アプリ開発費用の見積もり方法と相場を解説!失敗しないポイントは?

20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。

それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。

こんにちは。セルバです。東京・大阪で20年、システム開発やWEB制作を行っています。

自社サービスのアプリを開発したい場合、社内にエンジニアがいない場合はシステム開発会社に依頼するのが一般的です。

しかし開発会社も無数にあるため

どの会社に依頼すれば良いのかわからない。

各社の違いがわからない……。

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんなお悩みの担当者様向けに、システム開発とWEB制作で20年の実績を持つ私たちが、クライアントからの質問を基に見積もりの方法、費用の相場、失敗しないための注意点を解説いたします。

目次

アプリ開発費用の見積もり方法

アプリ開発費用の見積もり方法は、大きく分けて2つあります。

アプリ開発を行っている会社に直接問い合わせる

1つ目はアプリの開発を行っている会社に直接問い合わせる方法です。
システム開発会社では多くの場合アプリの開発も行っているので、制作実績等を見て気になった開発会社のホームページから問い合わせてみましょう。

システム開発会社の選び方は以下を参考にしてください。

アプリ開発の見積もりを行ってくれるサービスを使う

大まかな金額だけ知りたい場合や、複数の会社から一括で見積もりをとりたい場合は、見積もりを行ってくれるサービスを使う方法がおすすめです。

見積もりを行ってくれるサービスは多数ありますが、本記事では弊社がおすすめするサービスを4つご紹介します。いずれも無料で使えます。

まずは大まかな金額だけを知りたい場合
複数の会社から一括で見積もりをとりたい場合

    アプリの開発費用の相場

    結論から言うと、アプリ開発にかかる費用は要件によって大きく異なります。
    見積もりシミュレーター等で金額を確認してみるとお分かりいただけると思いますが、実装する機能によって工数が大きく変わるためです。

    とはいえ、大体の相場もわからないと依頼するにも不安だと思いますので、弊社の開発事例や、何を基準にして算出するのかをご紹介します。

    弊社セルバで行ったアプリの開発費用

    参考までに、弊社セルバで今まで開発したアプリの費用は下記の通りです。

    • ネイティブアプリ 500万円~
    • ハイブリッドアプリ 100万円~

    今まで開発したネイティブアプリを平均すると700万円くらいとなります。

    ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違い

    ネイティブアプリとは、AppStoreやGooglePlay等のアプリストアからインストールして端末上で動かすアプリのことです。

    ハイブリッドアプリは、ネイティブアプリと同じくアプリストアからインストールして端末上で動かしますが、Web技術を利用して開発されたアプリです。
    HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術でアプリを開発するため、開発コストが比較的低く抑えられます。
    また、一度の開発で複数のプラットフォーム(iOS、Android、Windows Phoneなど)に対応することができるため、開発期間やコストを削減することができます。

    人件費+サーバー費用等の諸経費を基に算出

    基本的に、システム開発にかかる費用は人件費+サーバー費用等の諸経費から算出されます。
    どれくらいの人数がどれくらいの期間そのシステム開発のプロジェクトに携わったか」で算出されるため、途中で仕様変更があったり追加の要望があった場合はその分工数が増え、費用も高くなります。

    アプリの開発費用が高くなる主な理由

    アプリの開発費用はどんな機能にするかによって大きく変わりますが、主にどんな機能を実装すると費用が高くなるのかを解説します。

    対応するOSが増える

    iOSとAndroidなど、対応するOSが違う場合は開発言語等が異なるので、システムの使いまわしができません。
    そのため、対応するOSが多いほど費用が高くなります。

    特にスマホアプリの場合、iOSとAndroidの両方で開発したい場合がほとんどだと思いますので、2倍の費用がかかると見ておいた方が良いでしょう。

    個人情報やユーザーのデータを扱う

    個人情報やユーザーのデータを扱うアプリの開発費用が高くなる主な理由は、以下の通りです。

    • セキュリティ対策の強化が必要になるため、追加の開発工数がかかる
    • 個人情報やユーザーのデータを取り扱う場合、法令の遵守が求められるため、法務やコンプライアンスの専門知識が必要になり、それに応じたコストがかかる
    • 個人情報漏洩やセキュリティの問題が発生した場合には、大きな損害賠償が発生する可能性があるため、そのリスクを回避するための保険料が高額になる

    ログイン(会員機能)が必要

    上記の個人情報やユーザーのデータを扱う場合と似た理由になりますが、会員機能が必要なアプリの開発費用が高くなる主な理由は、以下の通りです。

    • アプリ内のデータベースに登録情報を格納する必要があり、データベースの設計や開発工数が増える
    • 顧客管理が必要になるため、管理コストが増える

    予約システムが必要

    予約システムを実装する場合、以下の理由により開発費用が高くなります。

    • スケジュール管理、予約管理、キャンセル処理など多くの機能が必要であり、それぞれの機能を実装するために開発工数がかかる
    • 予約やキャンセルなどの処理がリアルタイムで行われる必要があり、高い処理速度が求められるため、サーバーの性能を高める必要があり、それに伴ってサーバーの構築や設定のコストがかかる
    • ユーザー情報や支払い情報を扱うため、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクがある。そのため、セキュリティ対策に費用や時間をかける必要がある

    決済・課金機能が必要

    決済・課金機能が必要なアプリの開発費用が高くなる主な理由は、以下の通りです。

    • 決済システムを導入するためのライセンス費用がかかる
    • セキュリティ対策の強化が必要になるため、追加の開発工数がかかる
    • 法務やコンプライアンスの専門知識が必要になり、それに応じたコストがかかる
    • クレジットカード決済の場合、クレジットカード会社から手数料が発生するため、手数料分のコストがかかる
    • 決済処理においては、高い処理速度が求められるため、サーバーの性能を高める必要があり、それに伴ってサーバーの構築や設定のコストがかかる

    デザインまで依頼する

    デザインまで依頼する場合、アプリの開発費用が高くなる理由は、以下の通りです。

    • コンセプトや要件に基づいたデザインを行うためには、クライアントとの打ち合わせや調整が必要になるため、時間と労力がかかる
    • ユーザーが使いやすく、視覚的に魅力的なデザインを実現するためには、デザイナーのスキルや経験が求められるため、高いクオリティのデザインを提供するためのコストがかかる
    • デザインの修正や変更が発生した場合、開発工程や開発スケジュールに影響を与えるため、追加のコストが発生する可能性がある

    アプリ開発費用を抑えるためには、必要最低限のデザインに絞り、ある程度機能が固まってからデザイン作業に入ることが有効な手段となります。

    他社ツールとの連携

    他社ツールとの連携が必要なアプリの開発費用が高くなる主な理由は、以下の通りです。

    • 他社ツールのAPIを利用するため、APIの仕様や動作確認が必要になるため、開発工数が増える
    • 他社ツールとの連携により、アプリの品質やセキュリティに問題が発生する可能性があるため、テストや検証に時間やコストがかかる
    • 他社ツールの仕様変更により、アプリの動作に問題が発生する可能性があるため、仕様変更に迅速に対応するためのコストがかかる

    他社ツールとの連携が必要な場合は、開発費用が高くなる可能性があるため、事前に開発会社と十分な打ち合わせを行い、必要な連携機能を最小限に抑えるなど、開発費用を抑えるための工夫が必要となります。

    見落としがちな保守費用

    クライアント側が見落としがちなのが、リリース後にかかる保守費用です。
    こちらは最初に見積もられる開発費用には含まれていないことが多いので、注意しておきましょう。
    保守費用がかかる主な理由は、以下の通りです。

    • アプリの仕様変更やバグ修正が必要になった場合、開発会社に依頼する必要があり、それに対して開発費用や時間がかかるため
    • アプリをリリースした後も、新しいOSのリリースや端末のアップデートに対応するためのアップデートや改修が必要になる場合があるため

    アプリをリリースした後も、ユーザーが快適にアプリを利用できるように保守を行うことは非常に重要です。
    保守を怠ると、ユーザーから不満の声が上がり、アプリの評判が下がるだけでなく、セキュリティ上の問題が発生する可能性もあるため、定期的な保守作業を行う必要があります。

    アプリ開発費用を抑える方法

    クライアントからすると、できるだけ開発費用は抑えたいのが本音かと思います。
    実際に見積もりを出してみると「思っていたより高い……」となることが多いのではないでしょうか。

    開発会社側の視点から、どうすれば開発費用を抑えられるのかを解説します。

    優先順位を考えて本当に必要な機能だけに絞る

    アプリを開発するなら、競合に負けないように多くの機能が欲しいと思われることも多いと思います。
    しかし、機能が増えるとそれだけ開発費用も高くなります。

    欲しい機能を洗い出して優先順位をつけてみると、必ずしもすべての機能が必要なわけではないことも実は多いです。

    新規事業はスモールスタートにする

    新しく事業を始めるためにアプリが必要という場合は、スモールスタートにすることで、機能をできるだけ絞って開発費用を抑えることができます。
    また、事業が上手くいかなかったときのリスクを最小限にすることもできます。

    既に成功しているサービスをアプリ化する場合は、できるだけ機能を絞って費用を抑えるよりも、事業拡大の投資としてある程度費用をかけた方が良いでしょう。

    アプリのターゲットを明確にし、あえて絞る

    開発側としても、作ったアプリをできるだけ多くのユーザーに使って欲しいのが本音です。
    しかし、ターゲットを明確にしていなかったり「広く浅く」設定してしまうと、誰にも刺さらず印象に残らないアプリになり、事業が失敗してしまう可能性が高くなります。

    特にスモールスタートで新規事業を行うなら、ターゲットはあえて絞った方が上手くいくことが多いです。

    開発会社に全て任せず自社でできる部分は対応する

    前述の通り、アプリの開発費用は人件費とサーバー費用等の諸経費から算出されます。
    構築と保守は開発会社に任せた方が良いですが、デザインやリリース後のプロモーションなど、対応可能な部分は自社で行うことで、その分費用を抑えることができます。

    レベニューシェアで契約する

    アプリ開発におけるレベニューシェアとは、開発費用の一部を開発会社に負担してもらう代わりに売上をシェアする契約のことです。わかりやすく言うと共同事業という形です。
    開発費用を抑えられる以外にも、本来であれば追加費用がかかるような仕様変更や、リリース後の保守まで無償で行ってもらえるなどのメリットがあります。

    しかし一方で、開発会社側からもマーケティングや収益化の方法について意見を出すため、意思決定に関して衝突が起こったり、リリース後の売上を全て自社のものにできない等のデメリットもあります。

    弊社セルバでは、レベニューシェアでの開発にも力を入れています。お気軽にご相談ください!

    オフショア開発で依頼する

    大規模な開発になる場合におすすめなのがオフショア開発です。
    オフショア開発とは、開発を海外の会社に委託することです。
    人件費が安いながらも優秀なエンジニアを確保しやすいこともあり、、多くのシステム開発会社が海外の開発会社と提携し、オフショア開発を行っています。

    しかし、言語や文化の違いにより意思疎通や進捗確認がしづらかったり、小規模な開発だとコスパが悪くなりやすい等のデメリットがあります。

    複数の会社から見積もりを出してもらって比較する

    複数の会社から見積もりを出してもらって比較することで、より費用が安い会社に依頼することができます。

    しかし、「見積もり金額が一番安かったから」という理由で安易に開発会社を選んでしまうと後悔する可能性が高くなるので、費用だけでなく見積もりの内容も確認し、疑問点があれば質問するようにしておきましょう。

    個人事業主(フリーランス)のエンジニアに依頼する

    開発会社に所属しておらず、個人事業主(フリーランス)として仕事を請けているエンジニアもいます。
    開発会社に依頼するよりも安くなることが多いですが、社会的な信用がなかったり、突然連絡が取れなくなる等のリスクもあります。
    そういったリスクを避けるため、信頼できるところから紹介されたエンジニアにのみ依頼するなど、開発会社以上に慎重に選ぶ必要があります。

    アプリ開発で使える補助金・助成金

    アプリ開発に補助金や助成金が使えるのはご存知でしょうか。
    代表的な補助金・助成金を紹介します。

    IT導入補助金

    IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者に対して、情報処理システムの導入・活用にかかる費用の一部を補助する制度です。
    アプリ開発に必要なハードウェアやソフトウェア、クラウドサービスなどの導入費用にも利用することができます。

    ただし、補助対象となる費用や補助率、補助上限などについては、地域や産業によって異なるため、詳細は各自治体のホームページや担当窓口に確認する必要があります。

    ものづくり補助金

    ものづくり補助金は、中小企業者が製品の開発、改良、生産工程の効率化などに関する費用の一部を、国が補助する制度です。アプリ開発においても、補助対象となる場合があります。
    具体的には、オリジナルのアプリを企画・開発する場合や、既存のアプリを改善する場合に、この補助金を活用することができます。

    ただし、補助金の対象となる費用や補助率には限度がありますので、事前に確認する必要があります。

    持続化補助金

    持続化補助金は、新型コロナウイルスの影響により売上が減少した企業に対して、事業を継続するための支援金です。
    アプリ開発においても、持続化補助金を活用することができます。

    ただし、具体的な補助対象として挙げられるかは、自治体によって異なるため、事前に確認する必要があります。

    補助金・助成金を使いたいときはどうすれば良い?

    補助金・助成金を使うには申請する必要がありますが、実は申請すれば必ず採択されるわけではありません。
    採択率は平均50%前後と言われています。

    弊社では採択率91%の補助金・助成金の申請サポートを行っていますので、補助金・助成金を使いたい場合はお気軽にご相談ください!

    アプリ開発で失敗しないための注意点

    アプリ開発の費用は安くありません。
    失敗で終わらせないためには、実は開発に取り掛かる前の準備が最も大切です。
    弊社が行ってきた事例を基に、アプリ開発で失敗しないための注意点をお伝えします。

    アプリを開発する目的を明確にする

    なんとなくアプリがあれば便利そうだし、ユーザーも増えそう。

    競合他社がアプリをリリースしたから、うちもリリースしたい。

    このように、アプリを開発すること自体が目的となってしまうと、失敗する可能性が非常に高くなります。

    アプリはあくまで、利用者を増やしたり売上を上げるための手段です。
    「既に売上が出ているWEBサービスのユーザーを増やすためにアプリを作りたい」「この事業はWEBサイトよりもアプリの方が相性が良い」等、目的を明確にしましょう。

    リリース後の保守まで確認する

    前述の通り、リリース後の保守費用は最初に見積もられる開発費用には含まれていないことが多く、見落としがちです。
    アプリの内容や規模によっては、保守だけで月数百万円のコストがかかることもあります。
    リリース後の保守まで行ってもらえるのか、保守費用はいくらかかるのか等、正式に依頼する前に確認しておきましょう。

    事業そのものが成功するか市場や競合をリサーチする

    前述の通り、アプリはあくまで利用者を増やしたり売上を上げるための手段であり、「アプリをリリースすればそれだけで事業が成功する」ことは基本的にありません。
    収益化できるほどの市場規模があるか、競合の強さはどれくらいか等のリサーチは入念すぎるくらい行い、勝ち筋を見つけることが成功するためのカギとなります。

    まとめ

    • アプリ開発費用の見積もりを出す方法としては、開発会社に直接問い合わせる方法と、見積もりを行ってくれるサービスを利用する方法の二通りがあります。
    • アプリ開発費用の相場は実装する機能によって大きく変わりますが、今までセルバが開発した事例を基にするとハイブリットアプリで100万円以上、ネイティブアプリで500万円以上となります。
    • 最初に見積もられる開発費用に保守費用は含まれていないことが多いため、保守費用についても確認しておくことが重要です。

    アプリ開発について、気になることがございましたらお気軽にセルバまでご相談ください。

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    株式会社セルバのアバター 株式会社セルバ WEBシステム開発会社

    2003年創業。大阪・東京を拠点にWEBシステム開発、WEB集客支援、人材事業、補助金コンサル等を行っています。
    ただシステムを作るだけではなく『売れる仕組み』を創ることを意識して、クライアントの利益向上を追求します。
    開発会社の選定代行やレベニューシェアでの開発も積極的に行っているので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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