芸人からエンジニアに!?セブで働くエンジニアに波乱万丈なキャリアをインタビュー

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今回はセブ島で働いている開発スタッフの桝谷智亮さんに、これまでのご経歴や気になる海外での働き方についてお話をお伺いしました。

ネイティブキャンプ運営部門の方の社員インタビューはこちら/

目次

ネイティブキャンプのエンジニア田代さんに話を聞いてみた

田代智己さん
鹿児島県屋久島出身。鹿児島大学に進学後にお笑い芸人を目指して大学を中退、上京してお笑い事務所に所属しながらタレント活動を行う。その後、プログラマーに転身し約1年半のあいだIT企業に勤務したのち、株式会社ネイティブキャンプに転職。現在は開発部門でバックエンドエンジニアとしてサービス全体の開発を担当している。

屋久島で生まれ育ち、学生時代はたくさんのスポーツに挑戦

好奇心が強く、熱中するものがころころ変わる子供でした。小学校ではサッカーと吹奏楽、中学校ではテニスをしたりと、色んなことに挑戦していました。

屋久島は人口7000人くらいの大きな島なのですが、1学年は30人ほどでした。比較的少人数の同級生に囲まれて小学校・中学校生活を送りましたね。

はい。自分の希望ではなく、親の意思で島外の高校に進学しました。親元を離れるのは寂しかったですけどね。高校では寮生活を送りました。そこの高校3年生の寮長が誘ってくれたのがきっかけで、高校では野球を始めます。

そうですね。寮長が僕をすごい気に入ってくれて入学式のときに「お前絶対野球部な!」と言われ、そのまま入部しました。

大学時代にやっていたアメフトです。これも自分の意思というより、その場の流れで始めたんですけどね。

僕の大学では、大学の合格発表日にアメフト部が合格した学生を胴上げして、連絡先を交換して、入部の勧誘をする恒例行事があるんです。それで僕は胴上げされて、アメフト部に入りました。

目をつけられやすいタイプなのかもしれません…

頭脳戦なところです。アメフトでは試合前にスカウティングといって相手チームの戦い方を事前にビデオで繰り返し見て分析するんです。

もちろんアメフトなので試合では肉弾戦が繰り広げられるのですが、その前に相手チームの弱点や癖を把握して、対戦チームごとに最適な戦術を練ります。僕はこの頭を使う作業が楽しかったですね。

周りの勧めで地元の国立大学に進学するが…

鹿児島大学の法文学部に進学し、経済学を勉強していました。本当は東京の大学に通いたかったのですが、周りから地元の国立大学に通うべきだと言われ、鹿児島大学を受験しました。あるあるなのですが、田舎では地方の国立ってネームバリューがすごいんですよ。

これが全く興味を持てなかったんです。経済学ではお金の流れを勉強するので、家庭内のお金の流れから国どうしのお金の流れまで幅広く学びました。しかし、国家間なんていうスケールの大きな話はピンとこないし、正直面白くなかったですね。

僕は大学3年生のときに大学を中退したので就職活動をしてません東京の大学にいった高校時代の仲の良い友人から「お笑いやろうや」と誘われ、上京したんです。

波瀾万丈な20代

上京してお笑い芸人に

それが、何も伝えずに飛び出す形で東京に出てきたんです。しかし数ヶ月が経ったくらいでバレました。とあるテレビのゴールデンタイムのクイズ番組に1コーナーだけ出演したのですが、それを親がたまたま見ていたんです

「あいつ大学行ってるはずじゃないの?なんで出てるの?」と親はパニックになったようです。

すぐに連絡がきたのですが、のらりくらりとかわして返事を返さずにいました。

芸人時代の田代さん

そうなりますね。しばらくこちらからは連絡していなかったのですが、ある緊急事態が起こり、連絡せざるを得なくなりました。

寝起きのときに膝の皿を割ってしまったんです。治療は無事に終わったのですが、その手術費が何十万もしてしまいました。当時僕は月給12万のいわゆる“売れていない芸人”。そんな大金を払えるはずもなく、親不孝の話ですがそのとき親に泣きつきました。23歳のときです。

父親にこういう経緯でお金が必要なんだと伝えると「あとで口座だけ送っとけ」と言われ、それ以外は特に何も聞かれませんでした。きっと親も聞きたいことは山ほどあったと思いますが、何も言わずに送ってくれたんです。

26歳のとき、プログラマーに転身

26歳まで続けました。5年間お笑いを続けるなかで、本当に売れなかったんです。僕は事務所に所属していたのでマネージャーさんがオーディションを持ってくるんですが、なかなか上手くいかず。

芸人で売れない時期が続き、「どこかで逆転したい」という思いが強くなってきたんです。とにかく飯を食わなきゃいけない、そのためには何か手に職をつけないといけないと思い、エンジニアを目指すようになりました。26歳のときに未経験でしたが、ITエンジニアに転身しました。

そうですね、人生のなかでも上位に入るくらい努力しました。最初の会社では受託開発で社内で利用する営業支援ツールを作っていました。良くも悪くも小さな会社だったので、お客様から要望を聞いてそれを実際に形にするまでの一通りの流れを経験できました。ここで1年半、じっくりと実務経験を積んだのち、ネイティブキャンプに転職します。

ネイティブキャンプに転職し、憧れの海外生活をスタート

AIの影響が大きいです。AIが発達していったら、プログラミングの最低水準が飛躍的に向上して今の自分のスキルだと太刀打ちできなくなるという危機感がありました。

そこでもう一本自分に軸が欲しいとなったとき、英語を使って仕事がしたいと考えるようになりました。英語ができるプログラマーになれば、世界中に仕事場が広まると思ったからです。

趣味のライブ鑑賞(Creepy Nutsのライブに行ったときの様子)

ネイティブキャンプをしていました笑

はい。将来的に30歳くらいで海外で働けたらと思っていたのですが、セブで働けるネイティブキャンプの開発部門の求人をたまたま見つけて、申し込みました。

全然です。しかし英語が堪能でなくても大きな問題は起こりませんでした。ネイティブキャンプでは英語がまだ話せないスタッフに対して毎朝英語の授業をしてくれたりなど、日本人スタッフがセブで安心して働けるようサポートしてくれるんです。また、大事な会議では通訳を同席させるので最初から英語ができなくても心配はいりません。

何百万人もの人が利用するサービスの開発に携わる

今はサービス全体の開発を担当しています。自分はサーバー側のバックエンドエンジニアです。チームを任せられているので、チームのリードもしています

10名程度です。あとは外国人スタッフが190名います。自分のチームは日本人だけですが、日々の業務で外国人スタッフと関わる機会も多くあります。

英語力で認識の齟齬が生まれ内容に気をつけるのが大変です。日本でも認識のすり合わせは大事ですが、英語なので特に気をつけています。

何百万人もの人が利用するサービスに携わり、ユーザーの声をリアルに感じられることが嬉しいです。僕は今まで社内ツールばかり作ってきた人間なので、自分の働きを多くの人に知ってもらえるのはとてもやりがいがあります。

時間に厳密なところです。定時の18時になれば、皆残業せずにそそくさと帰っていきます。18時になると口笛を吹き出すので分かりやすくて良いですね。

あと誕生日の人をお祝いする文化があります。18時を過ぎるとどこからともなくバースデーソングが歌われはじめ、誕生日の人の机にケーキが運ばれます。今で200人のスタッフがいるので、これ以上社員が増えたら毎日お祝いすることになるかもしれません笑

セブ島での暮らし

すごく過ごしやすいです。

フィリピンは1月でも気温が30度を超え、年中半袖でいいので楽です。また、オフィスから徒歩5分のところに家があるのも助かっています。僕は会社が契約しているコンドミニアム(※)で暮らしているのですが、なんとプールがついており、よく泳ぎに行っています。

※海外式の分譲アパート・マンション。所有者が1室ごとに違い、共有部分を所有者が共同で管理する。

交通費が安いことですね。オフィスや家のあるITパーク自体の物価は日本と同じくらいなのですが、交通費だけ異様に安いんです。タクシーに20分乗っても600円しかかかりません。こっちにきてからずっとタクシー移動です。

今後のキャリア

まだセブにきて時間が経っていないので、まずはエンジニアとしてのスキルを磨きつつ、任せてもらっているチームをしっかり引っ張っていきたいです。

また、ネイティブキャンプはセブ以外にも支社があり、今後も数が増えていくと思うのでワールドワイドに活躍していきたいです。

プログラマーのなかで英語を使って仕事をしたり、海外で暮らしたいと考えている人は少なくないと思います。ただ、すぐに仕事を始めるのはハードルが高いことですし、勇気がいることです。

しかし、ネイティブキャンプは日本の会社なので現地にも日本人スタッフが在籍しており、英語初心者でも安心して海外で働ける環境が十分に整っています。急に海外にいって大きな一歩を踏み出すより、「とりあえず半歩だけ海外」みたいな気楽な気持ちで飛び込むことができるのです。

英語もプログラミングもできるAI時代に負けないプログラマーになりたい人には本当におすすめです。

ぜひ皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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