、特に開発会社のあるあるなのですが、案件を「社員」だけでなく「業務委託契約者」に一部または全て任せているケースがあります。
制作会社での人員ではなく、「業務委託契約」にて案件の人員補充を行っている場合、一部の企業でこの人数を「従業員数」に含んでいる場合があります。
サイト開発・制作においては、業務委託契約の人員を使っていようと問題はないのですが、それを企業側が意図的に隠している場合、もし業務委託契約者に何かあった場合に責任を取ってもらえない可能性があるということを覚えておいていただきたいです。
基本的には、業務委託契約者が制作を行って何か問題が発生した場合は、受託している企業側が責任を取るものなのですが、そういう企業ばかりとも限りません。
「被保険者数」とは、企業の社会保険に入っている人のことです。
業務委託契約を行っているフリーランスの開発者たちは社会保険に入れないため、「従業員数」と「被保険者数」のバランスを確認して、比率が極端に違っていないか、従業員数に偽りがないかを見ておくと、トラブルに巻き込まれる危険性が低くなります。
制作実績
これは言うまでもないですが、開発会社の制作実績を確認することは誰もが”重要だ”と感じるポイントですよね。
では、どのように実績を見ていけばよいのでしょうか?
制作実績は、企業によって公開内容がさまざまなのと、取引企業が公開NGとしている場合があるため、一概に全ての制作実績が大事とは言えませんが、実績数が多いから何でもいいというわけではありません。
制作実績を見るうえで重要視するポイントは以下の通りです。
- 制作実績件数
- 自社と同業の実績歴があるか
- 自社が求める制作に合った実績があるか
制作会社を選ぶ際に重要なのは「自社が求めるものを形にしてくれるかどうか」。
それを見極めるために、まずはどんなサイトを構成したいのか具体的にイメージし、求めるイメージと似たサイト制作を実績として持っているかどうかが大きな判断基準になります。
”どこの”実績があるかではなく、”どんな”実績があるかを注視してみましょう。
システム開発以外の事業
システム開発以外の事業というと、例えばコンサルティング事業を行っているとか、ECサイトや実店舗を自社で運営しているとか、そういった「別事業で何をしている会社なのか」も選定基準として持っていてもいいでしょう。
例えば、マーケティングコンサルなどを別事業として行っている会社であれば集客についてのノウハウを持っていたり、ECサイトや実店舗を運営している会社であればEC事業の当事者としての経験があるため、ただサイトを作るだけではなくビジネス自体が成功するような提案をしてくれる可能性が高くなります。
取引先
これは必須ではありませんが、できれば取引先も見ておいたほうが安心かなという要素です。
取引先の見方として基準になるのは以下の通りです。
- 銀行との取引がいくつか存在するか
- 国や自治体組織との取引は存在するか
- 大手企業との取引は存在するか
これは、上記取引がなければよくないということでもありません。
会社の信用度を見る基準として、銀行や国・都市の機関、大手企業があれば、会社としての信用度が社会的に高いと評価されるためです。
あったらラッキーというくらい軽く確認しておくくらいで問題ありません。
サービスの柔軟性
これは見積もりを取ってみないとわからない場合もありますが、基本的に以下のような基準で制作サービスの柔軟性を見ていきます。
- 外部サービスとの連携が可能かどうか(SNSなどでの拡散がしやすい環境か、など)
- 大規模サイト・複数サイトへの対応が可能かどうか
- 機能改修や追加などのカスタマイズが可能かどうか
- サイトに付随するオウンドメディアの構築をしてくれるかどうか
これらは”ただ依頼のままに制作している会社”なのか、”幅広い提案をくれる会社”なのかを判断する基準にもなります。
自社でどれだけサイト構築をイメージしていても、制作のプロほどの知識があるわけではありません。
近年のWebサイトの傾向や流行などに詳しい制作会社であれば、提示してくれる内容が多岐にわたることもあります。
まずは自社の要望と合致するかどうかをしっかりと見極めたうえで、さまざまな実装スキルがある会社に見積書を依頼すると、時間や費用に対するコスパも良くなります。
サービスのサポート体制
これは、見積もりを取って、実際にやり取りしてみないと分からない部分です。
判断基準は以下の通りです。
- 営業担当者の提案内容が充実しているかどうか
- 実際進めていくとなるとどういうやり取りになっていくのかを明示してくれるかどうか
- 担当者とのやりとりがスムーズかどうか
実際に見積もりを取った後に制作会社とやり取りをする際、しっかりと自社に寄り添ってくれる企業なのかを判断する基準となります。
やり取りが透明性高くできていると、制作会社も、制作を依頼する会社も、お互いが安心してやり取りすることができ、スムーズに制作が進みます。
しかし、「窓口が営業担当で、細かい状況を共有しづらい」といった場合、制作進捗はもちろん、制作意向を上手く汲み取ってくれるかどうかも怪しくなり、思っていたサイトに仕上がらないといったトラブルも起きてしまいます。
見積もりを取った際には「制作ディレクターと直接やり取りすることは可能ですか?」や「制作時はどういうやり取りになりますか?」などしっかりと疑問をぶつけてみるのがいいでしょう。
依頼する前に注意すべき3つのポイント
では、実際にECサイト構築を依頼するとなった場合、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
セキュリティ面は入念に確認
最近は「ノーコード開発」というものが存在し、ECサイトもその例外ではありません。
「ノーコード開発」というのは、サイト制作時に行う「プログラミング」に関する知識がなくてもサイトやアプリの開発が行えるというもので、安価で早く完成できるので需要が高まっている開発サービスです。
しかし、懸念点は「セキュリティ面」。
全くセキュリティ対策がされてないわけでもないですし、「ノーコード」でもセキュリティに強い会社は存在しますが、開発会社が作ったシステムよりは劣ってしまうことが多いのも事実です。
ECサイトは広く知られればかなり多くの個人情報が集まる場所になります。
そこはユーザーの信頼度を保つためにも、しっかりとしたセキュリティのある会社に任せたいですよね。
ぜひ見積もり時に、開発会社へセキュリティ面での対策などについて質問されることをおすすめします。
たくさん機能を付ければいいわけではない
ECサイトを開発するとき、搭載可能な機能はたくさんありますが、サイトの目的に合った機能を付けられていないと、ユーザーの離脱につながることもあります。
ユーザーとしてサイトを利用していた際に「なんか機能が多すぎてよくわからないから使いこなせない」と思った経験はありませんか?
便利な機能がいくつか搭載されているサイトは便利だと感じますが、機能が多すぎると煩わしさを覚えてしまう人も少なくありません。
また、機能が多いほどサイト開発にかかる費用も上がってきますので、慎重に見極めたいですね。
パッケージ化された機能だけで充分目的が達成できそうか、それとも特別な機能を付けてユーザー・管理者ともに利用しやすいサイトを作るほうがいいのかを、今一度しっかりと考えてみましょう。
”元請けならいい”というわけではない
”元請け”という言葉をご存知でしょうか?
もと-うけ【元請け】
〈名〉依頼主から直接仕事を請け負うこと。また、その業者。その仕事をさらに請け負う下請けに対していう。元請負。
引用元:明鏡国語辞典 第二版・大修館書店
これは、基本的に業者間でのやり取りで使われることの多い言葉なのですが、耳にした方もいらっしゃると思います。
ここではつまり「元請け企業の方がしっかりしたサイトを作ってくれるのではないか」という意見に対して解説していきます。
Web開発・制作会社というのは、「自社で制作を完結している会社」と「下請けに制作を任せている会社」が存在します。
自社の制作スタッフで全て完結できている制作会社であれば全く心配いらない項目なのですが、現在どの企業もSE(システムエンジニア)の人材が不足しているため、全く外部に頼まずに制作を完結できる会社は少ないです。
しかし、自社にそもそも人員がおらず、下請けに全ての制作業務を任せるような会社だと、制作時のやり取りに時間がかかったり、手数料を必要以上に取られてしまう事態にも。
それを防ぐためには、問い合わせ時に「開発・制作は内部で行いますか?」など、思い切った質問をしてみるのが良いでしょう。
厳選したおすすめ開発会社5選
では、前述で述べた制作会社を選ぶ際に見るべき7つのポイントを踏まえて、開発会社の目線で厳選したおすすめの開発会社をご紹介します。
企業名 | 会社の 設立年数 | 従業員数 と 被保険者数のバランス | ECサイトの制作実績 | システム開発以外の事業 | 主な取引先 |
---|---|---|---|---|---|
株式会社カンナート | 19年 | 従業員数不明 被保険者数44名 | Wattsオンラインショップ 大塚家具オンラインショップ | DX支援 SNSマーケティング | 株式会社ヤマダデンキ 株式会社ベネッセコーポレーション 株式会社ワッツ |
株式会社 アイル | 33年 | ◎ | 大喜多Online 黒川乳業 オンラインショップ | Webマーケティング支援 人材教育支援 | 大喜多株式会社 黒川乳業株式会社 楽天グループ株式会社 |
株式会社アプリコットデザイン | 11年 | ◎ | ー | ロゴなどのグラフィックデザイン 自社商品の通信販売 | 森永製菓株式会社 味の素株式会社 日本郵便株式会社 |
株式会社スタジオカレン | 19年 | ◎ | FAVORINA ONLINE SHOP Pelican Soap ONLINE SHOP adget | マーケティング コンサルティング | 株式会社フォーシーズHD 株式会社ペリカン石鹸 株式会社日本ビジネス開発 |
株式会社ブリッジコーポレーション | 29年 | ◎ | 京都瑠璃雛菊 宝酒造オンラインショップ 幻冬舎plus | 戦略コンサルティング Webメディアの運営 | 京都府庁 合同会社京都瑠璃雛菊 宝酒造株式会社 株式会社幻冬舎 |
※会社の設立年数は2024年12月時点のものです。
※従業員数と被保険者数のバランスは50%以上を◎、30%以上を〇としています。
株式会社カンナート
- 『ASPカート』や『オープンソース』の中から最適なものを提案してくれる
- オンラインショップオープンまでの「商品マスタ作成」や「情報登録」も任せられる
- サイト公開後はマーケティング観点で売れるECサイト作りをサポートしてくれる
株式会社カンナートは、『ECツクール』というサービスでECサイトのパッケージ開発を行っています。
『ECツクール』では「ECサイト構築に必要な機能と費用の相場」でも解説した『ASPカート』や『オープンソース』にてECサイト開発を行ってくれるサービスです。
「自社はどのくらいの規模でサイト開発すればいいのか?」といった疑問にも丁寧に答え、プロとしてさまざまな提案を行ってくれるようです。
また、サイト公開前のサポートとしてECサイトには必須の「商品マスタ作成」や「情報登録」をサポートしてくれたり、サイト公開後はマーケティング観点でサポートしてくれたりと、サービスの柔軟性と充実度が高いと言えます。
会社の設立年数 19年(2024.12月時点)
パッケージ開発
大手企業との取引あり
サービスの柔軟性◎
株式会社カンナートの概要
設立年 | 2005年 |
電話番号 | 03-6432-9033 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿6-12-1西新宿パークウエストビル3F |
事業内容 | EC構築/支援サービス DX支援 WEB制作 SNSマーケティング |
実績 | https://www.kannart.co.jp/work/ |
株式会社 アイル
- BtoB企業向けに開発されたECシステムのパッケージ開発
- 豊富なBtoB標準機能のパッケージに、要望に合わせたカスタマイズも可能
- 今ご利用中の基幹システムと連携可能
株式会社 アイルは、『アラジンEC』というサービスでECシステムのパッケージ開発を行っています。
このパッケージ開発サービスはBtoB企業向けに開発されたシステムで、元々基幹システムのクライアントからの要望で生まれたサービスなのだそう。
BtoB企業との取引が豊富なため、BtoB専用だからこその使いやすさを追求したシステム開発を行ってくれます。
また、要望に合わせて柔軟にカスタマイズしてくれたり、元々使用している基幹システムをそのまま活用してシステム化してくれるので、導入もスムーズにできます。
会社の設立年数 33年(2024.12月時点)
BtoB専用のECシステム開発
大手企業との取引あり
パッケージ+カスタマイズでの開発
株式会社 アイルの概要
設立年 | 1991年 |
電話番号 | 06-6292-1170(大阪本社) |
所在地 | 【大阪本社】 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB 【東京本社】 東京都港区芝公園2-6-3 芝公園フロントタワー |
事業内容 | コンピュータおよび周辺機器の販売 基幹業務管理システムの開発・販売 情報系システムの開発・販売 ネットワークシステム構築及びテクニカルサポート セキュリティ対策及びセキュリティ企業診断 人材教育支援 Webマーケティング支援 オフィス環境支援 |
実績 | https://aladdin-ec.jp/case/ |
株式会社アプリコットデザイン
- 「ASPカート」と「オープンソース」を組み合わせたパッケージ開発
- デザイン性が高く、ブランディングも可能
- 自社商品の通信販売なども行っており、ECサイト運営の当事者意識がある
株式会社アプリコットデザインは、”ブランディングデザイン会社”であり、デザイン性の高いサイト開発を行っています。
ECサイト制作サービス『コンテンツEC』では、サイトを作ることではなく『育てる』ことにフォーカスしており、ユーザーのニーズを満たし悩みを解決するコンテンツを展開して集客のサポートをしてくれます。
ブランディングだけでなく開発に関する部分も、クライアントに寄り添ったサイトに仕上がるように柔軟に対応してくれるようです。
美容サロンをプロデュースしていたり、自社商品の通信販売も行っていることから、美容や生活に関するECサイトの開発が得意で、開発実績も豊富です。
会社の設立年数 11年(2024.12月時点)
ブランディングデザインを行う開発会社
大手企業との取引あり
美容・生活に関するECサイト開発が得意
株式会社アプリコットデザインの概要
設立年 | 2013年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 【長野本社】 長野県長野市青木島町大塚901-2 【東京オフィス】 東京都目黒区青葉台3丁目15-17 |
事業内容 | ホームページ企画、制作、管理、更新代行 ネットショップ企画、制作、管理、更新代行 ネットショップコンサルティング チラシ、名刺、ロゴなどのグラフィックデザイン 映像制作 美容サロンプロデュース 人材育成 自社商品の通信販売 |
実績 | https://apricot-design.com/work/ |
株式会社スタジオカレン
- ”つくる”にこだわり、サイト開発だけでなく、ブランディングやマーケティングにも力を入れている
- 結果につながるための最適な提案をしてくれる
- パッケージやフルスクラッチ開発も可能
株式会社スタジオカレンは、ECプラットフォームやパッケージ開発、フルスクラッチ開発など、あらゆる方法でECサイト制作を行っています。
ECプラットフォームはツールを固定せずクライアントに最適な提案をしてくれたり、楽天やYahooなどECモールでの制作にも対応しています。
”つくる”にこだわり、”つくる”を真剣に楽しむ開発会社として、サイト開発だけでなく、ブランディングやマーケティングの提案も行ってくれます。
すべては結果を出すために、時には別の視点からのクリエイティブな提案を行ってくれるようです。
会社の設立年数 19年(2024.12月時点)
パッケージ・フルスクラッチ開発
大手企業との取引あり
ブランディングやマーケティングの提案も
株式会社スタジオカレンの概要
設立年 | 2005年 |
電話番号 | 03-4520-6655 |
所在地 | 東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル8F(受付9F) |
事業内容 | WEBインテグレーション事業 WEBサイト構築 WEBアプリケーション開発 マーケティング(SEO・SEMを含む) コンサルティング 運営・保守 |
実績 | https://www.studiokaren.co.jp/works |
株式会社ブリッジコーポレーション
- 800サイト以上のECサイトに関わってきた実績を活かした、実績に基づく提案力
- 丁寧なヒアリングと提案
- さまざまな方法での運用アドバイスを提案してくれる
株式会社ブリッジコーポレーションは、要望に合わせたECサイトの開発を行っています。
800サイト以上のECサイト構築、Webマーケティング、WEBセキュリティの実績をもとに、事業形態に合わせて柔軟に対応・提案してくれる開発会社。
最適なECカートシステムの選定からフルスクラッチ開発まで幅広く対応してくれます。
また、サイト公開後の運用サポートとしてマーケティング観点でのアドバイスなども行ってくれるので、開発後もしっかりサポートしてくれる印象です。
会社の設立年数 29年(2024.12月時点)
フルスクラッチ開発も可能
大手企業・行政との取引あり
マーケティング観点でのアドバイスも
株式会社ブリッジコーポレーションの概要
設立年 | 1995年 |
電話番号 | 075-253-0701 |
所在地 | 【京都本社】 京都市中京区烏丸通三条下ル饅頭屋町595-3 大同生命京都ビル6F 【東京事務所】 東京都港区麻布十番2-20-7 麻布十番髙木ビル |
事業内容 | インターネットを使った戦略コンサルティング Webサイトの企画・制作・運営代行 Webシステム受託開発 レンタルサーバサービス及び付帯商品の販売 Webサービス提供及び代理販売 Webメディアの運営 |
実績 | https://web.bridge-net.jp/works/ |
まとめ
ECサイトを開発したい時に、まず知っておきたい基礎知識や開発費用の目安、おすすめの開発会社について解説しました。
ECサイト開発の手法はさまざまで、目的に合わせた手法選びから悩まれる企業も多く見られます。
まずはいくつかの企業に見積もりを依頼し、さまざまな開発会社とコンタクトを取ってみて、自社に合う会社選びを行ってみるのがおすすめです。
選定代行サービス『SELECTO』では、貴社のニーズに合った開発会社・制作会社の選定サービスを完全無料で提供中!
アプリ開発・制作会社選びに迷ったら、ぜひ活用してみてくださいね。