ひどいホームページ制作会社の見分け方|やってはいけない選び方も解説
近年、どんな企業でも、ビジネスを行う際は企業ホームページを所有することは必須であると言えるほど、なくてはならないものになっています。
効果的にホームページを運用することで、企業と顧客との関係性を築いたり、ビジネスの成長を促進するためにホームページの定期的なリニューアルを行ったりすることも必要になってきます。
しかし、この重要性ゆえに、ホームページ制作業界には残念ながら悪徳業者も存在します。
これらの悪徳業者は、クライアントの無知や焦りにつけ込み、低品質なサービスを提供したり、不当な料金を請求したりします。そのため、ホームページ制作会社を選ぶ際には十分な注意が必要なのです。
本記事では、ひどいホームページ制作会社の特徴と、それらを見分けるための方法について詳しく解説していきます。
ひどいホームページ制作会社って?
「ひどい」と一口に言ってもその内容はさまざまですが、どんな制作会社の例があるのか調べてみました。
以下、Xのポスト上に存在する一例です。
なんだか闇を感じますね…。それほどに制作会社の質はピンキリで、専門知識のない人には分からないだろうと、デザインのパクリや管理怠慢などを行うようなひどい会社も一部存在するようです。
では、どんな会社があるのかや、ホームページ制作会社を選ぶ際の注意点について、項目別に詳しく見ていきましょう。
デザインの質
Web制作会社によってデザインの趣向は変わってきますが、あまりにも「デザインがひどい」と言われるような会社も存在します。
その制作会社のホームページを見ると、大体のデザインの特徴が分かったりするのですが、最も”ひどい”のは「デザインのパクリを平気で行う会社」。
しかし、どういった基準で”パクリかどうか”を判断するのでしょうか?
まずは、Webデザインの著作権についての記述を発見しましたのでご覧ください。
WEBサイトは写真や文章、イラストといった素材を組み合わせることで構成されています。
それぞれの素材も著作物ですが、組み合わせて表現することが創作活動にあたるので、WEBデザイン自体も著作物となります。
そのためWEBデザインの著作権は著作者であるデザインをおこなった人、または制作会社に自動的に与えられます。
引用元:日本デザイン
このように、Webデザインにも著作権があることがわかります。
しかし、著作権を侵害する、あるいは侵害には値しないものの「誰が見てもあからさまなパクリ」だと考えられるデザインも多く出回ってしまっているのが現状です。
そこで、Webデザインを行うのに必要なことを整理して、どうしたら”デザインパクリ業者”との契約を防ぐことができるかについて考えてみましょう。
- デザインの対象となるものや企業の特色・歴史・ニーズについての深掘り
- Webデザインについての専門的な知識
- 常に新しい知識を得ようとする姿勢
優れたデザインは単に見た目が良いだけでなく、そのデザインを通してユーザー体験が向上するのが特徴です。
そのため、ただ「作ってほしいデザイン」を聞くだけでなく、その背景となる考え方まで深ぼってヒアリングできるかどうかが、良いデザインを作っていくのに必要不可欠であると言えます。
そのため、”デザインパクリ業者”を見分けるためには、しっかりとヒアリングを行ってくれるかどうかに重点を置いてやり取りをしていくことが判断基準となります。
また、パクリの制作実績は、制作会社からすると隠しておきたいはずなので、事前に制作実績が存在するかだけでも確認しておくといいでしょう。
営業手法
また、制作会社に限ったことではありませんが、ひどい制作会社の多くは過剰な”勧誘”や”営業手法”を行う傾向があるようです。
以下のような場合は注意しましょう。
- 強引な販売手法:即決を迫る、過度の割引を提示するなど
- 不透明な料金体系:見積もりの詳細が不明確、または追加料金が頻繁に発生
- 過大な約束:非現実的な成果や短すぎる納期を保証する
- 競合他社の誹謗中傷:他社を不当に批判し、自社の優位性を強調
このように、少しでも「不自然だな」と感じることがあれば、危険なサインです。
制作物に自信のある制作会社であれば、適正な価格で、適正な納期で、丁寧に仕事をしてくれるはずです。
こういった”Web制作物”の価格設定は、ほとんどが人件費。それを削ってまで勧誘してくるような制作会社は、自社の人材を大切にできていないだけでなく、お客様のことも大切にできない会社だと捉えることができるため、特に過度な割引には注意しましょう。
それとは対照的に、適切な営業アプローチを取る会社では、以下のような特徴が見られます。
- 丁寧なヒアリング:クライアントのニーズや予算を十分に理解しようとする
- 明確な提案:具体的な解決策と期待される成果を示してくれる
- 適切なフォローアップ:押し付けがましくない程度の連絡と情報提供をしてくれる
- 専門知識の共有:業界トレンドや技術的な情報を分かりやすく説明してくれる
信頼できる会社は、クライアントとの長期的な関係構築を重視し、押し売りではなく価値提案を行います。
見積もりを依頼した際の対応や、営業に来られた際のアプローチをもとに、信頼できる会社なのかを判断していきましょう。
プロジェクトの進行
ひどい制作会社の特徴として、”プロジェクトが進まない”という問題があります。
以下のような兆候が見られる場合は、危険度が高いです。
- 度重なる納期の延長:合理的な理由なく、完成予定日が何度も先送りされる
- コミュニケーション不足:長期間にわたり進捗報告がない、または質問への回答が遅い
- 中間成果物の品質低下:提出されるデザイン案や機能が期待を下回る
- 責任転嫁:遅延や問題の原因をクライアント側に押し付ける
このような制作会社とは契約したくないですよね。
契約をしてしまう前に知る手段としては、しっかりと担当者と話す機会を作ることが大切だと考えます。
プロジェクトの進行状況を常に把握し、問題がある場合は早期に対処してくれるかどうかは、契約前段階でも、担当者の対応によって見えてくることがあります。
見積書対応のスピード感やメールでのやりとりの内容、打ち合わせ時の担当者の態度など、細かな部分から「どんな対応をしてくれそうか」を想像していくことで、ひどい制作会社と契約してしまう危険を避けましょう。
また、営業担当と制作ディレクターは、別の人である場合がほとんどです。
制作ディレクターと直接やり取りができるかどうかや、営業担当がどこまで介入してくれるかなども、事前に聞いておきましょう。
信頼できる会社の特徴
信頼できる制作会社には、いくつかの共通した特徴があります。
特徴について、一つひとつ解説していきます。
透明性のある価格設定
Web制作の価格や相場は、知識が少ない人にとっては非常に分かりにくいものかと思います。
しかし、信頼できる制作会社であれば、知識のない人にも価格や制作内容がわかりやすく記載されている場合が多いです。
制作会社のホームページにて、まずは価格の透明性を確認してみましょう。
また、見積もりを取った時には、より詳細な料金設定が書かれているはずです。
見積書を見るうえで注目すべき点は、以下の通りです。
- 制作内容やオプションについての費用が明確に記載されているか
- 予想される追加作業とその費用が事前に説明されているか
- いつ、どのような条件で支払いが発生するかが明確か
- なぜその価格になるのか、その理由が説明されているか
見積書には記載がなくても、口頭やメールなどで詳細を確認した時に具体的な回答が得られれば、信頼度が高い制作会社だといえるでしょう。
契約を始める前に、しっかりと確認しておきたいですね。
明確なプロジェクト計画
また、信頼できる会社は明確なプロジェクト計画を提示してくれます。
見積書の段階で、なんとなくのスケジュール感は教えてくれると思うので、確認するようにしましょう。
確認するときに注意すべき点は以下の通りです。
- どのようなスケジュール感で進めていくのかを具体的な日程とともに教えてくれるか
- 誰がどこまで担当してくれるのかを明確に教えてくれるか
- 定期的な進捗報告や会議の頻度と方法が決められているか
制作がスタートしてからでは、確認しにくくなることもしばしば。
しっかりと見積もりの段階でスケジュール感を確認しておくことで、進行具合の認識の不一致をある程度は防ぐことができます。
その他、信用のある会社の特徴
その他、信頼できる会社の特徴には、以下のようなものがあります。
- 豊富な実績を持っている
- 常に新しい技術やトレンドを取り入れている
- サイト公開後も継続的なサポートを提供している
これらの特徴を持つ会社を選ぶことで、依頼する側に知識がなくても、制作物を依頼者の意図に沿った価値のあるものに仕上げてくれることでしょう。
やってはいけない選び方
ホームページ制作会社を選ぶ際、避けるべき判断基準があります。
その中でも特に注意が必要なのが、価格だけで判断することです。
価格のみで判断することの危険性は、以下の通りです。
- 低価格=低品質のリスク:必要な機能やセキュリティが省略される可能性
- 隠れたコストの存在:初期費用は安くても、運用や修正に高額な費用がかかる場合がある
- ビジネス目標との不一致:制作した後からスタートする、サイトの目標達成を考慮してくれない場合がある
また、制作会社の制作実績を確認しないことも非常に危険です。
過去の作品から会社のデザイン力を判断することができたり、使用している最新技術やトレンドへの対応力がわかります。
デザインの趣向はさまざまですが、依頼するときには”求めるデザインの雰囲気”というものがあると思います。
制作会社にも得意不得意がありますので、”求めるデザインの雰囲気”を制作した実績があるかどうかはしっかり確認するようにしましょう。
また、制作実績を確認する際は、単に見た目だけでなく、以下の点にも注目してみましょう。
- サイトの機能性:実際にサイトを訪問し、使いやすさを確認
- モバイル対応:スマートフォンやタブレットでの表示を確認する
- ロード速度:ページの読み込み速度をチェックする
- SEO対策:検索エンジンでの表示順位を確認する
価格と制作実績以外にも、会社の規模やサポート体制なども総合的に判断することが重要です。
まとめ
ひどいホームページ制作会社の特徴と、それらを見分けるための方法について詳しく解説していきました。
Web制作会社は、日本国内だけでも2万社はあるといわれており、それだけ多いと「どこがいい会社なのかわからない!」と困ってしまうと思います。
しっかりと”責任をもって制作してくれる会社”かつ”要望を具現化してくれる会社”に出会えれば、制作したホームページの費用対効果は高いものとなるでしょう。
依頼したいと思った際は、複数社の見積もりを取って、しっかりと比較検討されることをおすすめします。
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