ポータルサイトビジネスとは?稼げないって本当?マネタイズ方法を解説
『ポータルサイト』とは、インターネットにアクセスする際に最初に訪れるサイトのことです。
多くの人々がインターネットを利用する現代において、ポータルサイトは非常に重要な役割を果たしています。
結論から言うと、ポータルサイトは稼げる可能性が高いビジネスですが、短期間で大きく稼ぐことは難しいと言えます。
本記事では、ポータルサイトビジネスの特徴、ビジネスモデル、マネタイズ方法について詳しく解説します。
ポータルサイトの特徴
ポータルサイトの特徴は、様々な情報を1つのサイトで提供していることです。
ニュース、天気予報、エンターテイメント、ショッピングなど、さまざまなカテゴリのコンテンツを一斉に管理することで、ユーザーは便利に情報を入手することができます。
ポータルサイトの代表例
ポータルサイトの代表例としては、下記が挙げられます。
多くの人はGoogleやYahoo!は目的やターゲットを問わない総合型のポータルサイトをまず思い浮かべますが、不動産や求人など、目的やターゲットを絞ったポータルサイトも多数存在します。
ポータルサイトビジネスは稼げる?
前述の通り、ポータルサイトビジネスで稼ぐことは可能です。
しかしポータルサイトを運営している企業は多数存在するため、単純にポータルサイトを立ち上げただけでは稼ぐことは困難です。
ポータルサイトビジネスで収益を上げるには、まずはユーザーに価値のあるコンテンツを提供し、アクセスを集めることが必須です。
マネタイズ方法については、下記にて解説します。
ポータルサイトのマネタイズ方法
ポータルサイトは大きく分けて、収益が発生する「営利型」と、収益の発生しない「非営利型」の2種類が存在します。
ここでは、営利型ポータルサイトの主なビジネスモデルを紹介していきます。
広告枠の販売
ポータルサイトに広告を掲載したい企業に向けた広告枠の販売は、安定した収益が得られる方法です。
広告枠の金額は掲載箇所に応じて変動するのが主流で、より大きく目立つ箇所の広告枠は高額になる傾向があります。
記事コンテンツがあるポータルサイトなら、記事で商品やサービスを紹介する広告も存在します。
広告の費用対効果を評価する際には、PV数が重要な指標となるため、ポータルサイトの運営側は多くのアクセスを集め、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供する必要があります。
クリック型広告
クリック型広告は、ポータルサイトに掲載した広告がクリックされることで収益が得られるモデルです。
代表例としてはGoogle AdSenseが挙げられます。
成果型のアフィリエイト広告よりも収益化のハードルが低く、信頼性も高いですが、サイトとのマッチングや広告の内容・デザインに注意が必要です。
1クリックあたりの単価は低いため、大きな収益を得るには多くのアクセス数が必要です。
広告枠の販売と同様にサイトを宣伝してアクセスを集め、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供することが重要となります。
掲載型の固定課金
掲載型の固定課金とは、企業や店舗の情報をポータルサイトに掲載する代わりに、あらかじめ決められた料金を受け取るモデルです。
dodaやバイトルのような求人ポータルでは週単位、食べログやぐるなびなどのグルメポータルでは月額課金が一般的です。
安定した収益を得ることができますが、ポータルサイトに一定のアクセス数がなければ企業や店舗は掲載するメリットが少ないため、収益化が難しいという側面もあります。
掲載型の固定課金をビジネスモデルとしたポータルサイトは数も多いため、他のサイトとの差別化も重要です。
成果報酬型広告(アフィリエイト)
成果報酬型広告とは、ポータルサイトに掲載した広告が成果を生み出した場合に収益が得られるモデルで、アフィリエイトとも呼ばれます。
成果報酬とは別に、初期費用も設定される場合があります。
どれだけ広告が表示されても成果がなければ収益もないため難度は高いですが、一度の成果による収益が大きいというメリットがあり、求人ポータルなどでよく見られます。
ポータルサイトを運営するメリット
ポータルサイトを運営するメリットは、主に下記が挙げられます。
- 継続的に利用してもらえる可能性が高い
- SEO効果が高い
- エンドユーザーにも課金を促せる
継続的に利用してもらえる可能性が高い
ポータルサイトは、ターゲットユーザーが欲しい情報を1つにまとめたサイトです。
検索エンジンで逐一検索するよりも効率的に情報収集ができるため、特定のポータルサイトを日常的に利用する人も少なくありません。
その性質上、一度見て終わりではなく継続的に利用してもらえる可能性が高いため、他のサイトよりも一定のアクセスを集めやすい傾向があります。
SEO効果が高い
ポータルサイトはたくさんの情報をまとめたサイトのため、他のサイトよりも情報量が多い傾向にあります。
情報量の多いサイトはGoogleなどの検索エンジンでも上位に表示されやすいため、高いSEO効果が期待できます。
また、ポータルサイトは情報量が多い分たくさんのページがあるため、内部リンクをうまく使うことでGoogleから評価されやすくなるという側面もあります。
他のサイトからのリンクももらいやすいため、さらに評価が高まりやすいです。
エンドユーザーにも課金を促せる
ポータルサイトのマネタイズは運営側が自ら広告を掲載して広告主となる企業から報酬を得るか、広告を出稿したい企業に広告枠を買ってもらうなどの広告収入がメインになりますが、エンドユーザーに課金してもらうことでマネタイズすることも可能です。
例えば、エンドユーザー向けに便利な機能を提供することで課金を促したり、課金したユーザーだけが見れるコンテンツを提供することで、広告と合わせれば収益化できるチャンスは2倍になります。
ポータルサイトを運営するデメリット
一方、ポータルサイトを運営するデメリットとしては下記が挙げられます。
- 定期的なコンテンツの更新が必要
- ユーザーの目に留まる情報が多いからこそ、反響が分散してしまう
- 少ないアクセス数で収益を発生させることが難しい
定期的なコンテンツの更新が必要
ポータルサイトは情報量の多さが命と言っても過言ではありませんが、情報量だけではなく情報の鮮度も重要です。
どちらも実現するためには、一度サイトを作って終わりではなく、定期的なコンテンツの更新が必要です。
コンテンツを更新するためのリソースを確保しましょう。
ユーザーの目に留まる情報が多いからこそ、反響が分散してしまう
ポータルサイトは多くの情報を取り扱っているのが魅力ですが、それが理由で反響が分散してしまうというデメリットがあります。
反響が分散してしまうと、積極的に表示したい広告のインプレッション数が思うように稼げなかったり、広告の費用対効果がわかりにくくなることがあります。
少ないアクセス数で収益を上げることが難しい
広告主から見ると認知拡大につながらなければ広告を出稿する意味が薄く、全体を見ると課金してくれるエンドユーザーの割合は多くないため、少ないアクセス数で収益を発生させることは非常に難しくなります。
収益を発生させるには多くのアクセス数が必要になるため、ポータルサイトを立ち上げて間もない時期は苦戦する可能性が高くなります。
短期で大きく収益を上げるには向いていないビジネスモデルのため、長い目で見てサイトを育てていく必要があります。
ポータルサイト運営における注意点
収益化を目的とする場合としない場合のどちらにも当てはまる、多くのユーザーに使ってもらえるポータルサイトを運営するための注意点を解説します。
十分なリソースを確保する必要がある
ポータルサイトは作って終わりではなく、たくさんの新鮮な情報が必要なため、定期的に更新するための十分なリソースを確保する必要があります。
また、情報を収集したりまとめるだけでなく、企画を考えたり、サイト運営の指揮を行う必要もあります。
十分なリソースを確保する必要があるということは、それだけ人件費もかかります。
少人数が片手間で運営することは難しいと考えた方が良いでしょう。
開発と運用にコストがかかる
ポータルサイトはホームページと比較して大規模なサイトになるため、開発費用が高額になる傾向があり、サーバーやネットワークに異常がないかチェックしたり、トラブルがあった際に対処するための運用コストもかかります。
テンプレートやパッケージを利用することで、低予算で開発や運用を行うという手もあります。
弊社セルバは創業20年でポータルサイトの開発実績が多く、集客や補助金の申請についての相談も承っています。
用途に合わせた構築パッケージもございますので、ポータルサイトの開発でできるだけ予算を抑えたい方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ポータルサイトビジネスは多くのアクセス数が必要なため、収益を上げられるようになるまで時間はかかりますが、広告収入だけでなくエンドユーザーに課金を促すこともできることから大きく稼ぐチャンスのあるビジネスです。
企業には広告を出稿したいと思わせ、エンドユーザーには一度見て終わりではなく継続的に利用してもらえるポータルサイトにするには、十分なリソースを確保し、長い目で見てサイトを育てていく必要があります。
ホームページと比べて大規模なサイトとなるため、ポータルサイトの開発と運用の費用は高額になりがちですが、弊社セルバでは用途に合わせた構築パッケージで開発費用を抑えることも可能です。
創業から20年でポータルサイトの開発実績も多数ございますので、ポータルサイトを立ち上げたい方はお気軽にセルバまでご相談ください。
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