ワーママは甘えるな？子育てに理解のない会社で仕事を両立させる方法

育児をしながら働く女性を「ワーママ」と言います。ただでさえ大変な育児をこなしながら、仕事も続ける女性を「偉い」「尊敬する」と賞賛する声がある一方、

「時短勤務で甘えている」

「すぐに会社を休んで仕事をろくにしない」

と厳しい声も挙がっています。子育てをしながら働く女性を応援する会社も昔に比べて多くなった一方、現場レベルや上司によっては子育てに理解のない人たちもいます。

今回はワーママに対する世間の正直なイメージや、子育てに理解のない会社で仕事と育児を両立する方法を解説します。

ワーママは甘えるな？世間のイメージ

ワーママは子どもの発熱などで、急に会社を休むことがあり、どうしても子どものいないときと同じようには働けません。

そんなワーママに対して、「すぐに会社を休むから迷惑だ」と感じる人も0ではありません。

ここでは、先日キャリアクラフトで実施したアンケートからワーママに関するイメージを抜粋しました。会社の人たちは働くママさんに対してどう思っているのでしょうか。

仕事と育児を両立してて偉い

多くの人々はワーママに対して仕事と育児を両立していて偉いと感心しています。夜泣きや急な発熱など、育児が予想通りに進むことは滅多にありません。そんなイレギュラーと戦いながら責任感を持って働くワーママは尊敬される存在です。

▼主な意見
「育児を頑張っているなと感心するからです」（男性・30代・時短勤務の印象「良い」）
「子育てで大変な中、仕事も一生懸命やってるから」（女性・30代・時短勤務の印象「良い」）

しわ寄せが来て迷惑

子供の急な病気や学校の行事などで、急に休む必要が出てきた際には、職場の同僚に迷惑をかけてしまいます。仕方のないことだと多くの同僚たちは割り切っているもののワーママに対して「しわ寄せがきて迷惑」と感じる人もいます。

扱いづらい社員

上司や人事の立場からすると、仕事に穴が開きやすいワーママは扱いづらい社員だと思われてしまいます。本人にやる気があっても、「小さな子供がいる」という理由から希望するプロジェクトに入れない女性もいます。

時短勤務は甘えなのか

ワーママのなかには時短勤務で復職している人も多いのではないでしょうか。子どものお迎えがしやすくなり、子育てと仕事を両立できるようになった一方、時短勤務＝甘えと考える人もいます。

時短が甘えと考える人の意見
「時間内に仕事が終わらなくても帰る」
「他の人に仕事のしわ寄せがいっても「時短だから仕方ない」と開き直る」

決して甘えではない

時短勤務は、仕事と家庭のバランスを取るための重要な手段であり、決して甘えではありません。特に子育て中の親にとって、限られた時間で効率的に仕事をこなすことは大変な努力を要します。むしろ、時短勤務を選ぶことで、家庭と仕事の両立を目指す姿勢が評価されるべきです。

報連相を徹底する

時短勤務を成功させるためには、「報連相」（報告・連絡・相談）を徹底することが重要です。チームのメンバーや上司に対して、常に情報を共有し、進捗や問題点を適時に伝えることで、スムーズな業務運営を維持できます。これにより、時短勤務であっても、チーム全体のパフォーマンスに貢献できることを示すことが可能です。

周りへの配慮は忘れない

時短勤務をする際には、周りの同僚や上司への配慮も忘れずに。例えば、自分が不在の時間帯に発生する可能性のある業務については、事前に対応策を考えておくことが有効です。また、感謝の気持ちを伝えることで、職場全体の理解と協力を得やすくなります。

仕事と両立させる方法

経済的理由やキャリアのために共働きをしているお母さんが、仕事と子育てを両立する方法を紹介します。置かれている状況によって、どれが一番効果が高いのかは変わります。

• プライベートとそれ以外のメリハリをつける
• 実家を頼る
• 優先順位をつけて、完璧主義を捨て去る
• 家電で家事を時短
• 料理は惣菜で済ませる
• ベビーシッターを利用
• 家事代行サービスを利用

プライベートとそれ以外のメリハリをつける

仕事と家庭を両立させるためには、プライベートと仕事の時間をしっかりと分けることが大切です。仕事時間中は集中して業務に取り組み、プライベート時間には家族との時間を大切にすることで、ストレスを軽減し、効率的に両立させることができます。

実家を頼る

子育て中の親にとって、実家のサポートは非常に心強いものです。定期的に実家を頼ることで、育児や家事の負担を軽減することができます。また、祖父母との時間を過ごすことで、子供にとっても良い経験となります。

優先順位をつけて、完璧主義を捨て去る

全てを完璧にこなすことは難しいため、優先順位をつけて効率的にタスクをこなすことが大切です。

フルタイムで働いている場合、専業主婦の家庭のように満遍なく家事をすることはほぼ不可能です。これは能力の話ではなく、時間的な制限によるものです。

「私はフルタイムで働いているんだから、完璧にできなくても普通」と気を楽にしましょう。

家電で家事を時短

時短家電を活用することで、家事の時間を大幅に短縮できます。例えば、ロボット掃除機や食器洗い機などが便利です。

オススメ便利家電

1. 食洗機
2. コードレス掃除機
3. 洗濯乾燥機
4. 多機能レンジ

料理は惣菜で済ませる

忙しい日は、無理をせず惣菜やデリバリーを利用することで、料理の手間を省きましょう。

ベビーシッターを利用

ベビーシッターの利用も、仕事と家庭を両立させるための有効な手段です。信頼できるベビーシッターを見つけることで、安心して仕事に集中することができます。また、急な予定変更や残業時にも対応できる柔軟性が高まります。

家事代行サービスを利用

家事代行サービスを利用することで、家事の負担を大幅に軽減することができます。特に忙しい時期や体調が優れない時には、プロの力を借りることで、生活の質を保ちながら仕事に専念することができます。

まとめ

日々仕事と子育てで忙しく過ごしているお母さんたちに心無い声をかける人もいますが、無視しましょう。ワーママが独身の人と同じ要領で働けないのは仕方のないことです。

ただし、子育てを理由に仕事を疎かにして良いわけではありません。報連相を徹底して、会社の人たちへの配慮を忘れなければ、しだいに周囲の理解は得られるでしょう。

また、それでも理解を得られない場合は思い切って転職をするのも一つの手です。世の中には働くママを受け入れてくる会社が沢山あります。

自分にとって一番大切なものを見失わなければ、道は拓いていくでしょう。