【アンケート調査】文学部出身200人に就職は悲惨だったか体験談を聞いてみた

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就活界隈でまことしやかに囁かれる「文学部は就活不利」説

「新卒で学部は関係ない」と主張する就活サイトは多いですが、文学部出身者たちは実際に就職活動をする中でどう感じたのでしょうか。

そこで今回は、文学部出身の方200名に就職活動で学部によるハンデを感じたのかをアンケート調査しました!

▼アンケート調査の概要

調査期間:2024年4月26日〜2024年5月7日
調査期間:株式会社クラウドワークス 自社調査
調査対象:就職活動をしたことのある四年制大学の文学部出身者
有効回答数:200

目次

不利と感じた文学部出身者は多い

アンケートの結果、50%の文学部出身者が就職活動で「文学部は不利」「まあまあ不利」と感じていたことが判明しました。

不利派の主な意見は「専門的なスキル・資格がない」「大人しそうな印象を持たれる」からでした。
一方、不利ではない、どちらでもない派では「ポテンシャル採用の新卒に学部による差はない」という声が上がりました。

▼「不利」と感じた人の声
「男性の場合は面接のときにひ弱なイメージをもたれてしまい、なかなかアピールできないからです。」(心理哲学系・30代男性・文学部は就活に「不利」)

「他の学科に比べて地味な印象があり、何を学んでいたかや成果等も抽象的で分かりにくかったり、インドア派だと思われやすいため。」(文学系・40代女性・文学部は就活に「まあまあ不利」)

▼「どちらとも言えない」と感じた人の声
「文学部だからというよりは、本人の気質ややる気によるところが大きいと思います。その学問が好きで大学に来た方が多い学部なので、研究の道を目指す方も多いです。」(文学系・30代女性・文学部は就活に「有利でも不利でもない」)

▼「不利ではない」と感じた人の声
「企業側がポテンシャル採用なので、学部はそれほど気にしてないと感じたからです。」(言語系・30代男性・文学部は就活に「あまり不利と思わない」)

「文系であれば学部はそこまで就活に影響はないと思っている。学業以外にどのような意識で何に取り組んだのかがみられている。」(文学系・30代男性・文学部は就活に「不利と思わない」)

「就活において学部を理由とした不利益を感じたことはない。専門知識が必要な就職先では勿論不利だと思うが、公務員、事務、営業など一般的な職種であれば入社の際に重視されるのは面接での受け答えだと思うから。」(文学系・20代後半女性・文学部は就活に「不利ではない」)

言語系は不利と感じる人が少ない

また、学科別に結果を見ると、言語系の学科出身者は「あまり不利と思わない」が最も多くなりました。

一方、【文学系】【歴史系】【心理・哲学系】は文学部は就活で不利と答えた割合が50%を超えています。

文学部生は就活に意欲的?

文学部は浮世離れしてる、ビジネスにあまり興味がなさそう、といった偏見から文学部は就活に意欲的でないと思われがち。
しかし文学部出身者に聞くと、周りの文学部生は真面目に就活していたという声が45%を占めました。

続いて多いのが「普通」。大半の文学部生が他の学部と同じように就活に取り組んでいます。

▼文学部出身者の声
「3年生の5月くらいから就活サイトに登録したり夏インターンの募集企業を探している子がほとんどでした。ただ同じ文学部でも偏差値が高い学校の子ほど動き出しが早い印象を受けました」(歴史系・20代前半女性・文学部は就活に「不利ではない」)

周りの文学部もゆっくりしてるから大丈夫」なんて思ってはいけません!皆さんしっかり就活していますよ。

文学部出身者に多い業界は「サービス・インフラ」

文学部だからなんとなく教育や出版業界で働いてそう。

そんな偏見を持たれがちな文学部ですが、働いている業界は多種多様です。
今回のアンケートで回答の多かった業界は次のようになりました!

文学部に多い業界No.1は「サービス・インフラ」、次が「メーカー」という結果になりました。


とはいえ、全体グラフを見てわかる通り、満遍なく様々な業界で文学部出身者が働いているのが分かります。

「文学部だからこの業界は×」は基本的にないと考えていいでしょう。

本当に文学部は就活に不利なのか

アンケート調査から、多くの文学部出身者が「文学部は就活で不利」と考えていることが分かりました。
しかし、それは本当なのでしょうか。

とある大学の文学部の就職先一覧

キャリアクラフトでは、私立大学に通うインターン生が大学から配布された文学部の就職先一覧のデータを入手。
それによると、文学部の学生でも競争率の高い大手企業に内定を得ていることが分かります

英文学科

  • オムロン株式会社
  • 京セラ株式会社
  • 任天堂株式会社
  • ルイ・ヴィトン株式会社
  • 株式会社講談社
  • アマゾンジャパン株式会社
  • 株式会社リクルート

文学部で一番アクティブな英文学科は、就活でも持ち前の行動力を活かし名だたる大企業の内定を勝ち取っています。
外にアンテナを張っている人が多く、就活も早期に行動している人が多い印象です。

哲学科

  • 星野リゾートグループ
  • 合同会社ユー・エス・ジェイ
  • 楽天グループ株式会社
  • アビームコンサルティング株式会社
  • 野村證券株式会社

「変人が多い」「世捨て人」と言われがちな哲学科ですが、意外と(?)きちんとした企業に就職しています。
コンサルや金融など、文学部とあまり馴染みのなさそうな業界に進んでいる方もいました。

美学芸術科

  • 株式会社村田製作所
  • 山崎製パン株式会社
  • 凸版印刷株式会社
  • 株式会社良品計画
  • 富士ソフト株式会社

美術系とは関係のない就職先に進む人が多数いました。
英文学科ほどではありませんが、大手企業に就職する人も少なくありません。

文化史学科

  • スズキ株式会社
  • 株式会社ニトリ
  • 第一生命保険株式会社
  • 東映アニメーション株式会社
  • 楽天グループ株式会社

哲学科同様、俗世にあまり興味のない人が多い文化史学科(史学科)は就活のスタートが若干遅め。
早い人で2月、3月に内定が出ますが、多くの学生は4月以降に面接を本格的に受け出します。

国文学科

  • アパグループ
  • 富士通株式会社
  • 日本たばこ産業株式会社
  • SMBC日興証券株式会社
  • 関西テレビ放送株式会社
  • 合同会社ユー・エス・ジェイ

文学部で高い就職率を誇る国文学科。
民間就職ではなく公務員になる人が多いのも特徴です。

以上から、「文学部だから大手企業や有名企業に就職できない」という認識は間違っていることが分かるでしょう。

学部より大学名

アンケートでは、学部というより大学名が大事だという声が上がりました。

「学歴フィルター」という言葉があるように、新卒就活では大学名で応募者を足切りするケースがあります。
志願者が殺到する人気企業では採用活動の効率化のために、ポテンシャルを測る一つの指標として学生の学歴を見るからです。

結果的に大企業の内定者は高学歴の学生が多くなりやすいのです。

【25卒】文学部出身者の就活エピソード

今回、就職活動を終えたばかりの25卒文学部生に就職活動のお話を伺いました。
最新の文学部就活事情が判明しました!

質問内容

  • 研究内容
  • 就職活動の軸を教えてください
  • 文学部は就活不利だと感じたか。
  • 就活生にアドバイス

消費財メーカーのマーケティング職内定者

研究内容を教えてください。

日本史専攻で明治時代の神祇制度について研究しています。

就職活動の軸を教えてください。

「マーケティングに特化した人材になれること」と「自分の行動の成果が目に見えて分かること」の2つです。
業界は消費財メーカーやコンサル、広告の3つに絞っていました。会社の都合で自分の職種が決まるのが嫌だったので、受けた企業はほぼほぼ職種別採用をしている会社でした。

文学部で就活が不利だと感じましたか?

全く感じなかったです。私はコンサル業界も見ていたのですが、Big4などの大手コンサルもES通過したので学部で不利になることはないと感じました。
また、面接で大学の研究テーマを話すと多くの面接官に興味を持ってもらえたので、むしろ文学部で良かったなと思います。

就活生にアドバイスをお願いします。

私が就活でやって良かったと思うのは自己分析とESを他人に見てもらうことです。

特に就活初期の段階では自己分析をやる意味が実感できないので、面接の模擬練習をする中で自分の経験や価値観を整理していくのがおすすめです。きっと自己分析の大切さを理解できると思います。

また、ESは添削必須です。私の場合、誰かに見てもらわなかったESは書類選考でほとんど落ちました笑

面倒くさいけどとても大事だと思います。就活失敗例で一番厄介なのは「もっと頑張っておけば良かった」と後悔することだと思うので、辛いとは思いますが頑張ってください!

まとめ

アンケートの結果、半数の文学部出身者は学部によるハンデを感じていたことが判明しました。
しかし、具体的な理由を見ると「専門的な資格がないから」が最も多く、必ずしも新卒就活で求められるポテンシャルや熱意といった点で不利に生じることはないことが分かります。

「行動力がある」「向上心が強い」など自分の強みを整理し、それを証明するエピソードをきちんと話せたら何学部であろうと問題ありません。
文学部生の皆さんは自信を持って就職活動に挑みましょう。

新卒就活で悩む文学部生の方には、就活の教科書のこちらの記事もおすすめです。

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自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
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