共働き世帯は夫より妻の方が3倍忙しい!旦那「仕事で忙しい」が理由にならないワケ

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共働き世帯が増加し、「家事や育児は夫婦で分担して行うもの」という認識も一般化してきました。しかし、実情は妻に家事・育児の負担が偏っており、男女平等は言えない状況です。

今回は共働き世帯の家事・育児負担をデータに基づいて見てみましょう。

目次

共働きのしわ寄せは女性に来る

男女共同参画白書 令和4年度」によると、共働き世帯数は専業主婦世帯数の2.5倍存在しており、共働き世帯は今後も増加傾向が続くと予想されています。

こうした流れから若い世代を中心に、「家事・育児は夫婦で分担して行うもの」という認識が広まっています。しかし、

男性のほうが働いている時間が長いから家事に参加する時間が短いのは仕方ない

と、家事や育児に非協力的な男性もいるようです。しかし、それを理由にして女性に家事負担が偏っている現状を容認していいのでしょうか。

共働きでも妻は夫の2.8倍家事をしている

令和2年度版 男女共同参画白書』によると、男性より女性のほうが2.8倍家事をしていることが分かっています。これは専業夫婦世帯ではなく、共働き世帯のデータです。

仕事時間は男性のほうが1.3倍長くなっていますが、これは女性が働いていないというより育児のために女性が時短勤務を選択するケースが影響しているからでしょう。

その証拠に女性の仕事時間は単独世帯より共働き世帯のほうが約50分間減少しています。

仕事+家事+育児の総時間は男性が11時間59分、女性が12時間18分で、女性のほうが約20分長いのが分かります。

仕事で忙しいは理由にならない

共働き世帯でも女性の家事負担が多いことが分かりました。

また、多くの場合、子供が急に発熱をしたときに連絡がいくのは男性ではなく女性です。当日仕事を休むことを連絡する精神的負担を考えると、家事育児に非協力的な男性の「仕事で忙しいから家事が手伝えない」は理由にならないことが分かります。

一方で、労働時間が長い分、男性が家事・育児に関われる時間が短くなるのは当然のことです。

(出典)OECD「Balancing paid work, unpaid work and leisure」(2020)

こちらは男女別に見た1日あたりの生活時間(週全体平均)です。

生活時間における総労働時間が多い国と比較して、日本男性は有償労働時間(=勤務時間)が極端に長く、無償労働(=家事・育児など)が女性に偏る傾向が強いことが分かっています。

長時間働いている男性に「もっと家事や育児を分担してほしい!」と言ったとしても、有償労働時間が長いままでは改善が難しいのが現状です。

それでは、共働き夫婦が今より余裕をもって暮らすためにはどうすれば良いのでしょうか?

共働き夫婦が余裕をもって暮らすために

共働き世帯は二人とも家にいる時間が少ないので、どうしても家事の時間に追われてしまいます。そこで、できるだけ余裕をもって暮らすための工夫を紹介します。

便利家電で家事を時短する!

最新の便利家電を活用することで、家事の時間を大幅に短縮することができます。自動掃除機や洗濯乾燥機などを利用すれば、家事の負担を軽減することが可能です。

オススメ便利家電

  1. 食洗機
  2. コードレス掃除機
  3. 洗濯乾燥機
  4. 多機能レンジ

夫婦で家事の負担割合を話し合う

家事の負担を公平に分担するためには、夫婦でしっかりと話し合うことが重要です。お互いのスケジュールや得意な家事を考慮し、適切な負担割合を決めることが大切です。

家事・仕事時間を完全に折半する必要はありません。相手を思いやりながら話し合うことでお互いが納得して家事を負担しあうことができます。

完璧主義を目指さない

家事を完璧にこなすことを目指すのではなく、適度に手抜きをすることも必要です。完璧を追求すると、精神的な負担が増えてしまいますので、無理のない範囲で家事を行いましょう。

一人の時間を作る

夫婦それぞれが一人の時間を持つことも重要です。趣味やリラックスする時間を確保することで、ストレスを軽減し、より良い家庭生活を送ることができます。

家事代行サービスを利用する

どうしても家事の負担が大きい場合は、家事代行サービスを利用することも検討しましょう。プロフェッショナルに家事を任せることで、夫婦共に余裕を持った生活を送ることができます。

ただし、家事代行のサービス料は1時間3,000円〜と高額なため、経済的理由で共働きをしている家庭にとっては大きな負担になってしまう点に注意しましょう。

メリット

  • 家事のストレスから開放される
  • 家族との時間が増える

デメリット

  • 経済的負担がかかる
  • 他人がプライベートな空間に入る

まとめ

今回は共働き世帯の家事・育児の負担割合について解説しました。経済的な理由から共働きをせざるを得ない家庭が多いなか、時短家電や家事代行サービスなど様々な家事の負担を軽減するモノやサービスが登場しました。しかし、夫婦間で納得して家事の負担割合を決めていないと、不満が溜まってしまいます。

相手を尊重し労いながら建設的な話し合いをするのが共働きで心に余裕をもって暮らすための第一歩です。

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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
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