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自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!
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「笑顔を創造し続ける」という企業理念を掲げるアイニコグループ株式会社(旧社名:株式会社楓工務店)は、新卒入社が全体の7割を占め、売り上げは右肩上がり、離職率は驚異の9%(※建築業界平均値:約36%)という成果を上げています。
人手不足や高い離職率などの問題が深刻化している建築業界において、どのような工夫がこれらの成果に結びついているのでしょうか…?
今回は、同社で働きがい改革研究所のリーダーを務める中山さんに、働きがいや顧客満足度を向上させるための「仕組みづくりの文化」について詳しくお話を伺いました!
※新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)新規高卒・大卒就職者の建設業への就職後3年以内離職率平均値<厚生労働省 令和5年10月発表資料>
中山咲子さん
京都芸術大学を卒業後、2016年に新卒で株式会社楓工務店(現アイニコグループ株式会社)に入社。
コンシェルジュ部で住宅営業として活躍する中で仕組みづくりの重要性に気付き、他社支援事業部の責任者に抜擢される。
現在はJS事業部(※)働きがい改革研究所のリーダーとして、全国で「仕組みづくり研修」を行い、多くの企業でその文化を継承している。
※JSはJob satisfaction(働きがい)の略称
ーアイニコグループの事業内容を教えてください!
はい!弊社は奈良・京都南部を中心に、「笑顔を創造し続ける」を企業理念に、注文住宅、リフォーム・リノベーション、不動産などの事業を展開する会社です。
家を建てるだけでなく、現在は地域貢献にも注力しています。介護を通じて高齢者の方々に笑顔を提供したり、働くご家族のために保育園を運営したりと、暮らしの笑顔を創造するための様々な事業を行っています。
ー工務店という枠組みに捉われず、理念に即して本当に幅広く事業を展開されてるんですね!
そうなんです!そしてさらに広い笑顔の創造を目指して、私が関わっている「他社支援」にも力を入れています。
アイニコグループは「仕組みづくり」を通してお客様や従業員の満足度を上げてきた実績があるので、この文化を継承するために支援事業を展開しているんです。
ー今回はアイニコグループの仕組みづくりや、中山さんが携わられている他社支援事業について詳しく深堀りしていきたいと思います!
ーまずは中山さん自身のキャリアについて教えてください!中山さんは新卒で入社されたとのことですが、それまでにはどういった経緯があったのですか?
実は私、大学時代は建築関係とは全く無縁でした。
京都の芸術大学でアートプロデュース学科を専攻して、作品の鑑賞方法や、対話を通してのファシリテーションやコミュニケーションを学んでいたんです。
ーでは、卒業後は芸術の道に進むことも考えられていたのですか?
芸術の知識を活かす道も考えましたが、職種が限られていたこともあって、それを仕事にするイメージはあまり湧きませんでした。
ですが、対話型鑑賞の楽しさに気づかされた4年間でしたので、自然と「みんなで力を合わせて物事を創る会社がいいな」と思うようになりましたね。そこで、人材関係、食品関係、雑貨販売などさまざまな会社を受けたのですが、ことごとく落ちてしまいました…
そんな中で自分が本当に求めているものを改めて洗い出したときに、やはり「いろんな人の考えを結集して物を創っている会社」が魅力的だと感じたんです。そしてたまたまアイニコグループに出会い、採用を受けて内定をいただきました!
ーなるほど!初めから建築業界だけを志望されていたわけではなかったんですね…!
ー中山さんが入社されてから現在まで、どのようなキャリアを歩まれてきたのかを教えてください!最初の配属はどういった部署だったのでしょうか?
最初は住宅営業(コンシェルジュ)の部署に配属され、そこで5年半過ごしました。お客様のお話を聞き、引き渡しまでをサポートする仕事です。
ただ、正直言って、私は営業の成績が良くありませんでした。特に入社して1、2年目はエラーが多くて本当に大変でしたね…
お客様から「なんで1年目の経験のない人をつけるんだ」と言われたこともありましたし、正直何度も辞めようと思っていました。「もう無理、明日行きたくない…」みたいな。
ーそうだったんですね…
ただ、その経験が現在の仕事にもつながっています!失敗を責めずに次に活かす企業文化があったおかげで、辛い経験も無駄ではなかったと思えました。
また、お客様から「中山ちゃん、この1年ですごく成長したね!」と言っていただけたことも大きな励みになりました。そういったお声をいただけたことでもう少し頑張ってみようと思え、営業を続けていくことができたんです…!
ーその後も引き続き住宅営業の分野でご活躍されていたんですか?
はい。4年目には自己最高の成績を出し、エラーも減り、お客様から高評価をいただけるようになりました!
当時特に印象的だったのが、とある企業の代表者様の家づくりを担当した際に信頼を得て高評価をいただけたことです。
実は、新人の頃に厳しいご指摘をいただいた方も代表者の方だったので、「ああ、他の方々からも認められる仕事ができたんだ」と感じることができ、これが住宅営業としての1つの区切りとなりました。
そしてちょうどその頃、代表の田尻から「他社支援事業を始めてみよう」という話があったんです。
ずっと営業を続けるよりも、他社支援事業にシフトする方が自分にとって新たな挑戦になると感じ、立候補しました。これが、私が他社支援を始めるようになった経緯です!
ーまさにご自身がプレイヤーとしてご活躍された経験から得た思いや課題点が他社支援事業にも繋がっていくんですね!
そうですね!本当にそう感じています。
ー現在の業務内容を教えてください!
現在の業務内容は、他社様向けの仕組みづくり研修の実施がメインです。
研修の集客から商談、準備、実施、そして研修後の定着フォローまで一貫して行っています。
ーその後のフォローまで実施されているんですね!
はい!研修は2日間ですが、終了後もオンラインで定着フォローを行い、仕組みづくりの文化が根付くようサポートしています。
ー中山さんのブログを拝見したのですが、本当に全国各地を飛び回っていますよね。認知から定着までお1人で一貫して行われていたんですね…!
そうなんです!ありがとうございます!
ー建築業界全体としては人手不足や高齢化、離職率の高さといった問題があると見受けられますが、そういった業界の現状について中山さんはどうお考えでしょうか?
私が対応させていただくお客様は、新卒採用をしている会社様が多いので、人手不足や若手の育成についての問題を実感することが多いです。
特に、若手が増えても育成方法が確立されていないことが大きな課題です。
建築業界では、営業でも設計でも大工でも、マニュアルがない中で先輩の様子を見て学ぶことが当たり前でしたが、今の若い世代にはそれに労力を割くことが難しいんですよね…
その結果、若い人たちがすぐ辞めてしまうことが多く、先輩たちも教え方がわからないというジレンマを抱えています。それが非常にもったいないなと感じていますね。
ー建築業界は専門性が高いイメージだったので、教育体制に課題があるというのが意外でした…!そういった環境下だと、やはり仕組みづくりが解決の糸口になるのですね。
そうですね。一定の質を保てる仕組みやチェック体制が重要だと考えています!
ー先ほどは業界全体についてお聞きしましたが、御社で仕組みづくりの文化が生まれた背景を教えてください。
正直に言いますと、私はその文化が生まれたときにはまだ立ち会っていませんでした。
私は新卒の3期生として入社したので、一番その場に立ち会っていたのは1期生(2014年入社)の方たちです。
初めて新卒採用を始めた当時、ベテランしかいないアイニコグループに大卒の1期生が入社しました。
未経験の彼らに1から仕事を教えなければならない状況でしたが、スタッフたちはそれぞれ違うやり方で業務を行っていたので、教える内容が固まっていなかったんです。
1期生の立場からすると、「代表の田尻さんはこう言うけれど、他の先輩はこう言ってくる。どれが正解なんだ…?」という混乱が生じました。このままでは、教える側も教えられる側も大変になってしまいますよね。
そこで、教えたことをマニュアルに残すことが始まりました。こうすることで、教え方の違いによる混乱を防ぎ、効率的に業務を進めることができるようになったんです!
ー確かに、人によって教え方が異なると対処に苦労しますもんね…
そうなんです。統一された方法で教えることで、無駄を省き、効率的に業務を進めることができるようになりました。これが仕組みづくりの原点です!
ー仕組みづくりの文化が根付いた現在、具体的に社内でどういった施策を行っているのか教えてください!
アイニコグループでは、ありとあらゆる業務を動画に撮って記録する「足跡残し」を徹底しています。
社章の付け方やメールの送信方法まで、みんなが知らなかったことや間違ったことをベースに、何もかも動画で残しているんです。
自分たちがやったことを後世に伝えていくために11年間続けてきて、現在では14,000本もの動画があるんですよ…!
ーええ!14,000本!?すごいですね!
これをさらに進めて、必要な動画をまとめた「スタートアップサイト」も作りました!内定期間中からこのサイトを見て、基本的なことを動画で学べるようにしているんです。
こうすることで、先輩は口頭で教える時間を節約しつつ、新人は動画を通して正しい業務手順やルールを学ぶことができています。
ーすごい!どの企業にもこういった制度があればいいなって思いました!
ありがとうございます!私も新人時代にはなかったので大変だったんですが、だからこそ「こんなサイトがあったらいいよね」というアイデアが生まれました…!
動画の内容も本当に幅広くて、社内の電子レンジやルンバの使い方まで動画にしています(笑)
「そんなことも動画に残さないといけないの?」って感じですけど、こういうことって先輩に聞くのも遠慮してしまうと思うので、少しでも不安を払拭する手助けになっていればいいなと思っています!
ー確かに、そういう小さなことの方が聞きにくかったりしますよね…!
そうなんです。そんな小さなハードルをなくしていくことで、新人も先輩も働きやすい環境を作っています!
ー他にはどのような施策がありますか?
マニュアルをマップ化したものとして、「業務フロー」があります!
先ほどお話しした手順が揃っていない、見える化されていないという問題を解決するために、手順や使用するツール、業務で話す内容などをオンラインでマップに記録しています。
例えば、「この時に何を使っているのか」「何を話しているのか」ということをその場でマップの右側に派生させて残していくんです!
ーこうやってフローチャートで可視化できるとわかりやすいですね!
そうですね!頭の中やメモ帳で管理するのではなく、共通のものに記録していくことで手順を統一して、誰でも見れば基本の流れがわかる状態を作っています!
ーアイニコグループはお客様からの評価も高い印象ですが、顧客満足度向上のためにどういった施策を行っていますか?
お客様からのクレームに対して、再発防止報告書を作成しています!エラーの原因究明と再発防止策を記録し、新しいシートを作成したり、動画に残したり、業務フローに追加したりしているんです。
これを全員で共有し、同じミスを防ぐための仕組みを強化しています。
これはクレームが発生しなかったとしても、内部でちょっとしたミスがあった場合にも欠かさず行っています。
ー小さなことでもおざなりにせず、次に起こさないための材料にしているんですね!
そうなんです。そして、再発防止報告書はお客様にも送っています!問題が発生した場合、お詫びと対処に加え、再発防止策を報告しているんです。
これによりエラーが起きたときの信頼回復にもつながります。
ー対策を共有することでお客様も安心しますね。
ミスが起きた時って、どうしてもお客様の信頼が揺らぐ場面だと思うんです。
だけど、お客様に伝えることで、「ここまでしてくれるとは思ってなかった」と驚かれることも多いですし、本当に感謝していただけます。
社員数や建てる棟数が年々増える中で、損失額は減り続けていますが、これってスタッフが「絶対ミスを起こさないぞ」という気合いだけでは絶対にできませんでした。
さっき話した業務フローやチェックリストなどを徹底して作り込んだからこそ、実現できたんです!
ーこういった仕組みづくりが、高い顧客満足度にも繋がっているんですね!
そうなんです!弊社では、打ち合わせが終わるたびにスタッフに対しての評価をお客様に伺っています。そして、問題点があればその時点でお詫びをするだけでなく、どうしたら再発しないかを考えています。
こうして途中段階でも改善を図ることで、引き渡し時の満足度は平均98点の高水準をキープしているんです!
ー平均98点!?すごいです!
お客様の声を大切にすることで信頼を築いていくこの仕組みのおかげで、お客様にも従業員にもメリットがある文化を実現しています!
ー他社様に向けての仕組みづくり研修では、どういったことをお伝えしているのですか?
仕組みづくり研修は2日間のプログラムで、私が現地の会社様にお伺いして体験型で進めます。
お伝えしている内容は、仕組みづくりの目的と作り方の2つに尽きますね。作り方だけなら、操作方法などを教えるだけで終わってしまいますが、それが何に繋がっているのかを伝えることが大切です。
研修では、まず当社の失敗例と、それをどう乗り越えたかの実例を示します。そして、参加企業の課題を事前に聞いておき、その課題を自分たちで動画を撮ったり、マニュアルを作ったりして解消することを実感してもらうんです。
具体的にはITツールの使い方や、実際にスタートアップサイトや業務フローをその場で作る時間に多くを割いています。私が伝えるだけでなく、実際にやってもらうことに重点を置いているんです!
ー確かに講演会形式だとどうしても聞いて満足してしまう部分があると思うので、その場で実行まで移せるというのが素晴らしいですね!
そうなんです!単に「いい話を聞いたなぁ」とか「御社だからできるんでしょ」で終わってしまったら何の意味もないんですよ。
自分たちの手で実際にやってみることで、「あ、こんな簡単にできるんだな」「私たちもやってみよう」と思ってスイッチが入ると思います!なのでそこに一番注力していますね。
ー中山さんの今後のキャリアプランや、チャレンジしてみたいことを教えてください!
社内のJS事業部を組織化していくことが一番の目標です!
今は私一人で活動していますが、仲間を増やして、もっと日本全国に「働きがいを上げる仕組みづくり」を広めたいと思っています。
特に工務店さんに関しては、職種ごとのピンポイントなご要望も多いので、そういった課題にも対応できるような研修メニューを構築していきたいです。
どんなご要望にも対応できるように働きがいを上げる活動を進めていき、最終的には「日本全国で働きがいを上げているのはアイニコグループのJS事業部だ」と言えるような組織にしていきたいです!
ーアイニコグループの仕組みづくりの文化がもっともっと広まることを期待しています!本日は貴重なお話を聞かせていただき誠にありがとうございました!
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自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
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異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!
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