Androidアプリ開発に最適な開発会社の選び方 | 厳選したおすすめの開発会社も紹介
アプリ開発と一言にいっても種類はさまざまですが、今回は主に「Androidモバイルアプリケーション」の開発について解説していきます。
Androidアプリを開発したい時に、まず知っておきたい基礎知識や開発費用の目安、おすすめの開発会社について一つひとつ解説していきます。
システム開発とアプリ開発の違いは?
まず、システム開発とアプリ開発の違いについて明確にしておきましょう。
システム開発とは
一般的にシステム開発とは、主に業務効率化を目的としたシステムを開発することで、大規模なソフトウェアシステムなどの構築が含まれています。
こちらは目的によって内容が全く異なってくるのですが、例えばデータベース管理、サーバー運用、ネットワーク構築など、より広範囲な要素が含まれます。
アプリ開発も大きな括りではシステム開発と言えますが、スマートフォンでアプリを開くときに、スマートフォン上のシステムが作動してアプリが立ち上がっているので
システム開発はアプリ開発にも大きく関わっており、両者は切っても切れない関係であることがわかります。
アプリ開発とは
アプリ開発は、主に3つのタイプが存在します。
- モバイルアプリケーション(スマートフォン・タブレット向け)
- デスクトップアプリケーション(PC向け)
- ウェブアプリケーション(ブラウザ上で実行されるアプリ)
ここでは主に、スマートフォンやタブレットなど、モバイルデバイス向けのアプリケーションを作成することについて解説していきますが、アプリにはパソコン向けやブラウザで実行できるものもあるということを頭に入れておいてください。
モバイルデバイス向けのアプリは、ユーザーが日常生活で利用するものであり、特定の機能やサービスを提供することを目的としています。
アプリ開発では、ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)が非常に重要視されます。
ユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)
ユーザーインターフェース(UI)とは、情報をやり取りする接触面のことを示します。
UIが理想的な状態であると、ユーザーがぱっと画面を見たときに操作方法などが明確で分かりやすく、迷いなくスムーズにアプリを使えます。
ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザーがアプリを使用する流れで得られる体験のことです。
例えば、文字の大きさやフォントの種類が適切で読みやすかったり、アプリの重さを感じることなくスムーズに動いたり、デザインが全体的にシンプルで分かりやすいといったユーザーの感情を含めた体験のことを言います。
ユーザーにとって使いやすい「画面」と「体験」であるかどうかが、アプリの質を左右します。
アプリが使いやすいとユーザーに判断されれば、口コミなどで広まりやすく、ユーザーが増えやすくなるでしょう。
AndroidとiOSの違いって?
アプリを開発しようと思うと、まず出てくる問題が「Androidにするか、iOSにするか」という問題。
結論から言うと、iOSアプリは「マネタイズしやすい」と言われているのに対し、Androidアプリは「世界的に見るとシェア率が高くて汎用性が高い」という特徴があります。
詳しく見ていきましょう。
シェア率の高さは重要?
Androidは世界のシェア率が高いと言いましたが、ここでは世界シェアが本当に重要なのかということを考察していきます。
まず、今アプリ開発をしたいと思われているアプリのサービスは、どのような層に利用してほしいと考えておられるでしょうか?
日本国内だけでと考えられているかもしれませんし、世界での利用も考えて世界でシェアを伸ばしたいと思われている場合もあるでしょう。
例えば外国人向けの”日本観光アプリ”などは、世界シェアを獲得したい対象となるかもしれません。
現在、世界ではiOSに比べてAndroidの方がシェア率が高い現状がありますが、日本国内に至っては2024年9月の調査でiOSシェアが58.98%、Androidシェアが40.79%というデータがあります。
国内においては、現時点ではiOSの方が利用者が多いということなんですね。
このシェア率だけでいうと、国内でのサービス展開を考えているアプリ開発であれば、iOSの方が需要が高そうと感じる方も多いと思います。
しかし、シェア率だけが重要なのではなく、サービスをどんな人に提供していきたいかでAndroidアプリにすべきか、iOSアプリにすべきかが変わってきます。
また、実は”現時点で”の国内シェア率はiOSの方が優位とは言いましたが、2018年ころを境にiOSのシェア率がじわじわと下降傾向にあるようです。
シェア率というのは、劇的に変化することはなくとも、変化していくものです。
そのため、シェア率のみを見て判断するのではなく、それぞれのアプリ開発にはどのような特徴があって、自社サービスの展開にはどういったものが必要なのかを見極めていただければと思います。
マネタイズのしやすさはどう判断するの?
最初に、”iOSアプリは「マネタイズしやすい」”と記載しましたが、その考え方について共有させていただきます。
iOSアプリの方がマネタイズしやすい理由は2つあります。
1つは、iPhoneの価格帯です。
Androidスマートフォンは世界中で幅広い価格帯で販売されており、例えば中国系スマートフォン会社のXiaomiが発売しているスマートフォンは1万円台から購入できたり、日本メーカーのスマートフォンでも人気なものは5~6万円のものが多く販売されています。
しかし、iPhoneに関しては10万円以上の機種がほとんどで、価格帯が全く違っているのを理解していただけるかと思います。
そういった事実から、iPhoneユーザーは高所得者が多いと言われており、アプリにもお金をかけてもらいやすいと言われています。
もう1つの理由は、App Storeの仕組みにあります。
iPhoneを利用するユーザーは、アプリを利用しようと思うと必ず「Apple ID」の登録が必須となり、その登録の際は必ずクレジットカード情報の登録が必要となってきます。
そのため、iPhone上で有料アプリの購入時やアプリ内課金をする際は、スムーズに課金できてしまうため、課金に対するユーザーのハードルが低いと考えられています。
このように、Androidに比べてiPhoneは、ユーザーがお金を使いやすい傾向や導線ができているため、マネタイズがしやすいと考えられます。
AndroidとiOSの違い 分析結果
では、AndroidとiOSの違いについて、アプリ運営の観点で詳しく見ていきましょう。
Android | iOS | |
---|---|---|
アプリのバージョンアップへの配慮 | 端末によりバージョンがさまざまなため、配慮が必要 (アプリに不具合が発生しやすい) | 端末が統一されているので、特別な配慮は不要 |
アプリリリースの審査 | 機能面を重視 | デザイン性やブランドイメージを重視(ユーザーエクスペリエンス全般) |
アプリリリース費用 ※2024.11.28相場 (1$=151.66円) | 初回のみ25US$(約3,800円) | 99US$(約15,000円)/年 |
デバイスのセキュリティ面 | デバイスにより異なる | クローズなOSのため、強い |
ストア内のアプリ総数 ※2022年データ | 260万種類 | 470万種類 |
このように、AndroidとiOSでは明確な違いがあることがわかります。
アプリリリースの審査に関しては、数年前まではAndroidアプリの審査はそれほど厳しくなく、すぐにリリースできると言われていましたが、最近は審査基準が厳しくなったようで、最大7日間の審査が必要になるとのことでした。
また、審査基準としてAndroidは機能面を重視するのに対し、iOSはユーザーエクスペリエンス(UX)全体を重視して審査する傾向があり、項目の細かさからかなり丁寧に審査をするような印象を受けます。
また、ユーザーにとって重要なのは「アプリのバージョンアップ」。
Androidは端末の種類が豊富にあるため、どうしても端末により不具合が生じるケースがあります。
しかし、iOSの場合は端末が統一されているため、複雑な配慮が必要なく、不具合が複合して生じることはあまり考えられません。
これらのことから、日本国内でシェアを広げたいアプリの開発を行う場合は、アプリの維持費はかかってしまうものの、iOSアプリからスタートするのが無難なように思います。
AndroidとiOSの両アプリを同時に開発することも少なくないので、アプリの認知度を高めてユーザー数を増やしたいのであれば、AndroidとiOSの両方で検討してみることをおすすめします。
アプリ開発のメリット・デメリット
アプリ開発を行う場合、どのようなメリットとデメリットがあるのかを整理してみましょう。
アプリ開発のメリット
- 自社サービスの認知拡大につながる
- アプリ特有の戦略で集客が可能になる
- 顧客データを取得できるため、マーケティングに活かせる
- ユーザーとのコミュニケーションが取りやすくなる
自社サービスの認知拡大につながる
例えば女性向けアパレルのお店がアプリ開発を行うとします。
従来はお店で実際に商品を見て欲しい洋服を見つけたり、看板や店内のポップで情報を受け取ったり、店員さんとの会話を楽しんだりしてお買い物を行いますよね。
しかし、そこにアプリがあったなら、セール情報をプッシュ通知で受け取ることができたり、お店開催のイベントなどの告知を受け取ることで、今まで知らなかったサービスを顧客が受け取れる第一歩になったりします。
そのようなことが繰り返されると、ユーザーは自然とファンになりやすいということです。
アプリが直接、認知拡大の材料になる場合もありますし、自社のファンが増えることで間接的な認知拡大になる可能性もあるということです。
アプリ特有の戦略で集客が可能になる
先ほどの女性服のお店のアプリ活用法以外にも、例えばGPSを利用した地理的ターゲティングを行えたり、カメラの機能によってユーザー体験の質を向上させることも可能ということです。
最近はARなどを使って、アプリで新たな体験を行えるものも増えています。
このように、Webサイトなどではできない”アプリ特有の戦略”によって、ユーザーの生活に寄り添ったり、ユーザーの心を惹きつけることで新たな集客が可能になってきます。
特に、リピーターの創出に役立っていることが多いと考えられます。
顧客データを取得できるため、マーケティングに活かせる
アプリによって違ってくると思いますが、アプリではまず最初に会員登録を行う場合も多いかと思います。
顧客データというのは、登録された情報や、よく利用するアプリ機能などについてのデータのことを言います。
例えばユーザーの住んでいる地域名がわかれば地域マーケティングができるかもしれませんし、性別や年齢が分かれば、どんな人に人気で今後どのような戦略を練るかの判断材料にできる可能性があります。
このように、普段のコミュニケーションやWebサイト運用などではわからない情報を取得することができるため、マーケティングに活かすことができます。
ユーザーとのコミュニケーションが取りやすくなる
ユーザーとのコミュニケーションを取る方法はさまざまで、Webサービスでも十分にコミュニケーションを取ることは可能ですが、アプリであるからこそ、アンケートの実施ハードルが下がったり、オフラインでイベントを行うことを周知しやすくなったりします。
そうしてアプリ運営とユーザーがコミュニケーションをとることで、よりユーザー目線に立ったアプリへと進化させることが可能になります。
アプリ開発のデメリット
- システム開発よりも開発費用が高額になりやすい
- 開発難易度が高いため、公開まで時間がかかる
システム開発よりも開発費用が高額になりやすい
開発内容によって費用はかなり前後しますが、アプリの開発は、開発に特定の知識や経験が必要なため、その分開発費用が高額になりやすい傾向があります。
極限まで最低限に絞った機能でも、100万円以上はかかると見込んだほうがいいでしょう。
一口に開発会社と言っても、アプリ開発を行うことができない会社は珍しくありません。
対応する技術者の有無と開発内容の難易度によって、開発を受けてもらえないケースがあります。
開発難易度が高いため、公開まで時間がかかる
アプリは開発難易度が高いことから、通常のWeb開発の2〜3倍の工数がかかると言われています。
また、公開時には都度審査が必要で、一度公開した後に不具合が見つかった場合は審査待ちとなってしまいます。
公開時には入念なチェックを行う必要があるため、アプリ公開までに時間がかかってしまうことを想定しておく必要があります。
アプリ開発にかかる費用
では、アプリ開発にかかる費用について、3つの開発パターンで解説していきます。
- 自社でアプリをカスタマイズ制作する場合
- パッケージ開発でできる限り費用を抑えたい場合
- 一から全てフルスクラッチで開発したい場合
自社でアプリをカスタマイズ制作する場合
近年増えているアプリ開発手法として、”自社で開発するために既存のプラットフォームを利用する”という開発手法があります。
この場合、ノーコードまたはローコード制作となるため、アプリ制作自体に専門的な知識は不要で、ある程度決まった機能を好きにカスタマイズして制作していくようです。
社内にある程度ITに関する知見のある社員がいたり、専門部署が存在するなどの体制であれば、カスタマイズして制作を行うという選択肢があってもいいのかもしれません。
また、アプリを使って「自社のブランド性を高めたい」という場合にも、自社でのカスタマイズ制作はおすすめです。
このような”アプリ開発のプラットフォーム”の場合、ユーザーインターフェース(UI)が高い場合が多く、アプリの操作性や体験の向上を考えるよりも”自社の魅力を最大限ユーザーに伝える”ことに集中できるためです。
導入会社の多くは、飲食店やファッション業界、サロン関係などで、アプリのユーザーが同業他社のアプリを使っている可能性を考えると、アプリの操作性がある程度統一されているものの方が、ユーザーも利用しやすかったりするのもメリットです。
費用については、月数万円程度から運用が可能です。
自社でアプリをカスタマイズして制作する場合は、以下の開発企業がおすすめです。
パッケージ開発でできる限り費用を抑えたい場合
開発会社に制作をお願いしたいけれど、できるだけ費用を抑えたい
開発スケジュールに余裕がない!
そんなご希望があるのであれば、「パッケージ開発」ができるアプリ開発会社をおすすめします。
ある程度アプリに搭載する機能が決まっているため、開発費・開発費用ともに抑えることができ、希望に近い形でのアプリ開発をプロがしっかり行ってくれます。
開発だけでなく、その後の運用もサポートしてくれることが多く、アプリ開発後の不備の対応や改善なども行ってくれます。
費用については、初期費用も含めて数十万円~100万円ほどで運用が可能なことが多いですが、開発会社により差があります。
また、サービスの最低利用期間を設けていることがほとんどなので、事前に確認するようにしましょう。
パッケージ開発は、以下の開発企業が行っています。
パッケージ開発を希望する場合のおすすめの開発会社
一から全てフルスクラッチで開発したい場合
アプリ開発のことがわからないから、色々と教えてほしい
アプリ制作に妥協したくない!
そんなご希望があるのであれば、「フルスクラッチ開発」ができるアプリ開発会社をおすすめします。
「フルスクラッチ開発」とは、言わばオーダーメイド開発。
アプリ開発にはさまざまな工程があり、内容にもよりますが最低でも3ヵ月~半年はかかります。
その間、もちろん開発企業によりサービスの内容は違いますが、アプリ開発の要件定義から一緒に考えてくれたり、マーケティングに知見のある開発会社ならば、運用についてもアドバイスをくれたりします。
アプリのリリース後もしっかりサポートしてくれる開発会社がほとんどですが、気になることは気軽に相談できる会社だとありがたいですよね。
費用についてはアプリの開発規模によりますが、小規模なものでも100万円~500万円、大規模なものであれば数千万円することもあります。
フルスクラッチ開発をご希望の場合は、後述の「厳選したおすすめ開発会社」をぜひ参考にしてください。
費用以外に見るべき7つのポイント
ここまでで、「このくらいの費用感なのか」というのはざっくりと分かっていただけたのではないかと思います。
では、制作会社を選ぶ際に見るべき7つのポイントについて整理していきます。
会社の設立年
こちらは重要視する方が多いかもしれませんね。
しかし、設立年が古ければ古いほどいいのでしょうか?これについても詳しく見ていきます。
まず、会社の設立年の考え方ですが、大前提として、単純に会社設立から企業が5年、10年と存続していることはとても素晴らしいことです。
10年後の企業生存率はベンチャー企業で6.3%と言われるほどに低く、特にWeb関連の事業を行っている企業はベンチャー企業がほとんどのため、今存在している会社の50社中3社しか生き残らない計算になります。
そんな中、この”設立年”をどのように見ればよいのでしょうか?
基本的には、5年以上存続している会社であれば、ある程度安心できると判断しても良いでしょう。
これは感覚の問題になるので、確かな判断基準とは言えませんが、5年以上存続している会社であれば制作実績もある程度持っているので、まず最初に確認する部分として見ておくことをおすすめします。
従業員数と被保険者数のバランス
また、企業情報を見る際に、この「従業員数と被保険者数のバランス」についても見ていきましょう。
これは、特に制作会社のあるあるなのですが、案件を「社員」だけでなく「業務委託契約者」に一部または全て任せているケースがあります。
制作会社での人員ではなく、「業務委託契約」にて案件の人員補充を行っている場合、一部の企業でこの人数を「従業員数」に含んでいる場合があります。
アプリ開発・制作においては、業務委託契約の人員を使っていようと問題はないのですが、それを企業側が意図的に隠している場合、もし業務委託契約者に何かあった場合に責任を取ってもらえない可能性があるということを覚えておいていただきたいです。
基本的には、業務委託契約者が制作を行って何か問題が発生した場合は、受託している企業側が責任を取るものなのですが、そういう企業ばかりとも限りません。
「被保険者数」とは、企業の社会保険に入っている人のことです。
業務委託契約を行っているフリーランスの制作者たちは社会保険に入れないため、「従業員数」と「被保険者数」のバランスを確認して、比率が極端に違っていないか、従業員数に偽りがないかを見ておくと、トラブルに巻き込まれる危険性が低くなります。
制作実績
これは言うまでもないですが、制作会社の制作実績を確認することは誰もが”重要だ”と感じるポイントですよね。
では、どのように実績を見ていけばよいのでしょうか?
制作実績は、企業によって公開内容がさまざまなのと、取引企業が公開NGとしている場合があるため、一概に全ての制作実績が大事とは言えませんが、実績数が多ければそれでいいというわけではありません。
制作実績を見るうえで重要視するポイントは以下の通りです。
- 制作実績件数
- 自社と同業の実績歴があるか
- 自社が求める制作に合った実績があるか
制作会社を選ぶ際に重要なのは「自社が求めるものを形にしてくれるかどうか」。
それを見極めるために、まずはどんなアプリを構築したいのか具体的にイメージし、求めるイメージと似たアプリ制作を実績として持っているかどうかが大きな判断基準になります。
”どこの”実績があるかではなく、”どんな”実績があるかを注視してみましょう。
アプリ開発以外の事業
アプリ開発以外の事業というと、例えばコンサルティング事業を行っているとか、アプリを自社で運営しているとか、実店舗を経営しているとか、そういった「別事業で何をしている会社なのか」も選定基準として持っていてもいいでしょう。
例えば、マーケティングコンサルなどを別事業として行っている会社であれば集客についてのノウハウを持っていたり、アプリを運営している会社であれば当事者としての経験があるため、ただアプリを作るだけではなくビジネス自体が成功するような提案をしてくれる可能性が高くなります。
取引先
これは必須ではありませんが、できれば取引先も見ておいたほうが安心かなという要素です。
取引先の見方として基準になるのは以下の通りです。
- 銀行との取引がいくつか存在するか
- 国や自治体組織との取引は存在するか
- 大手企業との取引は存在するか
これは、上記取引がなければよくないということでもありません。
会社の信用度を見る基準として、銀行や国・都市の機関、大手企業があれば、会社としての信用度が社会的に高いと評価されるためです。
あったらラッキーというくらい軽く確認しておくくらいで問題ありません。
サービスの柔軟性
これは見積もりを取ってみないとわからない場合もありますが、基本的に以下のような基準で制作サービスの柔軟性を見ていきます。
- 外部サービスとの連携が可能かどうか(SNSとの連携など)
- 大規模アプリへの対応が可能かどうか
- 機能改修や追加などのカスタマイズが可能かどうか
これらは”ただ依頼のままに制作している会社”なのか、”幅広い提案をくれる会社”なのかを判断する基準にもなります。
自社でどれだけアプリ構築をイメージしていても、制作のプロほどの知識があるわけではありません。
近年のAndroidアプリの傾向や流行などに詳しい制作会社であれば、提示してくれる内容が多岐にわたることもあります。
まずは自社の要望と合致するかどうかをしっかりと見極めたうえで、さまざまな実装スキルがある会社に見積書を依頼すると、時間や費用に対するコスパも良くなります。
サービスのサポート体制
これは、見積もりを取って、実際にやり取りしてみないと分からない部分です。
判断基準は以下の通りです。
- 営業担当者の提案内容が充実しているかどうか
- 実際進めていくとなるとどういうやり取りになっていくのかを明示してくれるかどうか
- 担当者とのやりとりがスムーズかどうか
実際に見積もりを取った後に制作会社とやり取りをする際、しっかりと自社に寄り添ってくれる企業なのかを判断する基準となります。
やり取りが透明性高くできていると、制作会社も、制作を依頼する会社も、お互いが安心してやり取りすることができ、スムーズに制作が進みます。
しかし、「窓口が営業担当で、細かい状況を共有しづらい」といった場合、制作進捗はもちろん、制作意向を上手く汲み取ってくれるかどうかも怪しくなり、思っていた制作物に仕上がらないといったトラブルも起きてしまいます。
見積もりを取った際には「制作ディレクターと直接やり取りすることは可能ですか?」や「制作時はどういうやり取りになりますか?」などしっかりと疑問をぶつけてみるのがいいでしょう。
依頼する前に注意すべき3つのポイント
では、実際にアプリ開発を依頼するとなった場合、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
セキュリティ面は入念に確認
ユーザーが日常的に利用するアプリは、さまざまな個人情報を保有することができます。
前述で述べたように、「アプリ特有の戦略の活用」や「マーケティングの材料としてのデータ活用」によってアプリ運用をより良いものにしていく場合、セキュリティ面での対策がとても重要になってきます。
また、アプリの機能が高度になるほど、他サービスとの連携などによりシステムが複雑化し、セキュリティ対策が弱くなることがあります。
セキュリティ対策を開発会社に丸投げしてしまうのではなく、開発会社にセキュリティ対策の知見がしっかりあるかどうかを確認するようにしましょう。
ぜひ見積もり時に、開発会社へセキュリティ面での対策などについて質問されることをおすすめします。
アプリ開発の方法は目的により変わる
アプリ開発を行う前に、開発の目的を明確にしなければ、思ったような結果に繋がらないことがあるので要注意です。
目的が明確であると、その目的に合わせて制作・開発会社を選定できますので、「何のためにアプリを作るのか」を明確化しておきましょう。
また、アプリに対して搭載可能な機能はたくさんありますが、目的に合った機能を付けられていないと、会員の離脱につながることもあります。
ユーザーとしてアプリを利用していた際に「なんか機能が多すぎてよくわからないから使いこなせない」と思った経験はありませんか?
便利な機能がいくつか搭載されているアプリは便利だと感じますが、機能が多すぎると煩わしさを覚えてしまう人も少なくありません。
また、機能が多いほどアプリ開発にかかる費用も上がってきますので、慎重に見極めたいですね。
パッケージ化された機能だけで充分目的が達成できそうか、それとも特別な機能を付けてユーザー・管理者ともに利用しやすいアプリを作るほうがいいのかを、今一度しっかりと考えてみましょう。
”元請けならいい”というわけではない
”元請け”という言葉をご存知でしょうか?
もと-うけ【元請け】
〈名〉依頼主から直接仕事を請け負うこと。また、その業者。その仕事をさらに請け負う下請けに対していう。元請負。
引用元:明鏡国語辞典 第二版・大修館書店
これは、基本的に業者間でのやり取りで使われることの多い言葉なのですが、耳にした方もいらっしゃると思います。
ここではつまり「元請け企業の方がしっかりしたアプリを作ってくれるのではないか」という意見に対して解説していきます。
Web開発・制作会社というのは、「自社で制作を完結している会社」と「下請けに制作を任せている会社」が存在します。
自社の制作スタッフで全て完結できている制作会社であれば全く心配いらない項目なのですが、現在どの企業もSE(システムエンジニア)の人材が不足しているため、全く外部に頼まずに制作を完結できる会社は少ないです。
しかし、自社にそもそも人員がおらず、下請けに全ての制作業務を任せるような会社だと、制作時のやり取りに時間がかかったり、手数料を必要以上に取られてしまう事態にも。
それを防ぐためには、問い合わせ時に「開発・制作は内部で行いますか?」など、思い切った質問をしてみるのが良いでしょう。
厳選したおすすめ開発会社8選
では、前述で述べた制作会社を選ぶ際に見るべき7つのポイントを踏まえて、開発会社の目線で厳選したおすすめの開発会社をご紹介します。
企業名 | 会社の 設立年数 | 従業員数 と 被保険者数の バランス | アプリの 制作実績 | アプリ開発以外の事業 | 取引先 |
---|---|---|---|---|---|
ドコドア株式会社 | 13年 | ◎ | ー | 総合デジタルマーケティング事業、 マーケティング戦略支援・コンサルなど | 電通東日本、SHARP、文化庁 など大手企業 |
bravesoft株式会社 | 19年 | ◎ | ー | ー | 一般社団法人日本自動車工業会、 株式会社ベネッセコーポレーション、 株式会社集英社など大手企業 |
株式会社クロス・コミュニケーション | 13年 | ー | 300件以上 | デジタルマーケティング事業、 Webプロモーション事業など | ソニー銀行株式会社、 大和コネクト証券株式会社、 株式会社クレディセゾンなど大手企業 |
株式会社ジークス | 30年 | ◎ | ー | ー | 積水ハウス株式会社、 株式会社三省堂、 株式会社カプコンなど大手企業 |
フェンリル株式会社 | 19年 | ◎ | 400社、600本 | ー | アマゾンジャパン合同会社、 株式会社クボタ、 株式会社大丸松坂屋百貨店など 大手企業 |
からくり株式会社 | 14年 | ◎ | ー | ー | 三井ホーム株式会社、 株式会社 ジンズ、 株式会社リクルートマーケティングパートナーズなど 大手企業 |
株式会社ガラパゴス | 15年 | ◎ | ー | スマートフォンアプリの運営など | 株式会社ベイクルーズ、 FODマガジン、 クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社など 大手企業 |
株式会社Pentagon | 6年 | ー | ー | ロゴデザインなど | 三井住友銀行 |
※会社の設立年数は2024年11月時点のものです。
※従業員数と被保険者数のバランスは50%以上を◎、30%以上を〇としています。
ドコドア株式会社
- iOSとAndroidの両アプリを一度に開発可能、一般的な工期の半分での開発を実現
- 開発から運用まで手厚いサポート
- 自社アプリを運用しているため、アプリ運用での困りごとなどへの理解が深い
ドコドア株式会社は、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
スマートフォンアプリを開発するのに、「Flutter」というフレームワークを使用して開発を行っているため、iOSとAndroidの両アプリを一度に開発でき、一般的な工期の半分の期間で開発が実現できるようです。
また、開発だけでなく、事業成功へのロードマップ作りからリリース後の運用までトータルにサポートしてくれるため、アプリ開発が初めての企業にとってもサポートが手厚く、安心してお任せできるでしょう。
会社の設立年数 13年(2024.11月時点)
被保険者数割合90%
大手企業との取引有
生成AIを活用したアプリの開発も対応
ドコドア株式会社の概要
設立年 | 2011年 |
電話番号 | 0256-35-6129 |
所在地 | 【本社】 新潟県新潟市中央区笹口1-2 2F 【東京オフィス】 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル5F 【福岡オフィス】 福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1 |
事業内容 | 総合デジタルマーケティング事業 Web・アプリの企画・制作・運用、マーケティング戦略支援・コンサルなど Web開発事業 APP開発事業 Saas開発事業 クリエーターマッチングプラットフォームの「クリエタ」運営 クリエイティブプラットフォームの「Design Storage」運営 |
実績 | https://docodoor.co.jp/lp_fullscratch/works/ |
bravesoft株式会社
- 市場調査から徹底的にプランニングするシステム開発
- デザインにこだわり、ハイクオリティなおもしろさを追求
- スマホアプリの開発実績日本最大級(2024.11月時点)
bravesoft株式会社は、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
システム開発だけでなく、イベントのDX化にも携わる同社は、クライアントのヒアリングだけでなく、売れるためのプランニングや市場調査、コンセプト設計も行う徹底ぶり。
スマホアプリの開発実績は日本最大級で、誰もがよく知る大手企業の開発事業に携わっており、レベニューシェアによる開発も行っています。
会社の設立年数 19年(2024.11月時点)
大手企業との取引有
被保険者数割合100%
プランニングからこだわるシステム開発
bravesoft株式会社の概要
設立年 | 2005年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 東京都港区芝4-13-2 田町フロントビル6F |
事業内容 | UI/UXデザイン ソフトウェア開発 |
実績 | https://bravesoft.co.jp/works/ |
株式会社クロス・コミュニケーション
- 銀行・証券・クレジット等金融業向けの開発経験が豊富
- 金融業向けのローコードアプリ開発も可能
- 国際的な標準とされる「PMBOK」をベースにしたプロジェクト管理を行っていて、スピーディーかつ高品質なアプリ開発が可能
株式会社クロス・コミュニケーションは、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
銀行や証券、クレジットカード会社などのアプリ開発が得意で、300件以上の多種多様なアプリ開発やWeb開発の知見を持つ実力派です。開発経験から、セキュリティ面が強そうという印象を受けます。
また、「PMBOK」というプロジェクトマネジメントの世界基準をベースに、計画的に開発を進めていくので無駄がなく、品質管理やリスク管理、コミュニケーション管理などを綿密に行っているため、信頼度が高いと言えます。
会社の設立年数 13年(2024.11月時点)
大手企業との取引有
金融業のアプリ開発が得意
サービスの柔軟性・サポート体制◎
株式会社クロス・コミュニケーションの概要
設立年 | 2011年 |
電話番号 | 03-6859-2262(代表) |
所在地 | 【本社】 東京都千代田区五番町6−1 AKビルディング 3FMAP 【札幌支社】 北海道札幌市中央区南一条西8-1-1 クリスタルタワー 9階 |
事業内容 | デジタルマーケティング事業 スマートフォン(iPhone/Android)アプリの企画・開発・運用・検証 Webサイト、システムの企画・開発・運用・検証 Webプロモーション事業 顧客データ分析・活用事業 |
実績 | https://www.cross-c.co.jp/works/ |
株式会社ジークス
- デザイン×エンジニアリング両面での顧客サポートを30年行ってきた実績がある
- ユーザー目線を常に意識した開発コンサルティング・企画力が強み
- Flutter開発も可能で、さまざまな開発手法から最適解を提案してくれる
株式会社ジークスは、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
デザインとプログラミングの両技術を30年磨いてきた企業で、アプリ開発の際にデザインにも機能にもこだわりたい人にはおすすめの開発会社。
また、さまざまな開発経験を持つため、経験が豊富がゆえに提案の幅も広く、開発に関する企画から開発手法選び、予算など幅広く相談しながらアプリ制作を行えるのが魅力です。
会社の設立年数 30年(2024.11月時点)
デザインも機能もこだわりたい企業へ
大手企業との取引有
企画力・提案力が魅力
株式会社ジークスの概要
設立年 | 1994年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 東京都千代田区神田小川町3-9-2 BIZCORE神保町4F |
事業内容 | Web・アプリを中心としたコンサルティング、システム開発およびサイト制作 |
実績 | https://www.zyyx.jp/works/ |
フェンリル株式会社
- 15年以上のアプリ制作実績を持つ開発会社
- アプリ制作だけでなく、ブランディングから構築するこだわり
- 大手企業など400社、600本のアプリ制作実績
フェンリル株式会社は、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
ただアプリの制作を行うのではなく、ブランディングからしっかりとこだわって構築してくれます。さらに開発後、プロダクトの価値を高めるためにしっかりとサポートしてくれるのが強みです。
JSTQB認定QAエンジニアによる品質保証も強みの一つで、難関資格保有エンジニアがいるからこそのパフォーマンスを期待できる開発会社です。
会社の設立年数 19年(2024.11月時点)
ブランディングから構築できる
大手企業との取引有
品質保証に関する難関資格保有者在籍
フェンリル株式会社の概要
設立年 | 2005年 |
電話番号 | 【大阪本社】06-6377-7606 【東京本社】03-5719-3321 |
所在地 | 【大阪本社】 大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 タワーB 14F 【東京本社】 東京都品川区西五反田2丁目27番3号 A-PLACE五反田 4F |
事業内容 | デザインと技術にこだわったプロダクトとサービスの制作 |
実績 | https://www.fenrir-inc.com/jp/works/ |
からくり株式会社
- アプリ開発以外に新規事業支援や業務改革支援を行っており、開発以外もトータルでサポートする力がある
- アプリからインフラまですべてスクラッチ開発が可能なほどスキルが高い
- 開発について、エンジニアと直接やり取りができる
からくり株式会社は、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
社員の9割がエンジニアで、全員が一定水準以上の技術力を持つプロチームのため、クオリティマネジメントも万全で安心して任せられます。
今までの開発実績のジャンルが様々で、高い技術力が集まっている開発会社だからこそ、エンジニアに直接要望が言えたり、考えていることを共有できるのはメリットが大きいと思います。
会社の設立年数 14年(2024.11月時点)
アプリからインフラまでスクラッチ開発可能
大手企業との取引有
エンジニアに直接要望が言える
からくり株式会社の概要
設立年 | 2010年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル 2F |
事業内容 | iOS/Androidアプリを中心としたシステム開発 |
実績 | https://caraquri.com/works/ |
株式会社ガラパゴス
- クライアントとは5年以上の継続契約がほとんどで、信頼性が高いと言える
- 要件の抽出を丁寧に行い、やりたいアイデアの実現に向けて並走してくれる
- 「CI」を利用した開発を行うことでヒューマンエラーを防ぎ、迅速なフィードバックが可能に
株式会社ガラパゴスは、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
長い付き合いのクライアントが多く、一つひとつの仕事を丁寧にしているプロフェッショナルさを感じます。
実際に要件の抽出から丁寧に対応しているのが印象的な開発会社です。
「CI」というソフトウェアのビルドやテストを継続的に行うことで、修正や変更を迅速に反映させたり、品質を維持したりする仕組みを利用しているため、検証時やリリース後のエラーができる限り出ないように工夫されています。
会社の設立年数 15年(2024.11月時点)
長期契約のクライアントがほとんど
大手企業との取引有
要件抽出から丁寧に対応
株式会社ガラパゴスの概要
設立年 | 2009年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 東京都千代田区神田神保町2-14 SP神保町ビル8F |
事業内容 | AIを活用した広告クリエイティブ制作・改善サービス「AIR Design」の運営 スマートフォンアプリの開発・運営 |
実績 | https://glpgs.com/service/app/works/ |
株式会社Pentagon
- デザインを得意とする開発会社
- ロゴデザインやキャラクターデザインも得意
- 子ども向けアプリやマッチングサービスアプリの開発が得意
株式会社Pentagonは、フルスクラッチ開発によるアプリ制作を行っています。
開発会社の中では珍しい、デザインや視覚的な仕様を重視している開発会社です。ロゴデザインやキャラクターデザインを制作するのも得意で、コーポレートサイトのかわいらしさからもその特徴が伺えます。
子ども向け教育アプリや、都道府県制覇アプリなど、生活に楽しさをプラスするようなアプリ開発が得意なようです。
会社の設立年数 6年(2024.11月時点)
UI・UXをはじめとするデザイン面が得意
”価値ある時間を提供する”開発
子ども向け教育アプリ開発が得意
株式会社Pentagonの概要
設立年 | 2018年 |
電話番号 | ー |
所在地 | 【本社】 東京都 千代田区 麹町1-4-4-2F 【支店】 栃木県小山市大字小山84-5 |
事業内容 | ソフトウェア開発およびそれに付随する業務 |
実績 | https://pentagon.tokyo/works/ |
まとめ
Androidアプリを開発したい時に、まず知っておきたい基礎知識や開発費用の目安、おすすめの開発会社について解説しました。
アプリと一口に言っても、そのアプリ開発の特徴は開発企業によってさまざま。
まずはいくつかの企業に見積もりを依頼し、さまざまな開発会社とコンタクトを取ってみて、自社に合う会社選びを行ってみるのがおすすめです。
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