【会社員300人調査】職場バレンタインは迷惑?〇割が「いらない」と回答

あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?

自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

職場でのバレンタイン文化は、多くの人にとって身近なものですが、時代とともに変化しています。

今回は、社会人300名を対象にアンケートを実施し、職場におけるバレンタイン文化の実態や意識について調査しました。
その結果をもとに、賛成派・中立派・反対派の意見を掘り下げ、職場のギフト文化全体についても考察していきます。

今回の調査のまとめ
  • 職場のバレンタイン文化は廃止の流れに。
    「ない」と回答した人は38%、「以前はあったが現在はない」と回答した人も30%
  • 職場でのバレンタイン文化は歓迎されていない。
    「反対」「どちらかといえば反対」と答えた人は、全体の59%(180人)
  • ギフト文化の課題は心理的・経済的負担。
    職場のギフト文化に対する最多意見は「気を遣うので負担に感じる」(125票)で、心理的・経済的負担が上位を占めた。一方で、感謝や交流のきっかけとして肯定的に捉える声もあった。

▼アンケート調査の概要
調査期間:2025年1月21日〜2025年2月4日
調査方法:株式会社クラウドワークスを利用した自社調査
調査対象:現在企業にお勤めの20~50代の方
有効回答数:300
*本アンケート結果を引用する場合は「キャリアクラフト」のURL( https://www.selva-i.co.jp/career_craft/ )を使用してください。

目次

職場バレンタインの現状

職場でバレンタイン文化が「ある」人は少数派

アンケートの結果、職場でバレンタインにギフトを贈る習慣が「ある」と回答した人は29%(86人)にとどまりました。

一方、「ない」と回答した人は38%(114人)「以前はあったが現在はない」と答えた人も30%(91人)に達し、職場でのバレンタイン文化が徐々に廃れていることが分かります。

また、「わからない」と回答した3%(9人)を含めると、約7割の職場ではバレンタイン文化が存在しない、または薄れていることになります。

バレンタインギフトを「渡す側」の実態

職場でバレンタインギフトを「渡したことがある」と回答した人は、全体の41%(124人)でした。

渡した相手として最も多かったのは「上司」30%、次いで「同僚」29%「職場の全員」28%となり、上司や同僚を対象とするケースが目立ちました。

また、ギフトを渡した理由として最も多かったのは「渡すのが当たり前の風潮だったから」(65票)でした。

次いで、「普段お世話になっている人に感謝の気持ちを伝えたかったから」(48票)が挙がり、慣習として渡すケースと、感謝の気持ちを表す目的で渡すケースが上位を占めました。

バレンタインギフトを「受け取る側」の実態

「職場でバレンタインギフトを受け取ったことがある」と回答した人は、全体の72%(217人)でした。

もらった相手として多かったのは「同僚」50%「部下」26%で、職場内で日常的に関わる人から受け取る傾向があることが分かります。

受け取った際の心境については、「ありがたいと思った」(107票)「嬉しかった」(88票とポジティブな反応が目立つ一方、「お返しが面倒だと感じた」(93票)「負担に感じた」(56票)といった否定的な意見も少なくありませんでした。

この結果から、バレンタイン文化には喜びを感じる人がいる一方で、お返しや準備の負担を重く感じる人も多いことが分かります。

職場バレンタインに対する本音

職場バレンタイン「反対派」が優勢!

アンケートの結果、職場でのバレンタイン文化に対して反対派が多数を占めました

「反対」と「どちらかといえば反対」を合わせると全体の59%(180人)にのぼり、職場ではバレンタイン文化があまり歓迎されていないことが分かります。

一方、賛成派は19%(55人)にとどまり、中立派の22%(65人)を下回る結果となりました。

賛成派の声

  • 「職場の雰囲気が明るくなり、普段話さない人とも交流のきっかけになる。バレンタインを機にコミュニケーションが活発になり、良好な人間関係が築けるから。」(男性・40代)
  • 「バレンタインの時期は繁忙期でピリピリしがちなので、チョコを渡すイベントがあると和む。」(女性・30代)
  • 「お世話になっている人への感謝の気持ちを表す良い機会だと思う。」(女性・30代)
  • 「現場の仕事が多い職場なので、戻ってきたときにチョコを渡すと喜ばれる。」(女性・40代)

中立派の声

  • 「渡す相手や金額が一律にできず、対応が難しい。基本的には『贈らない』を前提に、個別対応が良いと思う。」(女性・40代)
  • 「普段お世話になっている人への感謝の機会にはなるが、儀礼化するのは好ましくない。」(女性・30代)
  • 「交流のきっかけにはなるが、お返しの負担が発生するのが難点。」(女性・20代)
  • 「職場のコミュニケーションの一環としては良いが、女性だけが贈る風習は時代に合っていないと感じる。」(女性・40代)

反対派の声

  • 「女性だからという理由でバレンタインに贈り物をするのは理不尽。貰った側もホワイトデーのお返しが負担になる。」(男性・30代)
  • 甘いものが苦手な人もいるし、お返しの義務が生じるため、誰も得をしない。」(女性・30代)
  • 「一部の人がチョコを渡すと、他の女性社員も渡さなければいけない雰囲気になるのが嫌。」(女性・30代)
  • 「職場では義務的になりがちで、ホワイトデーのお返しのプレッシャーが人間関係に悪影響を及ぼす。」(男性・40代)

実施においては「強制でないこと」が重要

「職場でのバレンタイン文化は実施すべきか」という質問に対し、「実施すべき」と回答した人は4%(11人)にとどまり、「実施すべきでない」と回答した人は42%(128人)でした。

一方で、54%(161人)が「強制でなければどちらでも良い」と回答しており、職場バレンタイン文化に対する柔軟な対応が求められていることが分かります。

【体験談】職場バレンタインのエピソードを聞いてみた

負担やストレスを感じたエピソード

  • 「職場の男性全員にチョコを渡す習慣があり、50個以上購入…役職ごとにランク分けまで必要で憂鬱だった。」(女性・40代)
  • 「男性職員たちから『お返しが大変だから、バレンタインはしなくていい』と申し出があった。あげる側も大変だったが、もらう側にも苦労があることを知った。」(女性・50代)
  • 「とても手の込んだ美味しいお菓子をいただいたのに、自分が安価なものを渡してしまい、申し訳ない気持ちになった。」(女性・30代)
  • 「日頃の感謝を込めて渡したい気持ちはあったが、“重すぎず、安っぽくもない”ちょうどいいチョコ選びに悩んだ。」(女性・20代)

嬉しかった&楽しかったエピソード

  • 「同じチームの部下からチョコをもらい、『いつも助けてくれてありがとうございます』というメッセージが添えられていて嬉しかった。」(男性・30代)
  • 「残業で遅くなった日に、事務所でバレンタインチョコと労いの言葉を用意してくれていた。あの気遣いは今も忘れられない。」(男性・50代)
  • バレンタインがみんなでプレゼント交換をするイベントのようになっていて楽しかった。上司からもらえる高級チョコをみんな楽しみにしていた。」(女性・20代)
  • 「お返しを小洒落たものにしようと、デパートをいくつか回るのが大変だったが、楽しかった。」(男性・40代)

トラブルや困惑したエピソード

  • 「医院で毎年、全員から院長へチョコを贈るルールがあった。ある日、院長の奥さんが『お返しが面倒くさいんだよね…』と発言し、場が凍りついた。」(女性・40代)
  • 「目上の人には少し高価なものを、同僚にはカジュアルなものを用意したが、同時に渡したため内容の差が目立ち、気まずい雰囲気になった。」(女性・30代)
  • 「誰もギフトを渡していなかったのに、一人だけ贈った女性が昇進したのを見て、少し疑問に感じた。」(女性・30代)
  • 「バレンタイン禁止の職場だったのに、お局様が『みんなで部長に贈ろう』とお金を徴収。部長は明らかに困惑していた。」(女性・30代)

職場バレンタインを楽しむための工夫

  • 一口チョコを大袋にミックスして、休憩所に置いて自由に食べてもらうようにしたところ、『気軽に食べられて嬉しい』と喜ばれた。」(女性・30代)
  • チームでまとめて一つのものを贈ることで、金銭的にも精神的にも負担にならず、毎年いい雰囲気になっている。」(男性・40代)
  • 全員に安価で個包装のものを配ることで、余計な気遣いが不要な職場だったのが良かった。」(女性・30代)
  • 「義理チョコ文化をやめたら、バレンタインのやり取りはなくなったが、旅行の差し入れなど“したい人が自由に贈る”職場の文化ができた。」(男性・50代)

その他のギフト文化について

旅行のお土産や退職時の贈り物など、職場でのギフト文化は、バレンタインに限らずさまざまな形で広がっていますが、多くの人はどのように感じているのでしょうか。

アンケート調査の結果をもとに、職場のギフト文化全般に対する実態や意見を掘り下げてみました。

職場に広がる「ギフト文化」の実態

バレンタインデーだけでなく、職場にはさまざまな「ギフト文化」が根付いています。
アンケートで特に多く挙がった例を紹介します!

  • 旅行のお土産
    出張や帰省の際にお土産を配る習慣が広く定着しており、職場の人とのコミュニケーションの一環として喜ばれています。
  • 有給取得や休暇後のお礼
    「休みを取らせてもらったお礼」として、お菓子やお土産を渡す習慣も根強いようです。
  • 退職・異動時の贈り物
    職場を離れる際に菓子折りや記念品を贈る文化は、多くの職場で定着しています。
  • 誕生日や祝い事
    チームで誕生日を祝ったり、結婚や出産のお祝いを贈ったりするケースも多く見られます。
  • 繁忙期の差し入れ
    繁忙期には、上司や同僚が食べ物を差し入れ、職場の士気を高めることもあります。

ギフト文化は「賛否分かれる」結果に

職場での「バレンタイン以外のギフト文化」に関する意見は、バレンタインに比べて賛否が分かれる結果となりました。

「反対」「どちらかといえば反対」を合わせると40%(121人)にのぼり、ギフト文化を負担に感じる人が一定数いることが分かります。

一方、「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人は23%(69人)にとどまり、中立派の34%(110人)を下回る結果となりました。

このことから、ギフト文化に対する意見は二極化しつつも、否定的な意見が依然として優勢であることが明らかになりました。

賛成派の声

  • 自分が食べておいしかったものを職場の人にも共有したいし、お土産をきっかけに新しいものを知る楽しみがある。」(女性・30代)
  • 「チームワークの強化につながる。誕生日や昇進祝いのギフトを通じて感謝や励ましの気持ちを伝えられ、職場の雰囲気が温かく協力的になる。」(女性・30代)
  • 「気遣いを感じられて温かい気持ちになるし、職場のコミュニケーションが活発になる。」(男性・40代)
  • 「バレンタインのようにお返しを考えなくていいため、渡す側・受け取る側の負担が少ない。」(女性・30代)

中立派の声

  • 「休みをもらった際、仕事をフォローしてもらうこともあるので、お礼として渡したい。ただ、何を選ぶべきか悩み、負担に感じることもある。」(女性・30代)
  • 「お金がかかるし配るのが面倒だと感じることもあるが、普段話さない人に声をかけるきっかけにもなるので悪くはない。」(女性・40代)
  • 「気持ちの問題なので自由でいいが、出費を伴うため、ルール化するのは避けるべき。」(男性・50代)
  • 「もらえるのは嬉しいが、休むたびに行き先を聞かれたりするのが面倒。長期休暇を取りにくくなる懸念もある。」(女性・30代)

反対派の声

  • 「旅行の際、お土産を期待されるのが嫌。休暇中は会社のことを気にせず楽しみたい。」(男性・30代)
  • 「職場は仕事をする場所。誕生日などの個人的なイベントを持ち込むと、関係が友達感覚になりすぎて仕事の緊張感が損なわれる。」(男性・40代)
  • 「形骸化していて、コミュニケーションにも出費にも意味がない無駄な習慣だと思う。」(男性・50代)
  • 「お土産を買ってくる人が固定化され、不公平感が生まれてしまう。」(男性・50代)

心境のトップは「気を遣うので負担に感じる」

ギフト文化への心境を調査した結果、最も多かった意見は「気を遣うので負担に感じる」(125票)でした。続いて、「義務感で行うことが多い」(105票)「経済的・時間的に負担だと思う」(100票)といった否定的な感情が上位に挙がりました。

一方で、「上司や同僚との交流のきっかけになると思う」(95票)「感謝の気持ちを伝えられると思う」(75票)「楽しんでいる」(43票)といった前向きな意見も一定数見られましたが、全体としては「負担を感じる」という声が多い結果となりました。

まとめ

バレンタインデーをはじめとする職場のギフト文化は、コミュニケーションを深める一方で、負担や義務感を伴う側面も浮き彫りになりました。
バレンタインに限らず、さまざまな形で定着しているものの、依然として「負担に感じる」という意見が目立ちます。

一方で、前向きな意見からは、ギフトを通じた感謝や交流の可能性も見て取れます。

職場の人間関係を円滑にするためには、ギフト文化に対する価値観の多様性を理解し、押し付けにならない形でのコミュニケーションの工夫が求められるのではないでしょうか。

あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?

自社の宣伝をしたい方大歓迎!ぜひキャリアクラフトにインタビューさせてください。
取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
異業種に転職された方、フリーターから正社員になられた方、ブランクから復帰された方、未経験からフルリモートの仕事に就かれた方など、様々なキャリアの方をお待ちしています!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

コメント

コメントする

目次