あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?
自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。
自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!
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2025年2月1日から3月20日にかけて、日本全国から応募できるデジタルアートコンテスト「第1回 ツナガル・ヒロガル アートリンク∞コンテスト 〜アートでつながる夢世界〜」を開催しています。
キャリアクラフトの運営会社である株式会社セルバは、この度協賛企業として審査の一部に関わります。
今回は、コンテストを主催されている社会福祉法人ふらっとの理事長・新田裕之さんと、審査員長を務めるメディアアーティスト・川北輝さんによる対談形式のインタビューをお届けします。
メディアアーティスト 川北輝さんのキャリアについてのインタビューはこちら!
作品募集中!デジタルアートコンテストの詳細はこちら!
新田裕之さん
1965年生まれ。生粋の重度身体障害者、現社会福祉法人ふらっと理事長を務めるほか起業家を育成するNPO法人代表など役職多数。
1998年に障害者仲間6名で共同作業所を立ち上げ、「誰もが活かし合う未来をつくる」ことを目標に障害者の働く場の創出や地域生活を推進する活動を行っている。
川北輝さん
1998年生まれ、メディアアーティスト・研究者。生成AIや3DCGなどのテクノロジーを活用し、感性、地域、自然などをテーマに作品を制作。北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術専攻 創造社会デザイン研究領域 修了。修士 (知識科学)、臨床心理修士 (専門職)、公認心理師、VR技術者。
25歳で短期大学の助教になり、感性工学、HCI、情報デザインなどの研究を行う。芸術・研究関連の受賞数は20を超え、幅広い分野で高い評価を受けている。
川北さん(以降、川北): まずは、社会福祉法人ふらっとについてお伺いしたいのですが、改めて普段どのような取り組みをされているのですか?
新田さん(以降、新田): ふらっとは元々障害者施設で生活していた仲間達と地域で自立した生活がしたいということで、自分たちで共同作業所ピー・ター・パンを立ち上げ、地域でひとり暮らしを始めたのがスタートです。合言葉は「みんなで儲けよう」でした。
当初からパソコンを使った印刷関係の仕事を中心にしながらTシャツなどの布製品へのプリント業務も手掛けるようになり、現在は設備も充実し企業からの受注も多くいただくようになっています。
川北: 「みんなで儲けよう」というフレーズが素晴らしいですね。アートの世界でも、クリエイターが単なる表現者としてだけではなく、ビジネスとして成り立たせることが重要だと考えています。
ふらっとの皆さんが、デジタル技術を活用しながら事業を広げていったことは、デジタルアートの未来にもつながる話ですね。
新田: そうですね。また、さまざまな能力を持つ障害者の人達の可能性を活かしたいと、2012年に松江駅高架下に庵タンドールというレストランを開設し、接客や調理業務で活躍する障害者スタッフと共に「みんなが笑顔になれる場所」として地域の皆さんに親しんでいただける場となっています。
他にも菓子製造や清掃作業、動画編集など多様な仕事をする事業所も開設しており、就労支援を中心に障害者の活躍の場を広げてきています。
川北: まさにインクルーシブですね。レストランという日常的に地域の人が集まる場所で、障がいのある人が特別視されずに、当たり前に社会の一員として働けるようになっている。
支援を受ける人ではなく、「おいしい料理を提供するスタッフ」として接することで、対等な関係が生まれるのが素敵だと思います。
川北: 料理を通してみれば障害の有無が分からないのと一緒で、展示されているアートを見て、普通は「この作品は障害のある人がつくったんだな」とは思わない。「障がいのある人がつくった作品を見よう」ではなく、「いい作品があるから見に行こう」という環境ができれば、誰もが等身大の自分でいられる場が生まれると思います。
新田: そうなんですよね。障害者アートという分野もあっていいけれど、いい作品は作者に障害があろうとなかろうと関係なく評価されると思っています。
ふらっとは仕事や活動を通して障害の有無を越えた人の繋がりを作っていきたいと思っています。人が生きて活きることが生活そのものだと思うし、人の繋がりこそ、その事を実感できるものだと考えます。アート分野はその可能性が大きな分野の一つだと思ってきました。
今回アートリンクプロジェクトを始動したのは、アートの可能性をもっと活かして、さまざまな違いを越えた交流の場を作り出そうと考えたからです。
川北: メディアアートの世界でも、テクノロジーを活用することで、身体的な制約を超えた新しい表現が生まれています。視線で絵を描く技術や音の振動を視覚化するインターフェースなど、感覚や身体の違いを超えて、表現の可能性を広げるツールが次々登場している。
最近の話題はとにかく人工知能、AIですね。メディア・テクノロジーとアートを組み合わせて、「できる・できない」の境界線を曖昧にできれば、よりアーティストの世界観や感性に注目できる社会になるのではと思っています。
——「ツナガル・ヒロガル アートリンク∞コンテスト 〜アートでつながる夢世界〜」は第1回目とのことですが、改めて、コンテストの概要や目的について教えてください。
新田: 『第1回 ツナガル・ヒロガル アート∞リンクコンテスト ~アートでつながる夢世界~』 は、2025年2月1日(土)~3月20日(木)の期間に、AI生成アート、デジタルイラスト、3DCG、写真、グリッチアート、タイポグラフィなど、あらゆるデジタル表現を募集しているアートコンテストです。
このコンテストは、「障がいの有無」や「立場の違い」に関係なく、すべての人がつながり、表現を楽しめる場をつくることを目指しています。AIを使ってもいい、手描きを活かしてもいい、写真をコラージュしてもいい。あなたの感性のままに、「夢世界」を表現してみてください。
また、応募作品は 2025年3月24日(月)~3月30日(日)にデジタルアートギャラリーで展示するほか、プロのアーティストによる審査 & フィードバックや、受賞作品はメタバース展示 & グッズ化も予定しています。
川北: 今回のコンテストの副題が「アートでつながる夢世界」で、募集テーマも「アートでつながる夢世界」、「AI ある生活」、「しまねの夢」と、なんだか夢がキーワードになっていますね。ここにはどのような思いがあるのですか?
新田: 起業家を育成するNPOに関わっていますが、そこで出会った「夢しか実現しない」という言葉が「夢」を描く大切さを教えてくれました。夢を描くことが実現に向かう第一歩だと思うし、どんなに大きな夢も行動すれば必ず実現できると思っています。夢に向かって行動する人は力強いし、魅力的で応援したくなります。
「アートでつながる夢世界」は、夢を描くことで人の繋がりが広がっていくことを実感してほしいなと思ってイメージしました。
新田: 夢の世界は、無限の可能性に満ちています。そこには現実のルールなんてありません。未来の都市、ファンタジーの森、時空を超えた風景、色彩が躍る感情の世界、島根に神々が集う幻想的な光景…皆さんにとっての「夢世界」。
ぜひ夢いっぱいのアート作品の応募がたくさんあればうれしいですし、作品に込められた夢の思いをみんなで応援できたら良いなと思っています。
川北: 「夢しか実現しない」という言葉、とても共感します。アートもまさにそうで、最初にこういうものを創りたいという夢やイメージがなければ、良い作品は中々生まれません。夢を描くことはただの想像ではなく、未来を形づくる最初の一歩。だからこそ、アートは人の感情に深く訴えかける力があるのかもしれませんね。
ちなみに新田さんの現在の「夢」は何かあるんでしょうか?
新田: 僕の夢ですか…たくさんありすぎますね(笑)
アートリンクプロジェクトもずっとやりたかったことで、プロジェクトが発展していって、日常の中にアートがもっと活かされたらいいなと思っています。
――川北さんは今回、審査員長としてこのコンテストに関わることになりましたが、メディアアーティストとして、このコンテストにどのような魅力を感じていますか?
川北: まず、島根に限らず全国から応募できることが素晴らしいですね。
デジタルアートの魅力の一つは、場所を問わずに作品を発信できる点にあります。どこに住んでいても、ネット環境があれば世界に向けて作品を発信し、知ってもらうことができる。
また、このコンテストは年齢や障害の有無を問わず、「誰でも参加できること」を重視している点も魅力的です。たとえば、身体的な理由で筆を持つことが難しい人でも、画像生成AIやデジタルツールを使ってアートを生み出すことができます。こうした技術を活用することで、表現の壁を取り払い、多様な人が参加できる場をつくれるのはとても意義のあることだと感じています。
新田: ありがとうございます。「誰でも参加できること」は、ふらっとがいつも大切にしていることです。
新田: 今回も、「アートは特別な人だけのもの?」、「自分には絵を描く才能がないから関係ない?」、「障がいがあるからアートができない?」と思う人もいると思いますが、アートは誰にでも開かれたもの。
どんな立場の人も、どんな環境にいる人も、年齢も、性別も、障がいの有無も関係なく、アートを通じてつながり、楽しむことができる。⼤切なのは、「表現したい!」という気持ちがあることです。
川北: その表現したい気持ちを具現化できるのが、生成AIの魅力でもありますね。
今回のコンテストの良いところは、生成AIの利用を禁止していないことです。生成AIの普及以降、AIを利用した作品は応募不可とするコンテストやコンペも増えてきました。
一方で、AIを活用すれば身体の制約にとらわれることなく表現できるし、これまでに作品をつくったことがない人も、思いを形にできる。逆に考えると、これまで以上に「表現したい!」気持ちが求められるようになってきていますね。
新田: 人の可能性の引き出しって実はみんな等しい数だけあって、どれだけ生きているうちにその引き出しが開けられるかなんだと思っています。
障害があっても引き出しは開けられます。はじめての人にもぜひチャレンジしてほしいです。
——お話を聞いていると、今回のコンテストに参加すること自体がスキルアップにつながると感じたのですが、「キャリアの視点」から、コンテストに応募すると他にどのようなメリットがあると思いますか?
川北: 僕は大学で情報デザインやメディアアートを教えているのですが、社会人の学生を含め、積極的にコンペに応募するようすすめています。受賞することで自分の作品が評価された経験は、次の挑戦への大きな一歩になりますし、就職の際のエントリーシートや面接でも好印象のようでした。
作品を見てもらうことはクリエイターのモチベーションに直結するので、受賞作品のメタバース展示やグッズ化の取り組みは大変素晴らしいと思います。
新田: 以前からクリエイターの応援をしたいと思っていました。障害者クリエイターはもちろんですが、まだ見ぬ可能性を持ったクリエイターの皆さんの応援です。
作品の発表の場、クリエイターの交流の場などはもっと充実させていく予定です。そういうキュレーターの活動もふらっとが手掛けることで障害者スタッフの仕事にもなり得ます。
クリエイターの皆さんと共にグッズ開発やブランド展開もできれば、生活の中でアートが活かされビジネスにも繋がり、グッズ製造設備も充実しているピー・ター・パンも活きてきますし、何よりグッズを購入した皆さんの生活が豊かに彩られると思います。
新田: 川北さんと出会ったことで20年来の構想が現実に動き出しました。アートリンクプロジェクトのコンセプト「もっとアートを活かそう」は、生活の中や人の繋がりにアートを活かす視点を持とうとするものです。
そういう意味でクリエイターの皆さんの創造力も成長させるものだと思っています。
川北: コンテストに応募した一つのアート作品が単独で完結するのではなく、それが生活の中に入り込み、使われ、語られ、また次の創造につながるのが良いですね。
エコシステムのように、アートを生み出す人や伝える人、受け取る人のそれぞれが関わり合って、新しい価値が生まれている。その過程で仕事が生まれ、企業や地域が関わり、アートが新しい経済の形を生み出していく。
アート∞リンクプロジェクトの「∞ (無限、インフィニティ)」はそうしたアートがつなぐ循環にあると思うのですが、そう考えると、ふらっとの取り組みが単なるアート支援にとどまらず、社会そのものを創造的にする試みであることがわかりますね。
——日本ではアートってどこか特別なものと思われていて、個人的にはもっと生活の中に浸透して欲しいなと思っているので、応援しています!
新田さん、川北さん、本日はどうもありがとうございました!
ツナガル・ヒロガル アート∞リンクコンテストでは、2025年3月20日までオリジナルアートを募集しています。
応募作品に関する条件、応募作品の取り扱いなど、詳細はこちらからご確認ください。
先述の通り、どこに住んでいる誰でも参加可能なコンテストなので、今まで作品を作ったことがなかった人もこれを機に応募してみませんか?
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取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。
自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!
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