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スマートフォンのアプリ市場が成長する中で、リリースされるアプリの質も日々向上しています。
言うまでもなく、競合のアプリが多くて苦戦を強いられる市場です。
ゲームアプリを例にみると、グランブルーファンタジーで躍進した、株式会社Cygames木村唯人氏がインタビューで「多額の開発費をかけて、ゲームのクオリティが高い作品が全くヒットしない」(参照元:http://gamebiz.jp/?p=154911)という2015年の傾向を語っています。
一方で、レッドオーシャン市場のなかでも、人気のアプリも生まれていることは事実です。
【引用:http://pdf.irpocket.com/C7844/OumS/U4jW/LIw3.pdf】
【引用:http://nekoatsume.com/games/neko/index.html】
2015年には、株式会社マーベラスが手がける、牧場シミュレーションゲーム『ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド」が400万DL、株式会社ヒットポイントが提供する癒し系アプリ『ねこあつめ』は1,000万DLを突破しています。
これらのヒットアプリには、人気たる所以があるはずです。そこで、今回は、ユーザーがアプリをダウンロードする傾向に、注目します。とくに、ダウンロードするきっかけについて、調査結果を紹介していきます。
(情報収集)
(商品・サービスの購入)
【引用:https://moduleapps.com/mobile-marketing/20150603_app-research/】
「Yahoo! JAPAN Marketing Solusion」の調査「<年代別>スマートフォンにおけるアプリ利用調査」によると、
ブラウザかアプリどちらを利用するか、という質問に対して、情報収集については、全世代で60%以上がブラウザ、商品・サービスの購入をする場合には、20~30代が50%以上でブラウザを利用していることがわかりました。まだまだブラウザからの利用者が、多いことがみてとれます。
【引用:http://www.netratings.co.jp/news_release/2015/12/Newsrelease201510201215.html】
ただし、調査会社であるニールセン・カンパニー合同会社による「日本のインターネットサービス利用者ランキング」の発表では、利用者数が多いサービスTOP10のうち、2015年には、ブラウザからの利用者が減少し、アプリからの利用者が増加していることが報告されています。2016年以降は、ブラウザの利用者を追い越していく可能性が高いのではないでしょうか。
【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1432.html】
消費者動向を調査するMMD研究所による「スマートフォンアプリに関する調査」では、スマートフォンユーザーがよく使うアプリジャンルが報告されています。
「動画」「ゲーム」「SNS」が60%以上、また「EC/オークション」「写真/ビデオ」「天気」「ナビゲーション」も50%前後と、人気のジャンルであることがわかります。
【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1512.html】
とくに2015年の特徴をみてみると、「ゲーム」と「動画」の利用者が増えて、「SNS」はやや落ち込んでいる傾向にあります。アプリ利用状況では、「ゲーム」「動画」「SNS」が主流
【引用:http://www.netratings.co.jp/news_release/2015/12/Newsrelease201510201215.html】
しかし、個別のアプリでみていくと、「メルカリ」を筆頭に「Instagram」、「Facebookメッセンジャー」といった、「EC/オークション」「SNS」のアプリが高い増加率で、ユーザーを獲得していっています。
【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1432.html】
【引用:http://www.slideshare.net/yahoojapanmarketingsolution/ss-49435293】
また属性・年代別に利用・ダウンロード状況をみてみると、それぞれのカテゴリーによって人気のアプリジャンルがわかります。
とくに10代が中心となる学生は、「SNS」のダンロードがもっとも多く、20代以降の社会人になってくると「ゲーム」の支持が高くなってきます。また主婦からは「レシピ」、50代以上では「地図/ナビゲーション」アプリが利用されています。
このような傾向を考えると、利用者のライフスタイルによってユーザビリティが高いアプリが、支持されているのではないでしょうか。
次に、ダウンロードをするきっかについて取りあげます。
【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1432.html】
MMD研究所のアンケート結果では、「アプリストアのランキングを見て」と「友人からの紹介」が、どちらも群を抜いてランクインしています。CMや広告よりも、第三者の口コミや評価が大きな要因となっています。
【引用:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1467.html】
しかし、ゲームアプリに限ってみると、ほかのアプリと異なる傾向がみられます。「TVCMを見て」が1位となり、「スマートフォン広告を見て」が続いています。ゲームアプリについては、広告がダンロードするきっかけになっていることがわかります。
さらに、2015年の特徴は、前年によりも「TVCMを見て」ダンロードしたユーザーが増加し、「スマートフォン広告を見て」は大きく減少。2014年と、順位が逆転する結果となりました。広告の影響だけをみても、特徴がみられます。
なかにはスマートフォンの広告表示を不快に感じるユーザーもおり、広告を非表示にできるアプリ「Adblock Browser」も登場して話題になりました。ゲームアプリということは、紹介してきたようにユーザーは10代の学生が中心。ユーザー層によって、きっかけは異なってくることがわかります。
アプリユーザーの増加 | ■全世代で60%以上がブラウザ、商品・サービスの購入をする場合には、20~30代が50%以上でブラウザを利用。 ■利用者数が多いサービスTOP10のうち、2015年には、ブラウザからの利用者が減少し、アプリからの利用者が増加した。 |
人気のジャンル | ■「動画」「ゲーム」「SNS」が60%以上 ■「EC/オークション」「写真/ビデオ」「天気」「ナビゲーション」も50%前後 ■2015年の特徴は「ゲーム」と「動画」の利用者が増えて、「SNS」はやや落ち込んでいる傾向 ■個別のアプリでは、「メルカリ」を筆頭に「Instagram」、「Facebookメッセンジャー」といった、「EC/オークション」「SNS」のアプリが高い増加率。 |
ダンロードするきっかけ | ■「アプリストアのランキングを見て」・「友人からの紹介」 ■ゲームアプリに限ってみると、「TVCMを見て」が1位となり、「スマートフォン広告を見て」が続く。 |
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