相見積もりは業者にとってうざいのか?角を立てないようにするには?
大きな商品の購入を検討していたり、何かサービスを利用したいと考える場合、見積書を取ることが多いと思います。
その見積書について、1社ではなく、似たサービスを提供する何社かの見積書を取ることを「相見積もり」と言います。
「相見積もり」を取ることで、料金の比較検討をしやすくなったり、料金の中にどんなサービスが含まれているのかを詳しく知ることができるので、求めるサービスに見合った商品をより選びやすくなります。
相見積もりを取ることは業者にとってうざいんじゃないか?嫌がられて対応が悪くならないか?
相見積もりを取っていることを業者に伝えるべきなのか?
このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
弊社でも、ご相談の際に心配されるお客様が多くおられます。
本記事では、顧客側・業者側の両方の立場に立つこともある弊社から、「相見積もりは嫌がられるのか・相見積もりを取りたいときはどうすれば良いのか」を解説していきます。
相見積もりはうざい?
「相見積もり」と検索すると、以下のような検索候補が出てきます。
これを見る限り、ネガティブワードが続出ですね。
多くの方が、相見積もりを取ることに対して何かしらのネガティブなイメージを持っていることが分かります。
しかし、本当に業者側は”うざい”と感じているのでしょうか?
顧客側の心理
まずはこちらをご覧ください。
引用元:Yahoo知恵袋
引用元:発言小町
このように、相見積もりを取ることは失礼にあたるのではないかと感じる方は少なくないようです。
一方で、こんな方もおられました。
このように、相見積もりを取って他社への依頼をちらつかせることで強引に要求を通そうとする方や、他社の相場を知らないだろうと足元を見られて「相見積もりを取ったからぼったくられずに済んだ」という状況になった方もいるようです。
業者側の心理
では、業者側はどう感じているのかを見ていきましょう。
引用元:threads
引用元:Yahoo不動産 質問
このように、業者側の心理としては以下のように感じることが多いと考えられます。
- 価格競争の中で勝負しなくてはならないと考えてしまう
- 仕事に対する信頼を感じてもらえていないのではと考えてしまう
- 相見積もりの結果、当て馬のようにされ失注するなら、手間をかけるのが嫌になってしまう
こう振り返ると、顧客も業者もお互いに”損をしたくない”という心理から、相見積もりを取ることに後ろめたさがあったり、意味がないように感じているということがわかります。
弊社は顧客側と業者側のどちらになることもありますが、足元を見られないためにも相見積もりを取りたいと思う気持ちはわかりますし、親身になってヒアリングしても失注が続くと辛いと感じてしまうのもわかります。
お互いに気持ちの良い取引を行うには?
では、どのように配慮して、お互いに気持ちの良い取引を行っていくのが良いのでしょうか?
以下に、注意点をまとめました。
- 見積もりを取りたい企業に対してしっかりと調べ、それでも分からない部分がある場合の詳しい内容を知る手段として見積もりを取る
- 金額面以外に何を知りたくて見積もりを取りたいのか、しっかりと業者に伝える
- 相見積もりを取っていることを、事前に業者に伝える
- 価格だけを見て答えを出さず、どうしてこの見積金額なのかを業者に質問する
”相見積もりを取ること”自体が悪いのではありません。
相見積もりを依頼されることで困った経験があったから「嫌だな」と感じる業者もいるということです。
お金を払って納得のいくサービスを受けるためには、自分の要求だけでなく、お互いへの思いやりで、よりスムーズで建設的なやり取りができると考えられます。
相見積もりを取ってみよう
では、実際に「相見積もり」を取るにはどんな手順を踏んだらいいかについて考えてみましょう。
相見積もりを取るのはどんな時?
では、まず相見積もりを取りたくなるのはどんな商品を買う時でしょうか?
- 引っ越し・不動産関係
- 工事・建築・リフォーム関係
- Webサービスや広告、保険、コンサルティングサービス等の無形商材
- BtoBの製造業など、業者間でのやりとりがある商材
これらを整理すると、大きな金額が伴うものだったり、商材の形がはっきりと見えないものに対して「相見積もりを取って確認したい」と思うことがわかります。
大きな額を支払うのだから、失敗したくないと考えるのは当然と言えます。
相見積もりを取るときのマナー
では、相見積もりを取るときに注意したいことをまとめてみましょう。
- お互いに嘘がないように、最初に「相見積もりをしている」ことを業者に正直に伝える
- 予算や納期などに制限がある場合は、漏れのないように業者へ伝える
- どんなことを確認したいのか、事前に業者へ伝える
- 検討した結果、断ることになった場合は、しっかりと感謝の気持ちを伝える
相見積もりを取った際、特に気になるのは「お断りの仕方」だと思います。
業者は無料で見積書を出してくれていても、労力と時間を使って見積書を提供してくれています。
無料だからとそのサービスに対して無下に対応するのではなく、無料で対応してくれているからこそ、誠意をもって見積書を確認し、比較検討していくことが、顧客側の最低限のマナーだと考えます。
どんな点に注意して比較検討をする?
では、実際に相見積もりを確認する上で、どんな点に注意すればよいのでしょうか?
それについては、まず見積もりを取る前に「どんな目的で見積書を依頼したいのか」が非常に重要なポイントとなります。
見積書を依頼する前に、業者について徹底的に調べているかと思いますが、その上でどんなことが気になったのでしょうか?
- 基本サービスに対してカスタムした場合はどんな料金になるか知りたい
- 料金の詳しい内訳が知りたい
- 納期が限られている注文内容の場合はどんな料金になるのか知りたい
- 実際にやりとりしてみて、信用できる会社なのかを知りたい
- 実際のやり取りのスムーズさを確認して、肌感が合うか確かめたい など
このように、見積書を依頼する理由はさまざまかと思います。
その理由を見積書を依頼する前にしっかりと整理しておくと、実際に見積書を目の前にした際に”金額のみの判断”になってしまうことを防ぎ、後悔のない業者選びができる可能性が高くなります。
相見積もりを効果的に行う為の手順
このように、見積書についての個人・企業の考え方や注意についてまとめていきましたが、今一度「相見積もりを効果的に行う為の手順」について整理していきます。
相見積もりを効果的に行う為の手順
業者も人です。見積書を依頼する側がどんな気持ちで依頼するのかがわかれば、気持ちよく依頼を受けてくれ、丁寧に対応してくれる方がほとんどです。
また、今回縁がなかったとしても、しっかりと感謝の気持ちを伝えることで、別の機会に利用することがあった際は良くしてくれるかもしれません。
業者だからという対応ではなく、人と人としてお互いに丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ
「相見積もりを取ることは業者にとってうざいのではないか」「相見積もりを取っていることを業者に伝えるべきなのか」という声に対し、顧客側・業者側のどちらの立場に立つこともある弊社から、角を立てないように相見積もりを取る方法を解説していきました。
私たちが時に陥りやすいのは「業者だから」や「お客さんなのに」という思考です。
確かに両者間には”利害関係”というものが存在します。しかし、それ以前に私たちは同じ人間です。
お互いに気持ちの良い取引になれば、その利益は別の形で増幅することだってあり得ます。
そのためにも、こちらのほうから丁寧に対応しようとする心がけによって、効率的により良いサービスを選べるようになると考えています。
弊社では、システム開発・WEB制作の業者選びの代行や、相見積もりを取れるサービスを無料で提供中!
「どんな業者が自社に合っているのか分からない」「こんなWebサービスをやってみたいけれど、誰に頼めばいいかわからない」などがありましたら、お気軽にご相談くださいね!