海外赴任はやめとけ?エリート駐在生活の落とし穴を解説

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コロナ禍が落ち着き、海外派遣を再開する企業が増えてきました。活躍が期待されている社員が海外赴任に選ばれるケースが多く、「駐在員」と聞くと仕事のできるエリートのような印象を抱きますよね。

しかし、中には「海外赴任 やめとけ」と考える人もいるようです。貴重な経験を積める一方、海外赴任には様々なデメリットがあります。

今回は、キラキラした海外生活を送られると思いがちな駐在員のリアルなライフスタイルを解説します。

目次

「海外赴任はやめとけ」

海外赴任は多くの人にとって魅力的な機会に思えるかもしれません。新しい文化を体験し、キャリアを発展させる絶好のチャンスだと考える人も少なくありません。

しかし、実際に海外赴任を経験した人々の中には「海外赴任はやめておけばよかった」と後悔する声も多く聞かれます。

確かに、海外赴任には様々なメリットがありますが、同時に見過ごすことのできないデメリットも存在します。

海外赴任のデメリット

実際に海外赴任を経験した人が挙げる海外赴任のデメリットは次のようになります。

  • 人生設計が難しい
  • 家族、友人に会えない
  • 恋人と遠距離になる
  • 配偶者や子どもに負担がかかる
  • 食事が合わない
  • 仕事で精一杯になる
  • 医療費が高額になる

人生設計が難しい

海外赴任は、キャリアにとって大きなチャンスとなる一方で、長期的な人生設計を複雑にする要因にもなります。

海外赴任を命じられる場合、若手社員の場合は20代後半から30代前半の社員が選ばれることが多く、ちょうど結婚や出産の平均的なタイミングと重なってしまうのです。

初婚年齢の最頻値は男性が27歳、女性が26歳
(参照:男女共同参画局「平均値と最頻値考察~「平均初婚年齢」と「初婚年齢の最頻値」の間には3歳から4歳の差~」)

赴任期間中は日本での人脈や情報から遠ざかるため、帰国後のキャリアパスが不透明になりがちです。また、現地での生活基盤を築くことに時間を割かれ、自己啓発や将来の準備に充てる時間が限られてしまうこともあります。

家族、友人に会えない

物理的な距離が障壁となり、大切な人々との交流が著しく制限されます。誕生日や記念日、家族の行事に参加できないことも多く、心理的な孤独感を感じやすくなります。また、長期間会えないことで、親しい関係性が徐々に希薄化していく可能性もあります。

恋人と遠距離になる

海外赴任は、恋愛関係に大きな試練をもたらします。時差や互いの多忙さにより、コミュニケーションの機会が減少し、誤解や不安が生じやすくなります。

また、お互いの日常生活や成長を共有できないことで、心理的な距離が広がってしまうリスクもあります。

海外赴任を期に結婚するカップルも少なくありません

配偶者や子どもに負担がかかる

家族同伴の赴任の場合、配偶者や子どもは慣れない環境での生活を強いられます。言語の壁、教育システムの違い、文化的なギャップなど、適応に向けた努力が必要となります。特に子どもにとっては、友人関係の構築や学業の継続に大きな困難が伴うことがあります。

食事が合わない

現地の食文化に馴染めず、日本食が恋しくなることは珍しくありません。栄養バランスの偏りや、好みに合わない食事の継続は、心身の健康に影響を及ぼす可能性があります。

仕事で精一杯になる

言語や文化の違いを乗り越えながら、期待される成果を上げるプレッシャーは相当なものです。その結果、仕事に没頭するあまり、プライベートな時間や自己啓発の機会が著しく減少してしまうことがあります。

ワークライフバランスの維持が困難になり、燃え尽き症候群のリスクも高まります。

医療費が高額になる

国や地域によっては、医療費が日本と比較して非常に高額になることがあります。また、言語の壁により適切な医療を受けることが難しく、病気やケガの際に大きな不安を感じることもあります。

医療費の種別アメリカ(1ドル=142円)日本
初診料21,000〜42,000円850円(3割負担)
救急車(救命士乗車)168,000〜182,000円0円
入院284,000〜426,000円15,000〜20,000円

さらに、日本の保険が適用されないケースも多く、予想外の出費に悩まされる可能性があります。

参考
・在ニューヨーク日本国総領事館「医療概要
・消防庁資料「平成27年度(2015年)救急業務のあり方に関する検討会

 海外赴任のメリット

ニューヨークには600社を超える日本企業が進出している(参照:帝国データバンク「米国進出企業実態調査」)

ここまで海外赴任のデメリットを見てきましたが、もちろんメリットもたくさんあります。日本を離れて働くことには様々な利点がありますが、ここでは主な5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

手取り収入が1.5倍以上になる

海外赴任の最も魅力的な点の一つは、収入の大幅な増加です。多くの場合、手取り収入が日本での給与の1.5倍以上になることがあります。

手取りが増える理由
・海外赴任手当の支給
・税制の違いによる恩恵
・その他様々な保証

殆どの企業で海外赴任手当(海外勤務手当)が支給されます。これは慣れない異国の地で働くことで生じるストレスを保証する意味合いで支給されています。

この収入増加により、より豊かな生活を送ることができるだけでなく、将来のための貯蓄も増やすことができます。

支出が減る!

意外に思えるかもしれませんが、海外赴任によって支出が減ることもあります。これには次のような理由があります。

1. 住宅費の会社負担
2. 子どもの教育費補助
3. 物価の安い国への赴任
4. 公共交通機関の発達による車の維持費削減

特に住宅費の会社負担で年間100万円以上の支出が減るので、日本にいるときよりも生活費を抑えられる可能性が高くなります。

手厚い福利厚生

多くの企業は、海外赴任者に対して手厚い福利厚生を提供しています。

1. 海外旅行保険の全額負担
2. 一時帰国費用の補助
3. 語学学習支援
4. 赴任先でのサポート体制(住居探しなど)

例えば、オンライン英会話で有名な株式会社Native Campでは、海外赴任者に対して無料の英会話レッスンを提供しています。

セブに来るまでに英語は話せるようになっていたのですか?

全然です。しかし英語が堪能でなくても大きな問題は起こりませんでした。ネイティブキャンプでは英語がまだ話せないスタッフに対して毎朝英語の授業をしてくれたりなど、日本人スタッフがセブで安心して働けるようサポートしてくれるんです。

キャリアクラフト「芸人からエンジニアに!?セブで働くエンジニアに波乱万丈なキャリアをインタビュー

多くの企業では海外赴任者が安心して海外で働けるように様々なサポート制度が整えられています。

海外経験を積める

海外赴任の非金銭的なメリットとして、貴重な海外経験を積めることが挙げられます。

1. 語学力の向上
2. 異文化理解の深化
3. グローバルなビジネス慣行の習得
4. 国際的な人脈の構築

これらの経験は、グローバル化が進む現代のビジネス環境において非常に価値があります。転職市場では海外赴任の経験がある人材は希少価値が高いので、間違いなく有利に働くでしょう。

帰国後、出世しやすい

海外赴任経験は、帰国後のキャリアにも大きな影響を与えます。

1. グローバル人材としての評価向上
2. マネジメント能力の証明
3. 社内での希少価値の向上

これらの要因により、海外赴任経験者は帰国後、より重要なポジションに就きやすくなる傾向があります。

以上のように、海外赴任には多くのメリットがあります。もちろん、挑戦や困難も伴いますが、それらを乗り越えることで得られる経験と恩恵は、キャリアと人生の両面で非常に価値のあるものとなるでしょう。

海外勤務までにしておきたいこと

海外勤務は素晴らしい機会ですが、成功するためには十分な準備が必要です。ここでは、海外赴任前に取り組むべき重要な2つの準備について詳しく説明します。

英語(現地語)の学習

海外で働く上で、言語は最も重要なツールの一つです。赴任先の言語(多くの場合は英語)を学ぶことは、スムーズな関係構築と海外生活のために不可欠です。

1. 早めの開始
赴任が決まったら、すぐに言語学習を始めましょう。時間に余裕を持って学習することで、基礎をしっかりと固めることができます。

2. 業務に関連する用語の習得
一般的な会話力に加えて、自分の職種や業界に関連する専門用語も学んでおきましょう。これにより、現地での仕事にスムーズに適応できます。

3. オンライン学習ツールの活用
DuolingoRosetta Stone などのアプリを使用すると、隙間時間を利用して効率的に学習できます。

4. 現地のニュースや番組の視聴
YouTube や podcast などを通じて、現地のメディアに触れることで、生きた言語と文化を学ぶことができます。

現地に住む日本人のブログを読む

現地の生活をより具体的にイメージし、実用的な情報を得るために、すでに赴任先で暮らしている日本人のブログを読むことは非常に有効です。

1. リアルな情報収集
ブログを通じて、赴任先の日常生活、文化、習慣について生の情報を得ることができます。これにより、現地での生活をより現実的にイメージできるようになります。

2. 課題と解決策の把握
他の日本人が直面した問題や困難、そしてそれらをどのように乗り越えたかを知ることができます。これにより、自分が直面する可能性のある課題に対して、事前に準備することができます。

3. 現地の日本人コミュニティの情報
ブログを通じて、現地の日本人コミュニティの存在や活動について知ることができます。これは、赴任後のサポートネットワーク作りに役立ちます。現地でも日本人との交流があることは大きな心の支えになりますよ。

4. 実用的なTips
住居の探し方、現地での買い物、医療機関の利用方法など、実用的なアドバイスを得ることができます。

ブログではよりリアルな情報を入手できます!

5. 心理的な準備
他の人の経験談を読むことで、海外生活に対する不安を軽減し、心理的な準備を整えることができます。

6. ブロガーとの交流
多くのブロガーはコメント欄やメールで質問を受け付けています。直接コンタクトを取ることで、より詳細な情報や個別のアドバイスを得られる可能性があります。

これらの準備を通じて、言語面での自信を高め、現地の生活についての具体的なイメージを持つことができます。これにより、海外赴任後のストレスや不安を軽減し、新しい環境にスムーズに適応することができるでしょう。

準備は時間がかかりますが、その努力は必ず海外での成功につながります。

ブロガーを探すのには以下のサイトがおすすめ。国別でブログを絞り込めるほか、「会社員」「子育て」など自分に近い境遇のブロガーを簡単に見つけることができます。

まとめ

確かに海外赴任は人生設計に大きな影響を与え、交友関係や生活など様々な場面で支障をきたす可能性があります。しかし、多くの海外赴任経験者が「赴任して良かった」と答えているように、海外での就業経験はあなたにとってかけがえのない良い経験となるでしょう。

もし、海外赴任の打診を受けるべきか迷っている方はぜひ前向きに考えてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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