新卒カードを無駄にした末路｜挽回する方法を紹介

「やりがいもないし給料も低い…」

「新卒のときにもっと頑張れば良かった」

このように社会人になってから新卒カードを無駄にしたと悔やむ人が沢山います。しかし、大学を卒業しても挽回する方法はあります。今回は新卒カードを無駄にした末路や挽回する方法を紹介します。

新卒カードを無駄にしたと感じる人は多い

X（旧Twitter）を覗くと、「新卒カードを無駄にした」と嘆いている人が多くいます。

１年前の私、ほんとに真剣に考え直してくれと言いたい。新卒カードをドブに捨てたとしか思えない。本当に辛い早く逃げたいもう嫌だ

— 限界人間 (@1hI7mBrC7HJgZB2) March 28, 2024

マジで思うのが、会社決めは大切だわ。
特に新卒カードは大事にした方がいいわ
中途採用だと、求人も限られるし書類落ちする。

— Chims21 (@ckmassw) March 27, 2024

新卒一括採用が一般的な日本において、新卒時にどの企業に入るかでその後の人生の選択肢が変わってきます。そうとは言っても、就職活動はストレスかかるし、そもそもホワイト企業や大企業に入れる人なんてほんの一握り。

転職サイト「女の転職type」が会員に行なったアンケートによると、約65％の人が「新卒で入社した会社は、その後のキャリアに影響する」と答えています。

（参考：女の転職type「【アンケート調査】新卒に戻れるなら」）

新卒カードを無駄にしている状態

「新卒カードを無駄にした」と言われる基準は何なのでしょうか。

以下は一般的に新卒カードを無駄にしたと言われてしまうケースです。

①ブラック企業に就職
②ニート・フリーター
③卒業後に留学
④就職浪人

ブラック企業に就職

大企業や優良企業に入れる可能性が高い新卒時にブラック企業に行くと「新卒カード」を無駄にしたと言われてしまいます。

ニート・フリーター

新卒時にフリーターやニートになってしまうのは勿体無い選択です。もちろん人によってどう生きるかは異なりますが、多くの場合、働くことから逃れることはできません。

少しでも良い条件のところに行けるなら、新卒時に正社員で働くことをお勧めします。

卒業後に留学

卒業後に留学をしてしまうと新卒採用の枠で応募することができません（一部企業除く）。経済的に余裕があるならば、休学をして留学に行くのがお勧めです。

就職浪人

就職浪人は新卒採用の枠で選考を受けることができません。もし卒業年度に納得のいく内定が取れなかった場合は留年をして（つまり就職留年）再チャレンジしましょう。

新卒カードって何？有利な理由を解説

そもそも新卒カードって何なんでしょう。一般的に言われているのは以下の通りです。

新卒カードとは、中途採用では入れないような大企業・優良企業でも新卒時なら採用される可能性が高くなることを指したネットスラング

企業は新卒者を採用することで自社の風土や業界の知識をゼロから教えることができ、長期的にその人材を育成することが可能となります。このため、新卒の採用枠は多く、また一部の企業では新卒者に対して高い給与や良い待遇を提供することがあります。

新卒が有利な理由①ポテンシャル評価だから

新卒者は、企業にとってまだ何も知らない「白紙」の状態であるため、企業の思う通りに教育することが可能です。これは、企業が社員を自社の文化や業績に合わせて成長させるという視点から非常に有利な条件とされています。

新卒が有利な理由②スキルがいらないから

新卒の採用では、具体的なスキルよりも学びや成長の可能性が高く評価されます。このため、特定のスキルを持っていない新卒者でも、企業はその人材の育成に時間とリソースを投資することを選びます。

新卒が有利な理由③大手企業に入りやすいから

新卒採用では大手企業への入社が中途採用と比較すると容易です。これは大手企業が新たな人材を大量に受け入れるための枠を設けているからです。

挽回する方法

すでに新卒カードを捨ててしまった方が挽回するには以下の2つがおすすめです。

• 公務員試験を受ける
• 既卒採用で正社員になる

公務員試験を受ける

公務員試験では新卒か既卒かは関係ありません。実際、採用されるうちの３分の１が既卒者というデータもあります。

既卒は不利か？

既卒は不利ではありません。
厚生労働省へ採用面接をうける方の多くは新卒です。しかし、採用される方の多くが新卒とは限りません。実際、昨年採用された方のうち、３分の１が既卒です。優秀な人材を採用したら、偶然こうなりました。よって、既卒は不利でも有利でもありません。したがって、新卒だからといって有利だと誤解されないようお願いいたします。
（引用：厚生労働省「FAQ（国家公務員Ⅱ種）」）

既卒採用で正社員になる

既卒者でも大手企業の一部は既卒採用を行っています。しかし、企業が求めているのは「新卒時のポテンシャル」です。そのため、既卒者は自己分析を行い、自分がどのように成長したのか、これまでに何を学んだのかを明確に伝える必要があります。

既卒は不利なのか

一般的に既卒は不利です。しかし、それでも挽回する余地は残っています。大切なのは自分がどうありたいかをしっかりと持つことです。

自己分析をもう一度行う

自己分析を行うことで、自己理解を深めるだけでなく、自分の強みや経験を活かしてどのような職業に適しているのかを見つけることができます。これは、既卒者が就職活動を行う上で非常に重要なステップです。

まとめ

新卒カードを無駄にしたと感じている人も、自己分析を行い、自分が何を望んでいるのか明確にすることが大切です。そのうえで、公務員試験を受ける、既卒採用に応募するなどの道もあります。新卒カードを持つことのメリットは多いですが、それが全てではありません。挽回のためのステップを踏んで、次の道を進みましょう。