家族経営がやばいと言われる理由3選!入社した末路はどうなる…?

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家族経営の会社は、一見すると和やかで温かい職場環境に思えるかもしれませんが、実際にはさまざまな問題を抱えていることが少なくありません。

この記事では、家族経営の会社がなぜ「やばい」と言われるのか、そしてそのような会社に入社した場合の末路について詳しく解説していきます。

目次

家族経営とは?

家族経営とは、文字通り家族メンバーが中心となって経営を行う企業形態のことを指します。
一般的に、創業者やその親族が重要な役職を占め、意思決定の中心となっています。

家族経営一般的な経営(非家族経営)
経営の決定権経営権が家族内で集中し、創業者とその家族が主に意思決定を行う。経営権が株主や取締役会に分散し、多様な意見が反映される。
意思決定の速さ家族内での合意が得やすいため、迅速な意思決定が可能な場合が多い。大規模な組織では意思決定プロセスが複雑で時間がかかることがある。
企業文化家族の価値観や文化が色濃く反映される。企業文化が多様な価値観やリーダーシップスタイルによって形成される。
人材の管理家族メンバーが経営の中心となり、非家族社員との関係に影響を与えることがある。専門的な人事部門が存在し、採用や育成が体系的に行われる。
リスク管理経営のリスクを家族が直接受けることが多い。リスクを分散するための多様な対策や保険が整っていることが多い。

日本では、中小企業を中心に家族経営の形態が多く見られます。
三菱UFJ銀行の調査によると、日本全体の会社数に占める同族経営の割合は90%を超えているとのことです。

家族経営はやばい会社ばかり?

もちろん、全ての家族経営の会社が問題を抱えているわけではありません
むしろ、長年にわたって安定した経営を続け、地域に貢献している家族経営の企業も多く存在します。

代表的な家族経営企業の例
サントリーホールディングス、トヨタ自動車株式会社、パナソニック株式会社

しかし、家族経営の形態そのものが持つ構造的な問題により、従業員にとって働きにくい環境が生まれやすいのも事実です。
特に以下のような点が指摘されています。

  • 能力よりも血縁関係が重視されやすい
  • 経営の透明性が低く、不正が起こりやすい
  • 新しい考え方や変革を受け入れにくい
  • 家族間の対立が会社経営に悪影響を及ぼす

以下では、家族経営ならではの問題が顕著に現れた不祥事の事例を紹介します。

【事例】家族経営の会社で起こったやばい不祥事

いなば食品の例

いなば食品は、缶詰やペットフード「CIAOちゅ〜る」で有名な食品メーカーです。

2024年、同社で大きな話題となったのが、新入社員の大量辞退に関する報道です。
「週刊文春」の取材によると、いなば食品の一般職採用で内定した新入社員19人のうち、少なくとも17人が入社を辞退していたことが明らかになりました。

一体、何があったのか。入社を辞退した女性が語る。

「当初は真新しい社員寮が完成していると聞いていたのですが、社宅として会社に案内されたのは古い一軒家ばかり。そこに新入社員同士2~4人に分かれて、共同生活をしろというのです……」

〔中略〕

また、給料についても、入社直前になって、募集要項に明記してあった額よりも3万円ほど少ない額を提示されたという。

文春オンライン『「ウラに契約違反と“女帝”の存在が…」“CIAOちゅ~る”のいなば食品で一般職の新入社員9割が入社拒否「逆らうと、どうなるかわからない」

この事件は、家族経営の会社でワンマン体制が強く、従業員の意見が尊重されにくい環境が形成されやすいことを示唆しています。

ビッグモーターの例

2023年に発覚した中古車販売大手ビッグモーターの不正改造問題も、家族経営の弊害を示す典型例です。

損害保険会社は、事故に遭った契約者に車の修理工場としてビッグモーターを紹介。ビッグモーターは、その車を故意に傷つけたり不必要な部品交換をしたりするなどして、修理費用を水増し。保険金を不正に請求していました。
〔中略〕
検証したのは、およそ2,700件。そのうち不適切な行為が疑われたのは4割以上で、全国34の修理工場で確認されたとしています。

クローズアップ現代「ビッグモーター不正の深層 中古車販売大手でなにが

この不正の背景には、“成果至上主義”とも言える会社の体質があります。

この事例では、トップダウンの強引な経営方針と、それに異を唱えられない社内の雰囲気が問題を拡大させたと指摘されています。
家族経営特有の「物言えぬ雰囲気」が、不正を助長してしまったのでしょう。

家族経営の小さい会社は更にやばい?

先述したような大企業の不祥事は世間の注目を集めやすいですが、実は中小規模の家族経営の会社の方が、従業員にとってより深刻な問題を抱えていることが多いと言われています。
以下では、その代表的な理由を3つ紹介します。

  • 昇進の機会が限られている
  • 家族の意向が強く意見が出しにくい
  • 経費を公私混同している

昇進の機会が限られている

小規模な家族経営の会社では、重要なポストのほとんどが創業者の親族で占められがちです。
これにより、能力や実績よりも血縁関係で役職が決まる傾向が強まります

結果として、親族以外の従業員のキャリアパスが制限され、モチベーション低下や人材流出のリスクが高まります。
このような環境では、優秀な人材の確保や育成が困難となり、会社の長期的な成長や競争力に悪影響を及ぼします。

家族の意向が強く意見が出しにくい

小規模な会社では、創業者家族の影響力が強くなる傾向があります。
その結果、創業者の独断的な決定に従わざるを得なかったり、新しいアイデアや改善案が却下されやすくなったりします

また、家族間の対立に巻き込まれるリスクも高まります。
このような環境下では、従業員の創造性や主体性が失われ、会社の成長が阻害されてしまいます。

経費を公私混同している

小規模な家族経営の会社では、会社の財務と個人の財務の境界が曖昧になりがちです。
具体的には、家族の私的な支出を会社の経費として処理したり、会社の資金を個人的な投資に流用したり、親族に不当に高額な報酬を支払ったりするような問題が起こりやすくなります。

このような行為は、単に倫理的な問題だけでなく、税法上の問題にもなり得ます。

家族経営の会社に入社した末路

ここまで家族経営の会社が抱える問題点を見てきましたが、では実際にそのような会社に入社してしまった場合、どのような末路が待っているのでしょうか

  • ワンマン経営で業績がいつ傾くかわからない
  • 業績が悪くなったら身内以外からクビになる
  • 家庭内の対立や後継者問題で派閥ができる

ワンマン経営で業績がいつ傾くかわからない

家族経営の会社では、創業者やその親族の判断が絶対視されがちです。これは様々なリスクをもたらします。
時代遅れの経営方針が固定化したり、市場の変化に適応できず業績が急激に悪化したりしてしまいます。

さらに、無謀な事業拡大や投資によって会社が経営危機に陥るケースもあります。
このようなワンマン経営の弊害は、会社の存続を脅かす重大な問題となりかねません。

業績が悪くなったら身内以外からクビになる

家族経営の会社で業績が悪化した場合、真っ先に犠牲になるのは非親族の従業員です。
親族の雇用を守るため、他の従業員が解雇される可能性が高まります。

給与カットや福利厚生の削減も珍しくありません。
さらに、会社存続のため、従業員に過度な労働を強いる状況も生じやすくなります。
このような環境下では、非親族の従業員の雇用安定性や労働条件が著しく悪化してしまいます。

家庭内の対立や後継者問題で派閥ができる

家族経営の会社には特有の問題があり、家族間の対立が会社全体に波及することがあります。
例えば、後継者争いによる社内の分断や、親族間の確執に従業員が巻き込まれるケースが見られます。

また、世代交代に伴い経営方針が急激に変更されることも少なくありません。
このような状況下では、従業員は常に緊張を強いられ、本来の業務に集中できなくなる恐れがあります。

自分に合う転職先を探すためのポイント

もし現在、家族経営の会社で働いていて転職を考えているのであれば、以下のポイントに注目して次の職場を探すことをおすすめします。

  • 企業文化を知る
  • 業務内容やキャリアプランを確認する
  • 福利厚生や社内制度を調べる

企業文化を知る

転職先を選ぶ際は、その会社の企業文化をしっかりと調査することが重要です。
企業文化が自分に合っているかどうかは、長期的な仕事の満足度に大きく影響します。

企業文化を知るためにチェックすべきこと

  • 会社のミッションや価値観を確認する
  • 従業員の口コミや評判をチェックする
  • 可能であれば、実際に働いている人に話を聞く

業務内容やキャリアプランを確認する

次に、具体的な仕事内容とキャリアの展望を確認しましょう。
自己成長の機会がある会社を選ぶことで、長期的なキャリア形成につながります。

業務内容やキャリアプランに関してチェックすべきこと

  • 職務内容が自分のスキルや興味に合っているか
  • 昇進・昇給の基準が明確か
  • スキルアップの機会が用意されているか

福利厚生や社内制度を調べる

最後に、働く環境や待遇面もしっかりチェックしましょう。
ワークライフバランスを重視する会社であれば、長く働き続けることができるでしょう。

チェックしておきたい福利厚生や社内制度の例

  • 有給休暇の取得状況
  • 残業時間の実態
  • 育児・介護支援制度の有無
  • 健康管理サポートの内容

まとめ

家族経営の会社は、一見安定しているように見えても、実際には多くの問題を抱えていることがあります。
不透明な経営、縁故主義、閉鎖的な環境など、従業員にとって働きにくい要素が数多く存在します。

もし現在、家族経営の会社で働いていて問題を感じているのであれば、転職を視野に入れることも一つの選択肢です。

自分らしく、生き生きと働ける場所を見つけることが、充実したキャリアを築く第一歩となるでしょう。

あなたのキャリアについて、インタビューさせていただけませんか?

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取材からインタビュー記事の公開に至るまで、費用は一切かかりません。

自分ではありふれた経歴だと思っていても、過去のあなたと同じ境遇にある方のキャリアの道しるべになるかもしれません。
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この記事を書いた人

キャリアクラフトは大阪・東京を拠点に20年、人材事業やシステム開発を行ってきたセルバが運営する「新しい働き方を創るメディア」です。
従来の新卒や転職だけでなく、フリーランスやパラレルキャリアなどの新しい働き方や、リモートワークや時短勤務などの新しく浸透しつつある制度について発信しています。
自身のキャリアに迷っている人のお役に立てればと考えています。

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