20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。
それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。
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こんな口コミサイトがあったら便利なのになぁ。
そんなふうに思ったことはありませんか?
そんなアイディアをお持ちの方向けに、口コミの集め方やレビューサイトを作る際のポイント、各業種の種類について紹介します。
口コミサイト制作から運用までのロードマップを描きやすくなるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
口コミサイト(レビューサイト)とは、ユーザーが商品・店舗・サービスなどを実際に利用して、その感想や評価を投稿できるWebサイトの総称です。
FacebookやTwitterなどのSNSと同様に『CGM』(Consumer Generated Media/消費者生成メディア)の一形態に分類され、一般ユーザーが参加することでコンテンツができていきます。
主に有名な口コミサイトというと、このあたりでしょうか。
口コミサイトには次のようなメリットがあります。これらのメリットをユーザーが感じることができてこそ、口コミサイトが成功するロードマップを描きやすくなるでしょう。
口コミサイトはSNSより匿名性が強く、利用者の生の声に触れることができます。
直感的な選択の参考になるため、根強く人気なのでしょう。
シンプルな構造の口コミサイトであれば、『WordPress』というCMS(Content Management System/コンテンツ管理システム)にプラグインを組み込むなどして、比較的簡単に作ることができます。
「プラグイン」というのは、WordPressでサイトを制作するときに、サイトの機能を拡張するソフトウェアのことで、サイト自体に新たな機能を追加したり、既存の機能をレベルアップすることができます。
”簡単に作れる”というのであれば、ちょっとやってみようかなと思う方もいらっしゃると思います。
では、口コミサイトを構築するときに考えるべきポイントを3つ挙げてみましたので参考にしてください。
どのような口コミを集めるか。その軸となるテーマを明確にすることで、ユーザーが必要とする口コミを集めやすくなっていきます。
最近ではニッチなテーマに需要が集まることが多いです。
例えば『コスメキッチン』というサイトではオーガニックコスメを中心に商品を取り扱っており、”毎日使うコスメを肌や心においしいものに”というテーマに沿って運営されています。
また、住宅系の口コミサイトであれば『マンションノート』というサイトはマンションのみの口コミを掲載しており、”人生における大きな買い物であるマンション選びの、新たな指標を”というテーマに沿って運営されています。
『マンションノート』のように、比較的広いテーマを扱う場合は、シチュエーションやエリアなどでカテゴリー化すると分かりやすくなります。
口コミを投稿してもらうためにはその動機づけが重要になります。
ユーザーに楽しんで投稿してもらえるように、口コミに対して評価を『☆』で表示したり、お礼のコメントをできるように工夫するのも良いでしょう。
また、口コミすることでユーザーが「価値がある」と感じるような機能を付けるのもいいでしょう。
例えば『食べログ』というサイトでは口コミ投稿を行うと「Vポイント」がユーザーに付与される仕組みを作っています。
ポイントをもらう場合は、投稿内容にも最低限の条件があり、ある程度口コミの質を保つことが可能になります。
また、『楽天トラベル』というサイトは「口コミをすれば楽天ポイントがもらえるというイベント」を期間限定で開催しています。
このイベントによって、口コミをするユーザーにもメリットが生まれ、口コミ数が上がりやすくなります。
このように、定期的にイベントを開催したり、実際に商品やサービスを体験してもらう機会を作るのも良いでしょう。
投稿したくなるような仕掛けが用意できたなら、投稿のハードルを下げるフォームを用意しましょう。
後述の『クックパッド』や『Rakutenレシピ』、『転職会議』や『マンションノート』などには、すべて直感的に使える分かりやすい投稿フォームが設置されています。
例えば『クックパッド』は「つくれぽを書く」という形でレシピの口コミを掲載できるのですが、投稿フローは以下の通りです。
これだけです。
また、『転職会議』では投稿フォームでの内容が選択できるようになっていたり、簡単に入力できるよう工夫されています。以下のような投稿フォームを作られているようです。
画像引用元:転職会議・ユーザーログイン後の投稿フォーム
このように、投稿の煩わしさを軽減することで、口コミが投稿されやすくなる効果が期待できます。
いざ口コミを集めようとすると、意外に手段がないと感じることも多いのではないでしょうか。
悲しいことに、サービスの質はどうであれ、口コミが多ければ、そのサービスにユーザーは集まりやすくなります。
しかし、せっかく集めた口コミがユーザーのニーズにマッチしていなければ、サイトを愛用してもらえません。
スムーズに、かつ良質な口コミをどうやって集めるか、ここではその方法を探ってみましょう。
家族や友人に口コミを投稿してもらうメリットは、使用感などをフィードバックしてもらうことで即座にサイトの改善に役立てられる点です。
目標の投稿数になったら内容を評価し、サイトのデザインや投稿フォームなどの修正を行ってください。
この段階ではオリジナリティを確保するためにサイトの情報を秘匿しておきたいので、パスワードを付けるなどの対策が必要です。
そもそもサイトが広く認知されていなければ、口コミを投稿してもらうことはできません。
TwitterやFacebookといったSNSの「フォロー」や「いいね!」を上手に利用してサイトの情報を拡散し、存在を知ってもらうことが、口コミをスムーズに集めるオーソドックスな方法です。
口コミサイトに限らず、ユーザーから情報を投稿をしてもらうにはそのための動機づけが必要です。
すぐに思いつくのは投稿にインセンティブを設定することですが、それだけで万事うまくいくとは限りません。
ここで「クックパッド」と「楽天レシピ」の例を見てみましょう。
「クックパッド」は、クックパッド株式会社が運営しているユーザーが料理のレシピを投稿できるサイトです。
1998年にサービス開始し、2023年に25周年を迎えました。
月間利用者数が5,100万人(2023年3月時点)を超えていることもあり、レシピ投稿サイトとして最もメジャーな存在と言えるでしょう。
現在は、国内外にも事業拡大しており、日本を含む世界73カ国・地域、31言語で展開しています。
引用:http://recipe.rakuten.co.jp/
「楽天レシピ」は、楽天グループが提供しているレシピ投稿サイトです。
2010年にサービス開始し、月間訪問者数(ユニークユーザー数)が2,000万人(2020年6月時点)になっています。
どちらも同じ料理レシピの投稿サイトですが、両者にはインセンティブの有無という決定的な違いがあります。
「クックパッド」にはレシピ投稿によるインセンティブはなく(有料会員になっても同様です)、対して「楽天レシピ」は レシピの投稿で10ポイントの楽天ポイントが付与されたり、レシピに関して”つくったよレポート”を投稿することで5ポイントの楽天ポイントが付与されるシステムがあります。
「楽天レシピ」が開設されたとき話題を呼んだのは、楽天ポイントというインセンティブが強力なアドバンテージとなり、ユーザー数において「クックパッド」との逆転があるのではないかと考えられたからですが、現在そういった状況にはないようです。
この例からは、ユーザーがサイトに投稿する動機は「投稿自体が楽しいから」という点が伺えることから、口コミサイト構築の際には、この「楽しさ」をユーザーが十分に感じられる仕組みを作ることが大切と考えられます。
インセンティブを否定的に考える必要はありませんが、「投稿する楽しさ」が失われてしまいがちなことや、インセンティブだけを目当てにした投稿者の流入によって本来のユーザーが遠ざかってしまう、などのデメリットがあります。
そのため、導入には熟慮が必要なことを覚えておいたほうが良いでしょう。
口コミサイトは特定のジャンルに特化したものがよく利用されている印象があります。
ある特定の分野に絞ることで、同じ興味関心を持つユーザーの声が集まりやすくなり、よりニッチで有益な情報を集め、提供する事ができます。
これからサイト構築するために参考になる口コミサイトを5つ紹介していきます。
それぞれどのような点に考慮して口コミを集めているかの参考にしてはいかがでしょうか。
『Retty』は、全国のグルメ情報を検索できる日本最大級の実名型グルメプラットフォームです。
実名制を採用することで、やらせ投稿の可能性を排除することができる為、全国の食好きユーザーがオススメするお店を探せます。
「ブロンズ」、「シルバー」、「ゴールド」の3種類の有料会員を設けており、Retty内の人気店ページの上位2枠に広告掲載することができます。
サイト上にはSNSのような機能がついており、「いいね」や「行きたい」などのボタンでユーザー同士が交流や共有を行う事もできます。
『@cosme(アットコスメ)』は、月間訪問者1,900万人(全デバイス含む)、国内外43,000ブランド・商品数39万点のコスメのデータベースを誇る日本最大級の美容系サイトです(2023年9月時点)。
サイト自体の主な収益源は、「プレミアム会員」や「広告」となっていますが、サイト自体での収益がメインといった形ではなく、@コスメショッピングで買い物して頂く導線を引く事がメインとなっているでしょう。
サイト上にはSNSのような機能がついており、「Like(気になる)」「Have(もってる)」などのボタンがあります。
「Like」は、購入検討中の物を一時的に保存でき、「Have」は、買ったものの口コミはまだしていないものをブックマークとして保存できます。
『Caloo(カルー)』は、全国の登録病院数が177,394件、口コミ件数が240,631件(両データは2024年8月時点)掲載されており、病院の口コミやランキングを見ることができる医療系サイトです。
マネタイズポイントは、医療機関向けに「プレミアム掲載」プランの用意と、広告の掲載です。
ユーザーの口コミを運営側がチェックしており、口コミの信憑性が担保されています。
「エリア」や「カテゴリ」、「口コミ」など様々な検索方法があるので、自分に合った病院に出会いやすいサイトです。
引用:https://www.mansion-note.com/
『マンションノート』は、新築・中古マンションの購入や賃貸の検討をしている方に向けた口コミサイトです。
登録されている口コミ数は100万件以上。マンションだけでなく、各都道府県の地域や鉄道沿線といったエリアごとの口コミも投稿されているのが特徴です。
口コミには、マイナス評価も含めた内容が掲載されており、実際に住んでいる人からの生の声が聞けます。
不動産会社と連携している送客モデルのサイトとなっています。
マンションの基本情報と一部の口コミは最初から公開されていますが、非表示されている口コミもあるため、全て閲覧するためには口コミを投稿しなければなりません。
そうやってどんどん口コミが増えるサイクルを生み出しているんですね。
転職会議は、企業に関する就職や転職関連の口コミ情報を提供するサイトです。
2024年3月時点では、日本全国の企業約40万社について、約440万件の口コミを掲載しています。
企業の評判や年収に加えて、やりがい・福利厚生・退職理由などといった口コミ情報が多数掲載されており、求人サイトでは知り得ない情報を手に入れることができるのが特徴です。
利用ユーザー向けに980円の”口コミパス”という有料プランが用意されており、広告と合わせたマネタイズポイントとなっています。
無料で口コミを読むには、無料会員登録を行った後、企業に関する口コミを投稿する必要があり、勤めていた会社名、氏名や住所、電話番号などを入力する必要があります。
少々手間がかかりますが、ギブアンドテイクを上手に採用した、自然に口コミが集まる仕組みと言えます。
※記載した情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
口コミサイトを作るにあたってどのように口コミを集めたらいいか、そのポイントがお分かりいただけたのではないでしょうか。
インセンティブの有無に関わらず、「ユーザーが口コミを投稿する動機づけ=楽しさ」をサイト内に上手に盛り込んで、魅力ある口コミサイトを構築してください。
また、弊社では口コミサイトの構築も承っています。
独自のシステムによって「使って楽しい」、「掲載して嬉しい」口コミサイトを運営したい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!
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