20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。
それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。
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それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。
【引用:https://www.yano.co.jp/press/press.php/001350】
ここ近年、ペット市場が拡大トレンドにあります。
2014年のペット関連総市場は、1兆4412億円(前年比100.8%)であったことが、矢野経済研究所のレポートでわかりました。
しかしながら、ペットの飼育数は決して増えているわけではありません。
【引用:http://www.petfood.or.jp/topics/img/160129.pdf】
一般社団法人ペットフード協会「平成27年(2015年)全国犬猫飼育実態調査 結果」によると、猫の頭数が若干増えているものの、犬の頭数は減少傾向を辿っています。
では、なぜ市場は衰退せずに、成長を止める気配がないのでしょうか。
それは、ペット関連の商品やサービスに関するビジネスの成長が背景にあります。すなわち、
といった分野で、ニーズが着実に高くなってきています。
この要因は、飼い主がペットの飼育に時間とお金をかける時代に、シフトしたことが考えられます。
つまり、ペットを家畜として飼うのではなく、家族の一員である「コンパニオン・アニマル」として人生ともにする価値観が重視されるようになってきました。 とりわけペットの健康やビジュアルには、飼い主から高い関心があります。
そこで、注目したいのが、ペットポータルサイトです。
動物病院やペット美容室、ペットホテル、ペットカフェなどを検索できたり、ペットに関連する情報を手に入れたりできるサイトです。ポータルサイトは、ペットに最適なサービスを受けさせたいユーザーにとって、重宝されています。
今後も、さらなる成長が見込めるペット関連のマーケット。
このビジネスチャンスを生かすためにも、どのようにしてポータルサイトを立ち上げていけばよいでしょうか。今回は、ペットポータルサイトの構築術について取り上げていきます。
ポータルサイトは、いきなり構築して、オープンできるものはありません。
まずペットポータルサイトについてリサーチをしていきます。
どんなポータルサイトがあるのか、見ていきましょう。
【PETPET】
「PETPET」は、株式会社ペットペットが運営するサイトで、情報検索とペット大図鑑の2大コンテンツを提供しています。
【ペットの森】
【引用:http://petnomori.jp/】
株式会社マイスターズが運営する「ペットの森」。ペットとの生活に役立つ商品やサービスを検索でき、最新情報・ランキング情報などコンテンツが豊富です。
【ペット大好き!】
【引用:http://www.petoffice.co.jp/】
日本最大級のペット総合情報サイト「ペット大好き!」。ペット商品やペット保険を中心とする検索機能のほかにも、おでかけスポット情報やイベント情報、動画コンテンツがそろっています。
では、これらのペットポータルサイトは、どのような方法でアクセス数をあげているのか、みていきましょう。いわゆる競合サイト分析をおこないます。
競合サイトが、特定しきれない場合は、類似のサイトを見つけ出す方法があります。Googleの検索窓に、「related:URL」を入力します。
【引用:related: http://pet-c.net/】
「PetC」を例に挙げると、URLは「http://pet-c.net/」です。入力してみると、「ペコアス」や「PET PRESS」「JKC犬のひろば」「ペット大好き!」など、ペット情報サイト・コミュニティサイトが表示されます。
このようにして、類似しているコンテンツのサイトを選出することができます。
競合サイトをリサーチするには、「SimilarWeb」がツールとして便利です。
【SimilarWeb】
【引用:https://www.similarweb.com/】
「SimilarWeb」に、競合サイトのULRを入力すると、検索ランキング・訪問者数・平均滞在時間・平均PV・平均直帰率がわかります。それだけではなく、流入経路も調べることが可能です。
SNS・インターネット広告・検索エンジン・直接アクセス(ブックマーク・お気に入り)などです。
実際に「SimilarWeb」を用いて、「related:URL」で調べた競合サイトを調査してみました。
サイト | 訪問者数 | 平均 滞在時間 | 平均 PV | 平均 直帰率 | 流入経路 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
検索エンジン | 直接アクセス | 参照元 | |||||
PETPET | 6900 | 34秒 | 2.35ページ | 54.22% | 66.07% | 16.33% | 17.33% |
ペットの森 | 24100 | 13秒 | 2.02ページ | 70.81% | 87.87% | 7.97% | 4.16% |
ペット大好き! | 5600 | 1分44秒 | 2.29ページ | 63.17% | 53.50% | 23.64% | 18.66% |
これらの結果をみて、わかることは、
といったことです。
では、アクセスの多い検索エンジンでは、どのようなキーワードが入力されているでしょうか。
「SimilarWeb」で「ペット大好き!」について、さらに調べてみると「ペット大好き」「ペット保険 比較」「ペット情報サイト」「ペット ニュース」といったキーワードが自然検索されています。
つまり、検索エンジンで入力されているのは、ペットポータルサイト名か、ペット商品・サービス名+比較・予約、ペット関連のニュース・最新情報にかかわるキーワードです。検索結果として、ペットポータルサイトが、上位表示されるようになっています。
では、どうすればユーザーに検索されて、アクセスされるポータルサイトになっていくのでしょうか。
そのために次のステップをみていきましょう。
リサーチが終われば、目標設定です。
特に、サイトの目的・ターゲット・差別化・目標を決めていく必要があります。
まず、目的について説明します。ペットポータルサイトに求められることは、集客です。
集客によって、ペットホテルや病院の予約、掲載広告のクリック、紹介・連動サイトでの商材の購入などの成果をもたらすことが、ポータルサイトには期待されます。
すなわち、集客とは、アクセス数をあげることだけではありません。予約件数、インプレッション(広告表示)数やクリック数、リンク先でのコンバージョン(購入・資料請求)数をあげることを意味します。
ここで、どのターゲットにむけた集客をするのかが、重要になってきます。
ターゲットとは、
などに細分化されます。
【引用:http://www.neko-world.com/】
猫のみをテーマにしたポータルサイトがあります。「ねこワールド.com」です。猫をテーマにしたニュースやイベント、猫カフェ検索機能、猫の写真館など、猫に関心のあるユーザーに限定して情報配信しています。
ターゲットは、特定のペルソナを設定すると、定まりやすいでしょう。
ペルソナとは、理想のユーザー層です。ファッションポータルサイトの情報を求めているユーザーは、どんな人物なのか、市場調査やマーケティング活動から、人物像を描き出していきます。
ペルソナが、インターネットで、どの時間帯に、どんな調べ物や購買活動をするのか、どの行動や嗜好にあわせたコンテンツ配信が可能になります。
ターゲットに対して情報を配信する場合、サイトの差別化をはかる必要があります。
ユーザーは、どんな特徴を持つサイトか、ほかのサイトとどう違うかを見ています。
差別化をはかることができるポイントとして、
などがあります。
【引用:http://lpet.petpet.co.jp/pet/restaurant/】
例えば「PETPET」では、飲食店ポータルサイトである「ぐるなび」と連携して、ペットと同伴できる飲食店検索サービスを提供しています。全国のカフェ、居酒屋、イタリアンレストランなどから、ペットと一緒に食事を楽しむことができるお店を探し出すことが可能です。
サイトの方向性が定まってきたら、具体的なゴールを決めます。
新規でポータルサイトを構築する場合は、目指したい数値、既存サイトであれば改善したい目標です。
目標数値にしやすいのは、
など。
「アクセス数をあげる」ではなく、「1年後に、アクセス1万を5万にする」と、具体的な目標を設定します。
ゴールを実現する期日も決めると、ロードマップがみえてきます。
「どのフェーズで、どんな対策をすればよいか」が定まってきます。
ポータルサイトをオープンした後はどうやって集客していくのか、考えていきます。
「SimilarWeb」で調べたように、ポータルサイトへユーザーが流入してくる、おもな経路は、検索エンジンからです。
どのような方法で、アクセスを促すことができるでしょうか。
検索エンジンで重要なのは、キーワードの選定です。いわゆるSEO対策を行うことで、集客をしていきます。
【サクサクLABO】
【引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur】
キーワードを調査・選定するために、無料で使えるツールがいくつかあります。
サクサクLABOの「共起語検索調査ツール」は、キーワードを入力すると、GoogleとYahoo!で検索結果上位のコンテンツの中から、頻出するキーワードを共起語として表示されるサイトです。
【引用:https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur】
「ペットポータルサイト」というキーワードで調べてみると、「ペット」や「病院」「大阪」「流通」「ショップ」「トリミング」といった関連キーワードがあがってきます。
【Google Adwords】
【引用:https://adwords.google.co.jp/keywordplanner】
ほかにもキーワードを考える上で、有力なツールに、「Google Adwords」の「キーワードプランナー」があります。
「キーワードプランナー」では、検索ボリュームや、広告グループ、キーワード候補を調べることが可能です。
「PetC」で調べてみます。キーワード候補には、「ペットショップ」や「ペット
「ポメラニアン」「チワワ 里親」「ペット 保険」などのキーワード候補があがってきます。
また「Googleトレンド」では、最近、注目されているキーワードやトピックを見つけることができます。
【引用:https://www.google.co.jp/trends/explore#q】
任意で「ペット 保険」と入力をしてみると、「アイペット保険」や「アニコム保険」といった注目ワードが関連キーワードとして表示されます。
いずれかの方法で、関連性の高いキーワードをコンテンツ内に盛り込むことで、SEO対策は可能です。
しかしながら、もっとも大切なことは、良いコンテンツを制作することです。
SNSからの流入はあまりみられませんが、今後、ポータルサイトを運営していくうえで、重要なツールだと考えられます。
TwitterやFacebookでフォロワーや「いいね!」を獲得して、タイムラインで情報を発信する方法です。
【引用:https://www.facebook.com/petdaisuki】
「ペット大好き!」では、現時点でFacebookで25063人の「いいね!」、Twitterで4114人のフォロワーがいます。
ペットに関連する最新情報やキャンペーン情報が投稿されて、ポータルサイトへの導線となっています。
なお、Facebookでは、アップデートは1週間に1~2回です。
したがって、よりSNSを頻繁に活用すれば、SNSからのアクセスも多くなると考えられます。
ペット関連のSNSは、今後InstagramやPinterestなどの写真・動画SNSの活用がさらに期待できます。
一般的なポータルサイトのコンテンツを事例にします。
ターゲットやサイトの特長によって、内容は変わります。
<必須の機能・コンテンツ>
【検索条件】
場所から探す/店舗名・キーワードから探す/サービスから探す
【掲載内容】
店舗名/住所/電話番号/事業内容/営業日・時間/URL/アクセスマップ/駐車場の有無/クーポン・割引情報/求人情報など
<欲しい機能・コンテンツ(優先度:高)>
<欲しい機能・コンテンツ(優先度:中)>
<欲しい機能・コンテンツ(優先度:低)>
優先順位の高いコンテンツは、もっともユーザーに読まれる可能性があり、アクセス数も見込めるページになります。ほかにも、入れたいコンテンツがあるのかも整理してみましょう。
サイトを制作していくために、契約や素材を準備しておく必要あります。
<契約関係>
サーバー/ドメイン/SSL
<サイト内の素材関係>
サイト内で利用するテキスト/写真/アイコンなど素材/動画
自社で準備できるものはしておきましょう。
ただし、契約や素材に関して、内容や予算にあわせて制作会社に相談した方がよい場合もあります。
例えば、サーバーについては、想定される規模や機能に合わせ、弊社(株式会社セルバ)からも提案させて頂いています。
サイト作成のプロセスについて、以下、弊社のフローをモデルケースとして、参照してください。
ご依頼~発注まで
ご依頼内容を基に、お見積書を作成・提出いたします。
お見積りにご納得いただきましたら、ご契約を交わします。
設計(要件定義・概要設計・詳細設計)
まずは、要件定義にてご依頼内容の詳細を詰め、お客様がイメージされているものを具体的にしていきます。その後、具体的に決まった内容をシステム・デザイン面の要件としてまとめる概要設計を行い、詳細設計にて概要設計の内容を、開発時の設計書まで落とし込んでいきます。
制作(開発・テスト)
設計書に沿って、開発をします。開発後は、要件定義・設計にそって開発できているか、動作不具合がないかを社内で確認いたします。
またお客様でも要件定義の内容を満たしているか、動作不具合がないか、品質に問題がないかをご確認いただきます。お客様によるご確認で新たに発生してきた軽微なご要望を対応いたします。
初期費用:250万円~(デザイン・コーディング: 100万円~ / システム開発: 150万円~)
月額費用:4万円~(お問い合わせ対応 / サービス監視 / 問題発生時の原因調査・復旧対応)
※サーバー・ドメイン・SSL・メルマガ配信ASPに関する費用は除く
サイトのコンテンツによっても誤差はありますが、一か月前後が目安です。
<自社(お客様)ですること>
<システム運営会社ですること>
【Q】デザインは、自由に変更できますか?
【A】変更は可能です。ただし、見積の範囲内でできる内容になります。想定以上の変更をする場合は、別途費用が必要です。
【Q】目標や戦略をどうやって立てればいいかわかりません。
【A】KPI(重要業績評価指標)やKGI(重要目標達成指標)などの指標をもとにして、つくっていきます。ゴールを実現するために、PDCAも必要です。弊社に相談して頂いた際、これらの事項を組み立てていくために、綿密に打合せをさせて頂きます。
【Q】サイト構築後に、サポートはしてもらえますか?
【A】弊社では、電話やメール・打合せを通して、サポートをさせて頂きます。とくにシステムの運営に関するサポートを強みとしております。
【Q】どんな特集テーマがいいでしょうか?
【A】ターゲット層のユーザーに、興味を持ってもらえるテーマが最適です。例えば、ペットと暮らす上での悩みや問題を解決する方法、またはペットと一緒に過ごせるオシャレなショップ情報のレビューなどです。
【Q】スマートフォンからのアクセスを増やせますか?
【A】スマホの最適化が求められています。ペットポータルサイトでも、スマホ検索が増えています。表示スピードや軽さへの対応が必要です。弊社でも、レスポンシブデザインやモバイルファースト対応をしておりますので、お気軽にご相談ください。
リサーチ | ■下調べをしよう ・代表的なサイトを知る →「PETPET」「ペットの森」「ペット大好き!」 【競合サイトを探す】→Googleの検索窓に、「related:URL」を入力。 【競合サイト分析】→SimilarWeb の活用→検索エンジンが流入経路のメイン。 ■サイトの目的を明確にしよう ・ペットホテルや病院の予約、掲載広告のクリック、紹介・連動サイトでの商材の購入などにつながる集客 ■具体的にターゲットを決めう ・飼育しているペット・品種/検索したいサービス・商品/世代/性別/エリア ■強みをどうするのか考えよう(差別化対策) ・掲載店舗件数が多い。/特徴的なコンテンツや特集、連載記事がある。など ■サイトの目標と時期を明確にしよう ・予約数/資料請求数/商材売上高・販売数/店舗掲載件数/広告掲載収入など |
目標設定 | ■ポータルサイトができあがった後の集客方法を考えておこう ・「共起語検索調査ツール」の活用 ・検索エンジン:「Google Adwords」の「キーワードプランナー」の活用。 |
コンテンツ | ■必要な機能・コンテンツを考えよう ・必須の機能・コンテンツ(トップページ・新着情報一覧・ペット関連ショップ・サービス検索機能) ・欲しいコンテンツは、優先順位の高いものからピックアップする。 |
サイト構築(制作) | ■サイト構築に準備しなければならないもの ・ 契約関係(サーバー・ドメイン・SSL) ・ サイト内の素材関係(サイト内で利用するテキスト・写真・動画) ■サイト構築の流れ(ご依頼・発注→設計→制作) ・制作費用(初期費用:250万円~/月額費用:4万円~ ) ・制作期間:1か月前後(目安) |
リリース後 | ■リリース後の運用は何が必要なのか、考えておこう ・ 自社(お客様)ですること(コンテンツの企画・原稿作成) ・ システム運営会社ですること(サービスの死活監視・不具合発生時の復旧対応・原因調査・各種お問い合わせ対応) |
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