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取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。
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11月26日に公開した松山東雲短期大学現代ビジネス学科助教の川北先生のインタビュー企画第2弾!
教育者・研究者として働くなか、アーティストとしても活躍している川北先生にメディアアートの魅力や宮古市のAIRでの体験をお聞きしました!(※記事内容は取材当時のものです。)
【教育者編】川北先生のインタビューはこちらから!
川北輝さん
広島県出身。松山東雲短期大学現代ビジネス学科助教。学生に情報デザインや3DCGを教えるかたわら、2023年からメディアアーティストとして活動中。2024年は岩手県宮古市でAIRを行い、メディアを用いた地域に関する創作活動を行っている。
ー川北さんはメディアアーティストとしても活動されていますが、そもそもメディアアートとは何なのでしょうか?
狭義には最新のメディア・テクノロジーを用いたアートの一種ですが、僕はメディアをもう少し広い意味で捉え、紙やインクといった「情報を伝達する手段」を用いたアート全般をそう呼んでいます。
ただそれでは、画家がキャンバスに絵具と筆で表現をするような今までの伝統的な芸術と違いがありません。メディアアートをメディアアートたらしめているのが何かと聞かれれば、1つは「相互作用性」だと答えます。
この領域では、インタラクションやインタラクティブ性と呼ばれるものなのですが、人間がVRやAI、コンピュータなどを介して双方向にコミュニケーションできる状態を指します。
コミュニケーションを取る相手は人間だけでなく、コンピュータ自身の場合もあります。紙やインクを例に挙げるならば、導電性インクを用いて触ると音が鳴るポスターとか、熱や光で色が変わる絵とか、描いた絵がリアルタイムにスキャンされてスクリーン上でアニメーション化されるなどがありますね。
ー絵画のような古典的な作品が見る人に「鑑賞される」受動的な作品である一方、メディアアートは見る人に反応して変化する能動的な作品なんですね
そうですね!
鑑賞者の視点や解釈によって意味が変わるという点で絵画も一種の対話性を持っていますが、メディアアートはより直接的に鑑賞者の行動や環境に反応する仕組みが構成要素の一つに含まれています。ただ、実際には既存の作品の多くはアーティストの意図やプログラムされた枠組みの中で動いているため、本当の意味で能動的とは言えないかもしれません。
また、僕はメディアアートを表現者の世界観をテクノロジーの古い新しいを問わず、メディアを用いて表現していく芸術だと思っているので、作品制作のなかでは古典的な写真の印刷技法も使いますし、場合によっては絵を描く事もあります。
最新テクノロジーだけでなく、幅広くメディアとは何かを考えて作品を制作しています。技術はあくまで表現の手段にすぎないので、世界観とメディアをどのように組み合わせて表現するのかが面白いところであり、難しい点だと思っています。
ーいつ頃からメディアアートの活動を始めたのですか?
メディアアーティストを名乗って活動を始めたのは、2023年に助教になってからになります。講義で情報デザインやプログラミングを教えるなかで、アートとしてもっと本格的に、自分が感じていることや考えていることを表現したいと思うようになりました。
今年は社会人講座の「メディアアート入門」や「メディアアートと感性 —3DCGの世界—」などを通じて、楽しさや魅力を伝えています。ゼミ生の中にも、メディアアートに興味を持ってくれて、コンピュータで3DCGの空間を制作している方がいます。
川北さんがゼミ生と制作した作品。
VR機器を装着し、バーチャル空間内の迷路を冒険しながら、新潟に関連するさまざまなクエストに挑戦できる。川北さんの3DCGの講義を受講したゼミ生が錦鯉や宝箱、たらい舟などを楽しくデザインした。
僕がメディアアート自体に最初に興味を持ったのは、大学時代に年齢による差別や偏見の低減を試みる研究のなかでVRのコンテンツを作成したのがきっかけでした。
ーVRのコンテンツ?
VRで高齢者の生活を疑似体験するコンテンツです。当事者でないとなかなか理解できない日常生活の困難をVRで疑似体験し、高齢者への理解を深めることで差別や偏見をなくそうというものです。
ーVRというとゲームのイメージが強いですが、そういう使い方もできるんですね!
そうなんです。社会課題の解決に焦点を当てたシリアスゲームの一種ですね。
実際にVRで体験してもらうと、「視野が狭くなるとこんなにも不安なんだ」とか「手がリアルで驚いた」などのコメントがあったのを覚えています。最終的には、もっと高齢者を手伝うようにしたいと皆の気持ちが変化していました。
まさに人間とコンピュータのインタラクションですが、人の思いが伝播してより多くの人に伝わっていくので、そういった部分がメディアアートに興味を持つきっかけになりました。このVRコンテンツを作成したのをきっかけに、それ以降少しづつメディアアートを作り始めました。最近はコンペティションに応募し、賞をいただくことも増えました。
ーメディアアートの魅力についてお聞きしたいです。
やはりインタラクティブな作品であることだと思います。
授業で実際に学生さんにメディアアートを作ってもらうと、マウスを動かすと図形がついてくるだけの作品であっても「面白い!」と良い反応をしてくれるんです。
見たり聞いたり、触ったりするだけでなく、嗅覚や味覚に訴えかける作品もあるので、五感を通じて体験できる点が魅力的ですね。
ー体験型のアート作品って楽しいですよね!
そうなんです。体験型といえばチームラボ (teamLab) の作品が有名ですが、子どもから高齢者まで多くの人々に親しまれていますね。
メディアアートでは様々なソフトウェアやハードウェアを使って実際に動く作品を作ることもあります。そういった作品と人間との相互関係性が面白いなと思います。紙やインクにしても、ロボットが鑑賞者のリクエストに応じてリアルタイムに絵を描くと驚いた反応がかえってくるので、画家がその場で絵を描いて渡してくれることとの体験的な違いは何だろうとか、メディアを通じて新たな発見があります。
最近はコーディング自体もAIに頼めるようになったので、専門家でなくても比較的簡単に最新のテクノロジーに触れることができるようになり、どんどん世界観が広がっていくのを感じています。
授業でも学生さん自身が積極的にAIを使ってコードを書いて、それを実際に動かしているのですが、なかなかインタラクティブな作品ができていますね。
ーテクノロジーの普及でメディアアートもより身近な存在になっているんですね
川北さんはアーティストが地域に滞在し作品制作を行うAIRで「三陸AIR」 (主催:いわてアートサポートセンター、企画制作:宮古市民文化会館)に選ばれ、2024年の8月に岩手県の宮古市に短期滞在しました。
宮古市は東日本大震災で津波被害の大きかった地域です。復興後の町を訪れ、川北さんは何を思ったのでしょうか。
アーティスト・イン・レジデンスの略。アーティストが一定期間ある土地に滞在し、その土地で体験したことを通じて作品制作等を行うこと。
ー今年(2024年)の8月に行った宮古市のAIRについて教えて下さい。
本当に様々な経験をさせてもらいました。
例えば、宮古市内の小学校や中学校でAIを使ったワークショップを行いました。
具体的には、生成AIを使ってフォトコラージュや映像を作成し、ストーリーをつなぎ合わせるようなことをしました。自分の世界観をテクノロジーで表現する楽しさを感じてもらえて嬉しかったです。
他には田老という地区に行って、東日本大震災の津波の被害があった場所で防災体験を行いました。
震災時の映像を見せていただいたのですが、人間が築き上げてきた建物やテクノロジーが津波という自然の力で一瞬にして葬り去られてしまう悲しさを感じました。
しかし逆に考えてみると、そこから約13年しか経っていないのに、現在の宮古市には建物が建ち、ある程度の復興ができています。そういった意味では、田老の滞在で人間やテクノロジーの偉大さも同時に感じましたね。
作品制作の観点からお話すると、田老での体験をどういう風に作品に落とし込むのか、そしてそもそも落とし込んで良いのかを考えていました。
ーなぜ宮古市でAIRをしようと思ったのですか?
海や自然に囲まれた環境のなかで作品を作りたかったからです。僕の名前の一部でもある「川」は、子どもの頃の大好きな遊び場でしたし、その川がつながっていく先の海も好きでよく遊びに出かけていたんですよ。
アーティスト活動で心や感性、地域をテーマに作品を作っているので、宮古市に行く前から日本全国の土地で創作活動を行っていました。
そのなかで、自分の子どもの頃の原体験を活かした作品を作りたいと思い、見つけたのが宮古市のAIRでした。宮古市は海や川がとても綺麗な場所なんです。
ー現在は宮古市での滞在をもとに作品を作っているのですか?
はい、絶賛制作中です!
宮古市に滞在するなかで、子どもの頃に近所の回転寿司屋でガチャガチャを回すのが好きだったことを思い出しました。
宮古市はウニやサーモンなどの海鮮がとてもおいしいんですよ。それから着想を得て、空中浮遊で宙に浮く3Dプリンターの回転寿司を作ったり、サイアノタイプという古典的な青写真を用いたガチャガチャを考えたりしています。他には、心拍数に応じてリアルタイムに波の映像が変化する作品や花火のように美しく輝く海月を動かす作品、AIやVRの作品など、約20作品ほどの制作を進めています。
2025年2月8日、9日、11日の3日間で「川北輝のメディアアート展 in MIYAKO」という展覧会を行うのですが、子ども向けの展覧会ということもあって、インタラクティブな要素を意識して取り組んでいます。宮古の豊かな自然から着想を得た、子どもも大人も楽しむことができるメディアアートです。
宮古市民文化会館では展示を行うほか、写真を手づくりするワークショップやAI、メディアアートに関するアーティストトークを行うので、より多くの人にメディアアートの楽しさやAIの活用方法を感じていただけると嬉しいです!
ー今後の展望を教えて下さい。
来年(2025年)2月の展覧会が終わったら、出身の広島で個展を行いたいなと考えています。メディアアーティストとして日本各地に滞在して、地域にまつわる作品を作っているのですが、意外と地元の広島に関するものを作っていなかったんです。来年は一度原点に立ち返ってみようと思います。
ー広島ではどのような作品を作りたいですか?
広島は牡蠣が有名なので、なにか牡蠣を使ったメディアアートを作りたいなと考えています。牡蠣は広島のシンボル的な存在で、海の浄化やエコシステムの維持に関わる大切な役割をもっているので、メディアとして魅力的じゃないですか。しかし、牡蠣はどうしても殻自体に臭みがあるので扱いづらいという難点があるんです。
宮古市で使ったホタテは、殻がチョークに使われたりして材料として使いやすいのですが、牡蠣はかなり工夫がいるので今後は牡蠣をどうメディアとして扱っていくのかが課題ですね。
川北さんが2022年にSDGsの取り組みの一環で制作された「卵の殻から作ったSDGsチョーク」、お子さまの夏休みの自由研究にもピッタリなアイデアです。
YouTubeでも紹介中!▶卵の殻から作ったSDGsチョーク
ー今後の作品制作も応援しています!川北さん、本日はどうもありがとうございました!
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