【職場改善のヒント】アールナインの社内コミュニケーション活性化術を取材!

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今回は、採用コンサルティングを手掛ける株式会社アールナインの人事部長・長井さんにインタビュー!

アールナインが掲げる「まずやってみよう」「得意を活かそう」「変化を楽しもう」という3つの価値観が、柔軟な働き方や社内コミュニケーションの活性化にどのように反映されているのかについて迫ります。

目次

アールナイン人事部長の長井さんに話を聞いてみた!

長井さん
株式会社アールナイン取締役。創業(2009年)時からのメンバー。これまで130社以上の企業様の採用を支援、新卒採用、中途採用から定着・育成まで範囲は多岐に渡る。社内では人事部長として、自社の新卒・中途採用、定着育成など全てのマネジメントに関わる。

企業文化の軸となる「3つの価値観」

まずは企業文化について深堀りしていきます!

ーアールナインさんでは「まずやってみよう」「得意を活かそう」「変化を楽しもう」という3つの価値観を掲げられていますが、これらはどのように生まれたのでしょうか…?

1つ目の「まずやってみよう」は、環境の変化が激しいベンチャー企業ならではの価値観です。特に人材業界では、実際に試してみないと分からないことが多く、行動しながら試行錯誤を重ねる姿勢が成果につながります。これが「まずやってみよう」という価値観の背景です!

ーなるほど、スピード感が求められる業界特性ならではですね。

そうなんです。スマホのアプリのように、「まずリリースして、アップデートしながら完成度を高める」という感覚で仕事に取り組んでいます。

ー次に「得意を活かそう」について教えてください。

これもベンチャー企業ならではの発想ですね。文字通り、個々人の得意を活かして、全体最適を目指す考え方です。

もちろん、苦手なことも、まずは何でも挑戦してほしいです。社会人としてしなくてはならないことから、逃げて良いという意味ではありません。その上で、どうしても克服が難しい苦手分野は、得意な人に任せた方が、生産性が上がるだけでなく、本人のモチベーションも高まるということです。得意なことに集中してもらうことで、2倍、3倍の成果を上げることもできます。

ー最後に「変化を楽しもう」についてですが、前者2つとも通じる部分がありそうですね。

そうですね。この価値観は「まずやってみよう」や「得意を活かそう」と深くつながっています。変化にはどうしても怖さや不安がつきものですが、変化を恐れて動けなくなると、本来見えるはずの景色が見えなくなることもあります。

ー確かに、変化には挑戦する価値がありますよね。

そう思います。

実は私、富山県の出身で、大学までずっと地元にいて「このまま富山にいたいな」と思っていたんです。でも、富山から東京に上京して働き始めてからもう15年近く経ちますが、本当に楽しい毎日を送っています。もし変化を恐れてその一歩を踏み出していなかったら、この楽しさを知らないままだったかもしれません。

このように、「変化を楽しむ」という姿勢を持つことで、どんな状況でも柔軟に対応できるようになります。この価値観が3つ目の柱なんです

ー3つの価値観がそれぞれ重なり合いながら、一つの軸を形作っているように感じます。素敵な企業文化ですね!

事例紹介:若手が主導で挑んだ新市場への挑戦!

昨年スタートした中小企業・ベンチャー向けの新しいパッケージプランは、アールナインが掲げる3つの価値観を体現した事例の1つ
このプロジェクトを手がけたのは、新卒1年目から3年目までの若手社員4人のチーム。これまで大手企業を中心に展開していた主力サービス「RPO(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)」を、中小企業やベンチャーにも届けるため、新市場への挑戦に踏み出した。

参考:PRTIMES「採用の勝ちパターン、まるっと提供~中小企業向け定額制採用代行サービス「人事ライト」新プラン登場~

柔軟な働き方で「活き生きと働く」を実現

代表の経験が生んだアールナインの柔軟な働き方

続いては働き方をテーマにお伺いしていきます!

ーアールナインさんでは「活き生きと働く」を掲げて、柔軟な働き方に関する制度が多くあると伺いましたが、それらが導入された背景にはどのような想いがあるのでしょうか?

弊社の柔軟な働き方の制度は、代表自身の経験から生まれたものです。

もともと代表は株式会社リクルートエイブリック(現:株式会社リクルート)で最年少支社長として活躍していたのですが、その中で、育休や産休を経て職場を離れる優秀な女性社員たちを何人も目の当たりにしてきました。

だからこそ、「もし自分が会社を作るなら、育休・産休後も活躍できる環境を整えたい」という強い想いを抱き、2009年の創業時からそれを形にしてきました。

ー代表の経験からくる想いがベースになっているんですね。

そうなんです。当時、ライフイベントを理由にリクルートを離れた同期や先輩、後輩に声をかけて、「一緒に働いてほしい」とお願いしたそうです。

その方々が活躍できるよう、正社員だけでなく、業務委託やフリーランスでプロジェクト型で関わる仕組みを導入しました。また、テレワークやフレックスタイム制もいち早く取り入れ、家庭と仕事の両立がしやすい環境を整えてきました。これらはコロナ禍が訪れるずっと前から行っていた取り組みなんです。

ーコロナ禍より前から柔軟な働き方を実践されていたのですね!

そうなんです。例えば、お子さんが急に熱を出しても在宅で仕事ができる環境を整えています。現在では社員の7〜8割が女性ですが、このように性別を問わず活躍できる仕組みが整っているからこその数字だと思っています!

フレックスタイム制・テレワークの利用率100%!

ーフレックスタイム制やテレワークの利用状況はいかがですか?

フレックスタイム制は全社員が活用しており、利用率は100%です。テレワークも全員が利用していますが、頻度は個々の事情に合わせています。

例えば、小さなお子さんを育てている社員は週4日を在宅勤務、1日をオフィスでミーティングをまとめる日とするなど、自分に合ったペースで働いています。

ー柔軟性と生産性を両立されているのですね!

その通りです。一人ひとりが自分に合った働き方を選べるからこそ、「活き生きと働く」という目標が現実のものになっていると感じますね。

ー「コアタイムデー」という独自の制度があると伺いましたが、こちらはどのような制度なのでしょうか?

弊社ではフレックスタイム制を採用しており、11時から15時のコアタイム※を設けています。それ以外の時間は社員が自由に働ける仕組みです。「コアタイムデー」は、そのコアタイムの4時間だけ働く日を設定する制度です。

この制度の目的は、月末や突発的に忙しい日の備えです。短時間勤務の日を設けることで、月全体の残業時間を抑える取り組みなんです。

※全従業員が勤務する必要がある時間

ー働き方の柔軟性を重視した制度ですね!

そうなんです!

ただ、コアタイムデーはただの短縮勤務の日ではなく、プライベートの充実や社内交流の場としても活用してほしいとも考えています。

例えば、映画を観たり、同僚とランチやディナーを楽しんだり、ママさん社員同士でアフタヌーンティーをしたりと、リフレッシュしながら自然と交流を深めるきっかけになっているんですよ。そこから仕事につながるコミュニケーションになればと思います。

ープライベートの充実だけでなく、社員同士の交流を深める機会にもなっているのですね!

副業で広がるキャリアの可能性

ー副業が可能と伺いましたが、ユニークなキャリアを築いている社員さんはいらっしゃいますか?

はい、いろいろな形で副業を活用している社員がいます!

例えば、大学時代にやっていた家庭教師塾講師のアルバイトを続けている社員がいますし、キャリアコンサルタントの資格を活かして副業でコンサルティングコーチングをしている社員もいますよ。総合格闘技でプロデビューした社員もいます。

最近では、副業から起業に発展した社員もいました。その方は副業で始めた事業が順調に成長したことで会社を卒業し、専念する道を選びました。

ー副業を通じて、さまざまな経験や挑戦ができる環境なのですね!

そうなんです!

さらに、「社内副業」という仕組みもあるんですよ。これは、休日に弊社の登録フリーランスと同じ業務を社員が担当して、その分の報酬を受け取る制度です。

具体的には、企業の代わりに合同説明会で話をしたり、面接官として活躍したりするお仕事ですね。この制度はとても人気で、多くの社員が積極的に利用しています。

ー社内でも副業ができるなんて驚きです!サポートが充実していて挑戦しやすいですね。

ありがとうございます。社員一人ひとりが自分らしく働ける環境を整えることを大切にしています。これからも社員が成長しながら挑戦できる制度を増やしていきたいと思っています!

社内コミュニケーション活性化の秘訣を深堀り

あだ名文化でつくる親しみやすい職場

続いては社内コミュニケーションについてお聞きします!

ーアールナインさんでは、社員同士であだ名で呼び合う文化があると伺いましたが、どのような経緯でこの文化が生まれたのでしょうか?

もともとリクルートという会社が、苗字や役職名で呼ばない文化を持っているんです。弊社の代表もリクルート時代にその文化を経験していたので、その影響が大きいですね。

また、距離感を縮めるという意味でも、あだ名で呼び合う方が親しみやすいと感じています。特に弊社では苗字が重なる社員が多くて、「どっちの〇〇さん?」と混乱する場面もよくあるんですよ(笑)。その点、あだ名なら一人ひとりを特定しやすいですし、親しみやすさもアップしますよね。

ー確かにあだ名で呼び合うことで、自然と距離感が縮まりそうです!

その影響もあってか、小さな疑問や相談事も気軽に話せる環境になっているんです。そういった雰囲気が、働きやすさにつながっていると感じますね。

価値観を共有するオリジナルカードゲーム

ーアールナインさんでは、社員間の理解を深めるために独自のカードゲームを活用されていると伺いました。このカードゲームはどのようなものなのでしょうか?

これは弊社代表が作ったオリジナルゲームです。人の価値観は人それぞれですが、「あなたの価値観は何ですか?」と突然聞かれても、答えにくいですよね。このゲームでは48枚のカードを使い、カードに書かれた価値観を基に、自分の考えを整理していきます。

例えば、「宝くじで2億円当たったらどうする?」というお題が出され、それに対する自分の行動を考えます。そして、その行動がどの価値観に基づいているのかをカードの中から選ぶことで、自分の価値観が見えてくる仕組みです。

ー具体的なテーマがあると考えやすそうですね。他の社員と共有することで、どんな効果がありますか?

お互いの価値観を知ることで、「この人はこう考えるんだ」と新しい発見があったり、考え方の違いを楽しむきっかけになったりします。単に価値観を知るだけでなく、それを共有することで、コミュニケーションが深まり、社内の関係性もより良くなるんです。

価値観を通じて自分を見つめ直しつつ、他者と理解し合う。このゲームはそんなきっかけを提供するツールですね!

社員同士をつなぐ人気制度「ランチインタビュー」

ーアールナインさんでは社員間の交流制度が豊富だと伺いました。特に人気のある制度について教えてください!

特に人気なのは「ランチインタビュー」です!一人一回、ランチ代の一部を会社が補助する制度なんですが、ルールとして他の社員と一緒に行かなければなりません。弊社では現在社員が100人ほどいるので、ランチ代は約100回分補助されることになります。

ー100回も!それは社員にとって嬉しい制度ですね!

そうなんです。例えば、「他の部署の人がどんな仕事をしているのか知りたい」とか、「後輩がどんなことを考えているのかを聞きたい」という場面に役立ちます!

一度も話したことがない人と仕事をするのは難しいですが、一緒にランチをするだけでお互いの人柄がわかり、仕事がスムーズになりますよね。虎ノ門という場所柄、ランチ代が高めなので、会社負担は社員にも好評です!

社員のスキルアップを支援する制度も人気だそう!

多様な知識を広げる「書籍購入制度」
月に一冊、社員が勉強したい本を会社負担で購入できる制度。購入した本は会社の書庫に保管され、他の社員も自由に利用可能な仕組みになっている。既存の本をデータベースで管理しているため、重複購入を防げるのも便利なポイント。
スキルアップを応援する「資格取得支援制度」
業務に必要な資格の取得費用を、会社が負担する制度。社員にとって自己成長を目指す心強い支えになっている。

社員主導で進める「プロジェクト型イベント」

ーアールナインさんは「社員旅行」も実施していると伺いましたが、どのような内容なのですか?

社員旅行は会社が全額負担して実施しています!

ただ、特に若い社員の中には、「上司へのお酌が大変そう」「なんだか疲れそう」というイメージを持つ人もいるかもしれませんよね(笑)。そこで、社員旅行専用のプロジェクトチームを作り、「来年もまた行きたい!」と思えるような旅行をテーマに企画しています

ー若手社員でも楽しめるような工夫がされているんですね!参加率はいかがですか?

参加率はとても高いです。小さなお子さんがいる社員は日帰りで参加する場合もありますが、それでも積極的に参加してくれるんですよ。

ー社員主導のプロジェクト型で企画しているからこそ、イベントが盛り上がるんですね!

そうなんです!例えば、社内MVPを決める表彰式や内定式・入社式もプロジェクトチームが企画しています。さらには、オフィスの引っ越しも「引っ越しプロジェクト」として進めました。

2024年3月、虎ノ門ヒルズステーションタワーの35階にオフィスを移転されたそう!

弊社は中途採用の社員が多いので、前職で培った経験を活かしてくれる場面がたくさんあります。例えば、家具販売や設計の経験がある社員が、オフィス移転の際にそのスキルを発揮してくれました。

ー経験を活かせる場があるのは素敵ですね!

ありがとうございます。こうしたプロジェクトを通して、社員同士の距離がぐっと縮まるのも、弊社ならではの良いところだと思っています。

アールナインの風通しの良さはどう作られた?

ーこうやってお話を伺っていると、社員同士の仲が良さそうで、風通しの良い印象を受けます。アールナインさんは創業当初からこのような企業文化だったのですか?

ありがとうございます!ただ、最初からこのような文化だったわけではないんです。コミュニケーションはもちろんありましたが、今とは少し違う形でしたね。

ー具体的にどのような変化があったのでしょうか?

アールナインはリクルート出身の方々が立ち上げを手伝ってくださった経緯があって、創業当初はリクルートらしい文化が色濃く反映されていました。でも、会社が成長して自社で採用を進めるようになると、その文化が新しい社員には馴染みにくい部分も出てきたんです。

そのため、経営陣と社員が何度も話し合いを重ね、「どんな会社を目指したいのか」をゼロから設計し直しました。このプロセスを経て生まれたのが、「価値観カードゲーム」や「ランチインタビュー」といった制度で、今の文化の基盤になっています。

ーそういった経緯があったのですね…!では、その制度をどのように広めていったのですか?

以前は、職人のように黙々と働く社員が多かったんです。でも、それだとお互いが何を考えているのか分かりにくくて、コミュニケーションに少し壁を感じることもありました。そこで、まずは雑談が自然にできる環境を作ろうと考えたんです。

ー厳密にルールを作らない工夫があるのですね。

そうなんです。例えば、チャットツールで雑談用と仕事用をきっちり分けてしまうと、「雑談を見ているとサボっていると思われるかも」と気にする人が出てきますよね。そこで、「他の人に迷惑をかけない範囲で雑談も仕事の一環として取り入れる」という考え方に切り替えました。

オフィスでもチャットでも、真剣な仕事が8割、遊び心が2割くらいを意識しています。車のハンドルに「遊び」がないと危険なのと同じで、会社のコミュニケーションにも適度な余裕が必要だと思うんです。

ーその適度な余裕が、風通しの良さにつながっているんですね!

その通りです!社員がリラックスして話せる場があることで、自然に相互理解が深まるんです。

アールナインからメッセージ

ー最後に、この記事を読んでくださった方々に向けて、メッセージをお願いいたします!

私たちは「まずやってみよう」「得意を活かそう」「変化を楽しもう」という姿勢を大切にしながら、これまでPDCAを回して制度を作り上げてきました。その中には失敗もありましたし、うまくいったものもありました。でも、たとえ今うまく機能している制度でも、そのまま放置してしまえば、いずれ時代に合わなくなるかもしれません。

だからこそ、「今、この制度は本当に機能しているのか?」と常に問い直すことを大切にしています。また、社員一人ひとりの声をしっかり吸い上げながら、改善やアップデートを繰り返しています。

制度や文化には、決して“完成形”はないと思っています。この記事を読んでくださった皆さんにも、私たちの取り組みをそのまま取り入れるのではなく、自社の特徴やニーズに合った形でカスタマイズしていただけたら嬉しいです。そして、そうした取り組みの中で新しい価値が生まれることがあれば、それが私たちにとっても何よりの喜びです!

ー長井さん、本日はどうもありがとうございました!

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自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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