美容ポータルサイトを構築する前に~集客力の高め方について解説~

美容院を予約したいな、マッサージを受けに行きたいな、などと思った時に便利なのが『美容ポータルサイト』。
サロンの基本情報はもちろん、多様な検索機能や予約システム、口コミなど、さまざまな機能が求められます。
では、そんな『美容ポータルサイト』の現状と課題は何でしょうか?
また、サイト運営を成功させるために、どのようにサイトへの集客を行うのでしょうか?
20年以上ポータルサイト構築に携わる弊社の目線で、サイト構築についてはもちろん、成功事例や運用方法などを解説していきます。
弊社で制作を行う場合の費用なども記載していますので、良かったら参考にしてくださいね。
美容ポータルサイトとは?


まずは美容ポータルサイトの定義から見ていきましょう。
美容ポータルサイトの定義
美容ポータルサイトとは、美容に関する情報やサービスをまとめて提供するWebサイトのことです。
「美容」と言っても種類はさまざまで、「美しくなる」、「整える」、「癒される」に関わる広い分野での情報を提供することができます。
以下のようなジャンルが取り扱われることが多いのではないでしょうか。
美容ポータルサイトで取り扱われるジャンル
- ヘアサロン
- ネイルサロン
- まつ毛サロン
- 眉毛サロン
- エステサロン
- リラクゼーションサロン
- メイク・コスメティックサロン
- カラーセラピーサロン
- 骨格診断・パーソナルカラーサロン
- インナーケアサロン
- メンズ美容サロン など
近年の利用客数の変化
美容サロンでは、集客の難しさがどのジャンルにおいても課題として上がりやすいと言われています。
このデータをご覧ください。


引用元:持ち直しの動きに足踏みがみられる生活衛生関係営業の景況|日本政策金融公庫
これは、各業界の「利用客数」においてどのような変化がみられているかが表に記載されており、前年同期に対してどの程度変化があったかを数値化されています。
ここからわかるのは、美容業界において「利用客数」が年々減少しているということです。
このグラフは2023年7~9月からスタートしていますが、コロナ禍が明けた頃からのデータであるにもかかわらず、他の業種に比べて回復率が低く、集客に困難をきたしているというのがわかります。
一概に言えるわけではありませんが、美容サロンの集客方法はさまざまある中、色々な集客方法をトライしていても、いまいち集客率が伸びていないのではないかと推測することができますね。
では、その”集客”を担う「美容サイト」を運営し、多くのサロンの集客の手助けを行うには、どのようにポータルサイトを構築・運営していけばいいのでしょうか?
美容サイトを新しく立ち上げるのに考えておきたいこと


もうすでに世の中に数多くの美容ポータルサイトが立ち上がっていますが、現状としてはどのような課題があるのでしょうか? 美容ポータルサイトが抱える問題点や、解決方法について見ていきましょう。
美容ポータルサイトが抱える問題点
現在、美容ポータルサイトは多数存在し、ユーザーとサロンをつなぐ重要な役割を担っています。
しかし、その一方で「集客」と「情報の質」に関する課題も浮き彫りになっています。
まず、広告費の高騰や大手サイトの影響により、新規参入や小規模ポータルの集客が難しくなっている点が挙げられます。
また、掲載サロン数が多すぎることで、個人店や新規サロンが埋もれてしまい、効果的な集客につながらないケースも少なくありません。
さらに、ユーザーが求める情報とのミスマッチも問題です。
定型的な店舗情報やクーポンだけでは、利用者が「自分に合うサロンかどうか」を判断するのは難しく、口コミの信頼性にも疑問が残ることがあります。
集客を求める掲載店舗側としても、「クーポンで来店するだけの、次に繋がりにくい顧客」が増えてしまっては、効率的な集客にならず、疲弊してしまうという問題もあります。
近年は、パーソナルカラー診断や骨格診断など、“私に合う美容”を求めるニーズが高まっており、それに対応した情報提供や導線設計が求められています。
これからの美容ポータルには、単なる情報の集積ではなく、「誰に・何を・どう届けるか」という視点がより一層重要になるでしょう。
美容ポータルサイトの課題を解決するには
現在、美容ポータルサイトは飽和状態にあり、集客の難しさが業界全体の課題となっています。
その解決策として考えられることは2つあります。
1つは、ポータルサイトの差別化を行えるかどうかです。
例えば、骨格診断やパーソナルカラーなど、特定のニーズに特化した専門型ポータルを構築することで、コアなファン層を効果的に集客することができるでしょう。
一見、ユーザーの集客数が限られてしまいそうですが、関心の強いユーザーを集める工夫をすれば、ポータルサイトの掲載店舗が潤うような集客が可能になってくると考えられます。
また、地域密着型の情報提供や地元コミュニティとの連携も、信頼を軸とした集客手法として有効なので、活用してみてもいいかもしれませんね。
2つ目は、ユーザーが求める“パーソナライズされた情報提供”の強化を行うことです。
AI診断やスタイリストの接客スタイル・得意分野・人柄が見えるプロフィールなどを通じて、「この人にお願いしたい」と思える体験をサイト内に設計することで、ユーザーの満足度を高められるでしょう。
利用ユーザーが増えれば、自ずと掲載店舗数は増えやすくなりますが、運用初期は特に、サロン側にとってもリピーターを育成しやすい仕組みや、低リスクで始められる成果報酬型プランなどを導入することで、双方にとって価値あるポータルサイトが実現できるでしょう。
実際にポータルサイトの集客力を高めるには?


では実際にポータルサイトの集客力を高めるために必要な要素を分析していきます。
何よりもまず必要なのは、競合他社分析ですね。
競合となる代表的な美容ポータルサイト
ホットペッパービューティー


引用元:ホットペッパービューティー
『ホットペッパービューティー』は、全国の美容室・ネイル・まつげ・エステ・リラクゼーションサロンの検索・予約ができる国内最大級の美容ポータルサイトです。
地域やジャンル、こだわり条件でサロンを絞り込めるほか、豊富な口コミやスタイル写真、クーポン情報が掲載されており、美容サロンの掲載数が多いことから、初めての利用でも安心して使えるサイトであるのが魅力です。
ネット予約機能も使いやすく、24時間いつでも予約がしやすいところも、ユーザーにとってメリットですね。
楽天Beauty


引用元:楽天Beauty
『楽天Beauty』は、美容室・エステ・リラクゼーションサロンなどの検索・予約ができる楽天グループ運営の美容ポータルサイトです。全国のサロンをエリアやメニュー別に探せるほか、利用金額に応じて楽天ポイントが貯まる・使えるのが大きな特長です。
普段から楽天サービスを利用しているユーザーとの親和性が高く、リピーター確保にもつながりやすいのが特徴です。ネット予約は24時間可能で、直前予約や当日予約にも対応しています。
E PARK


引用元:E PARK
『E PARK』は、全国の美容室・美容院を中心に掲載されているサロンの予約サイトです。
エリア・沿線・メニューなど多様な検索条件から自分に合ったサロンを簡単に探すことができ、24時間ネット予約に対応しています。
EPARKの他ジャンル(医療・飲食など)との連携があり、会員基盤を活かした集客力がある点も、他にはない特長です。
割引や期間限定の特典も豊富で、コストを抑えながら初回利用しやすいのも、ユーザーにとっては魅力的ですね。
minimo


引用元:minimo
『minimo』は、美容師・ネイリスト・アイデザイナー・セラピストなどが個人で直接メニューを掲載できる美容ポータルサイトです。
もともとはカットモデルや練習モデルを募集する目的から始まりましたが、現在では通常メニューの施術予約も可能で、特に価格の手頃さと個別対応の丁寧さが人気のサイトです。
ユーザーは施術者とチャットで直接やりとりできるため、細かな相談もしやすく、安心できます。
学生や若年層を中心に、高い支持を集めるプラットフォームです。
競合サイトのアクセス分析
競合サイトのアクセス分析をするのに便利なのが、『SimilarWeb』というツールです。


引用元:https://www.similarweb.com/
『SimilarWeb』に競合サイトのURLを入力すると、検索ランキング・訪問者数・平均滞在時間・平均PV・平均直帰率などがわかります。
また、流入経路も調べることが可能で、SNS・インターネット広告・検索エンジン・直接アクセス(ブックマーク・お気に入り)など、どこから流入しているのかが詳しくわかるため、集客の参考になるでしょう。
競合となる旅行ポータルサイトのアクセスを分析
実際に『SimilarWeb』を使って、美容ポータルサイトのアクセスを分析してみましょう。
例として、下記3サイトのアクセスを分析しました。
※分析結果は2025年3月時点のデータです。現在のデータとは異なる場合がありますのでご了承ください。
OZmall


『OZmall(オズモール)』は、30〜40代の大人女性がメインターゲットの、上質な体験を提案するライフスタイル予約メディアです。
美容室・ヘッドスパ・リラクゼーション・エステなどの予約サービスに加え、ホテル・レストラン・おでかけ情報も充実しています。
編集部による厳選サロンの掲載や丁寧な特集コンテンツにより、ユーザーにとって信頼性と安心感の高いポータルサイトです。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 21,810,000 | |
月間セッション数 | 7,272,000 | |
月間ユニーク訪問者数 | 1,969,000 | |
平均滞在時間 | 00:02:14 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 2.76 | |
直帰率 | 64.38% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 72.78% |
ダイレクト(直接アクセス) | 22.09% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 2.24% | |
主な検索ワード | 池袋 ランチ | |
ヘアスタイル | ||
アフタヌーンティー |
TRIBEAU


『トリビュー(Tribeau)』は、美容医療に特化した情報・口コミ・予約が可能なプラットフォームです。
ユーザーが自ら投稿する整形や美容皮膚科のビフォーアフター写真・体験談が豊富で、リアルな経過や効果を確認できるのが最大の特長です。
美容医療のリアルな情報を写真とともに提供していて、信憑性の高い情報が特徴です。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 676,362 | |
月間セッション数 | 292,121 | |
月間ユニーク訪問者数 | 140,073 | |
平均滞在時間 | 00:03:29 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 2.73 | |
直帰率 | 60.12% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 46.37% |
ダイレクト(直接アクセス) | 44.54% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 2.52% | |
主な検索ワード | 千川形成外科 | |
roクリニック | ||
細井龍 |
カンナムオンニ


引用元:https://www.gangnamunni.com/jp
『カンナムオンニ』は、韓国発の医療美容プラットフォームで、日本語版では日本と韓国の美容クリニック情報を比較・予約できるサービスとして展開されています。
豊富な症例写真・レビュー・Q&A機能により、実際の効果やダウンタイム、術後の経過を視覚的に確認できることが大きな魅力です。
直近3ヶ月間の合計訪問者数 | 1,892,000 | |
月間セッション数 | 630,804 | |
月間ユニーク訪問者数 | 287,488 | |
平均滞在時間 | 00:03:36 | |
ユーザー1人あたりの平均PV数 | 2.94 | |
直帰率 | 57.13% | |
主な流入経路 | オーガニック検索 | 49.24% |
ダイレクト(直接アクセス) | 45.91% | |
リファラル(他サイトからの流入) | 2.09% | |
主な検索ワード | and美容外科 口コミ | |
카리나 가슴 | ||
フィラーとは |
成功する美容ポータルサイトの特徴
以上のように人気の美容ポータルサイトを見ていくと、以下のような共通点があることがわかります。
- ターゲットを明確に決め、そのニーズに合わせた情報提供を行っている
- いかに”リアルな情報”を信憑性高く伝えられるかが工夫されている
- 写真などを使って情報を伝えやすく工夫されている
もちろん美容ポータルサイトは他にも多数存在するため一概に言えない部分もありますが、月間何万人ものユーザーに利用されるポータルサイトは、ユーザーにとって良質な情報(なりたい自分に近づけるかどうか など)を提供しているサイトであることがわかります。
自社サイトの目標を設定
これらを踏まえて、目標設定を細かく行っていきます。
新規でポータルサイトを立ち上げる場合、一般的には下記の数値が目標とされることが多いです。
- PV数
- UU数
- 平均滞在時間
- オーガニック検索からの流入数
- 広告クリック数
- 企業からの問い合わせ数
- 広告掲載数
漠然と「アクセス数をあげる」ではなく、「リリースから1年後に月間PVを10万にする」など、具体的な目標を設定します。
期日も決めると、ロードマップが見えてきます。
競合サイトを参考にしながら、コントロール可能な行動について、目標設定に落とし込んでいきましょう。
そうすると、どのフェーズでどんな対策をすれば良いかが定まってきます。
サイト構築の前に考えておきたい6つのこと


では、ポータルサイトを構築する前にどんなことを考えておく必要があるのかを整理していきましょう。
- リサーチをする
- サイトの目的を明確にする
- 具体的にターゲットを決める
- 差別化する方法を考える
- どんなコンテンツを揃えるか考える
- コンテンツから必要な機能を考える
リサーチをする



今ある美容サイトよりも、もっとニッチな美容体験を世の中に広めたい!



もっと”自分に合ったサロン選び”ができるサイトを作って、地域の美容サロンにお金の循環を生み出せる仕組み作りができないかなあ。
美容ポータルサイトを立ち上げたい理由には、このような例があるかと思います。
しかし、いきなり何も調べずにコンテンツを組み立てていくのはオススメできません。
まずは、競合となるサイトはどのようなものか、検索上位にはどんなサイトがヒットしているのかをリサーチしていきましょう。
サイトの目的を明確にする



競合他社が美容ポータルサイトをリリースしたから、自社でも立ち上げたい!
このように、「美容ポータルサイトを立ち上げること」自体を目的としてしまうと、ほとんどの場合失敗に終わります。
美容ポータルサイトを立ち上げるのは、あくまで一つの手段です。
「ネット上の情報が多く埋もれてしまっているサロンを、独自の視点で取り上げることによって集客のサポートをしたい」など、ポータルサイトを立ち上げることで地域や世の中、ユーザーにどう影響を与えたいのか考えましょう。
具体的にターゲットを決める
サイトの方向性を決めていくには、どの層をターゲットにするかをまず決める必要があります。



誰でも便利に使えるサイトにしたい!
という考えもあるかと思いますが、「万人受けしたい」と考えると誰にも刺さらないサイトとなり、高確率で失敗するので注意しましょう。
具体的にターゲットを決めるには、下記について考える必要があります。
- メインターゲットとするユーザーの属性(大学生、OL、接客業 など)
- 性別
- 年齢層
- 関心ごと(自分に似合うものを知りたい、仕事のできそうな自分になりたい など)
- 利用目的(サロンの予約をしたい、情報収集したい など)
一口に美容ポータルサイトと言っても、ターゲットの属性によっては必要としている情報が大きく違います。
また、それらが共通していても性別や年齢層によって求める情報は変わるはずです。
大まかなターゲット層だけではなく、ペルソナも設定しましょう。
ペルソナとは、ターゲット層の人物像を具体的にしたものです。
そのポータルサイトを利用するであろうユーザーは、どんなライフスタイルで休日はどう過ごしており、潜在的には何を求めているかなど、実際に存在している人物として描き出していきます。
するとターゲット層が「どの時間帯に、どんなふうに検索をし、予約などの行動を行うのか」が見えてきます。
その行動にあわせたコンテンツを配信することで、集客やアクセス数アップにつながりやすくなります。
例えば、先ほど取り上げた『カンナムオンニ』では、ターゲットを”韓国美容整形に興味のある女性”としているのがわかりますね。


引用元:https://www.gangnamunni.com/jp
ターゲットを絞ることで、特集や検索条件への導線をわかりやすくしてワンクリックで欲しい情報が届けられるように工夫したり、サイト限定の相談会などを開催することで「このサイトでサロンを予約したい」に繋がる工夫をちりばめられます。
そうすると、多くのユーザーがサイトを訪問したり、サイトの滞在時間が長くなったりすることにより、結果的にサイトの「お気に入り登録」をして訪れてくれるユーザーを増やすことができます。
差別化する方法を考える
ターゲットが具体的に決まっても、まだコンテンツを組み立てるのは早いです。
既に同じターゲットに向けた競合サイトが存在することがほとんどだからです。
後発で同じことをしても成功する可能性は低いため、既存の競合サイトと差別化をはかる必要があります。
差別化する方法の具体例としては、以下の通りです。
- 専門性の高いサイトをつくることで、ニッチなニーズに対応できるようにする
- 口コミなどの情報の正確性を上げるために、”生の声”を提供できるような設計をする
- スタイリストやセラピストの技術や人柄をユーザーに伝えられるようなコンテンツを作る
このように、他サイトでは行っていないような独自のアイデアを反映させ、差別化を図ってみましょう。
どんなコンテンツを揃えるか考える
ここまで決まったら、ようやく「どんなコンテンツを揃えるか」を考える段階に入ります。
ターゲットによって必要としている内容は変わりますが、一般的にポータルサイトといえば下記のコンテンツを基本としていることが多いです。
- トップページ
- お知らせ(インフォメーション)欄
- 新着情報一覧
- 初めて訪れるユーザー向けのサイト紹介ページ
- 特集ページ
- 記事/コラム
- 検索バー/検索ページ
- 広告バナー
- ランキング
- 利用規約
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- 運営会社概要
- お問い合わせフォーム
- リンクについての説明ページ
- 広告掲載についての説明ページ
- サイトマップ
美容ポータルサイトであれば、内容にもよりますが下記のコンテンツも欲しいところですね。
- 口コミ
- サロンの詳細
- オンライン予約システム
- 写真や動画
- 季節やトレンドの特集
この段階では具体的なターゲットや、競合と差別化する方法が決まっているはずなので
「ターゲットがどんな情報を必要としているか」を想像して、揃えるコンテンツを決めていきましょう。
コンテンツから必要な機能を考える
どんなコンテンツを揃えるか決まったら、そのコンテンツを掲載するために必要な機能を考えていきましょう。
一般的に、ポータルサイトに最低限必要とされている機能は下記の通りです。
- 検索
- 新着情報の自動表示
- 記事の投稿
- 検索結果一覧
- お問い合わせフォーム
「美容ポータルサイトに欲しいコンテンツ」から考えるなら、下記の機能も欲しいところです。
- 口コミ投稿機能
- サロンページ内での口コミ表示
- サロンへそのまま電話ができる機能
- サイト内のオンライン予約システム
- 写真や動画を投稿できる機能
- AIチャットボット機能
- マイページ(会員登録)
必要な機能は「このコンテンツを掲載したいからこの機能が欲しい」といったように、コンテンツから考えることをおすすめします。
「競合にない斬新な機能があれば便利そう」など、機能の実装を目的としてしまうと、本来は不要だったはずなのに実装して無駄に開発費が高くなったり、ユーザーにとって価値のない機能になってしまうからです。
リリース後の集客方法


ポータルサイトは作って終わりではなく、リリースしてからが本番です。
リリース後にどうやって集客していくのかを考えていきます。
『SimilarWeb』で調べたように、ポータルサイトへユーザーが流入してくる主な経路は、検索エンジンや外部サイトです。どのような方法で、アクセスを促すことができるでしょうか。


検索エンジン(SEO)
検索エンジンからのアクセスを増やすのに重要なのは、キーワードの選定です。
いわゆるSEO対策を行うことで、ポータルサイトの集客につながります。
キーワードの探し方
キーワードを探す上で有力なツールに、「Google広告」内の『キーワードプランナー』や『Googleトレンド』があります。


『キーワードプランナー』は、検索ボリュームや関連キーワードを調べることが可能です。
今回は、『Googleトレンド』を使ってキーワード候補として「卒業式 髪型」を調べてみます。


引用元:Googleトレンド
『Googleトレンド』は、Google での最新の急上昇ワードを、視覚化されたデータとして出してくれます。
周囲での人気度の動向や、地域別人気度、人気関連キーワードを調べることが可能です。
「卒業式 髪型」というキーワードで調べてみると、「小学生 卒業式 髪型 ボブ」のように関連キーワードが表示されます。これらの関連キーワードは、記事や特集を組み立てる上での参考になります。
検索結果で上位に表示させるには
しかし、人気のキーワードの上位には、大手のポータルサイトが多数表示されていることが多いです。
では、リリースしたばかりのサイトが上位に表示されるには、どうすれば良いのでしょうか。
結論から言うと、リリースしたばかりのサイトを検索上位に表示させる方法は下記となります。
- 競合性の低いキーワードを見つける
- ユーザーの検索意図に応えたコンテンツを作る
- 競合サイトにはない独自性の高いコンテンツを作る
細かく言えば上記以外にも気をつけるべき点はありますが、検索エンジンからの流入を増やしてポータルサイトの集客につなげるには、これらをすべて兼ね備えたコンテンツをどれだけ多く揃えられるかが鍵となります。


SEO対策はすぐに効果が表れるものではないため、効果が表れるまでに最低でも3ヶ月はかかることは予め受け入れて対策をする必要があります。
外部サイト
ポータルサイトの流入経路として、検索エンジンからの流入に次いで多いのが外部サイトからの流入です。
外部サイトからの流入を増やす方法としては、下記が挙げられます。
- プレスリリースを行う
- 宣伝できるサイトに登録する
- 広告を掲載する
- インフルエンサーに宣伝を依頼する
無料でできる方法ばかりではありませんが、SEO対策は効果が表れるまでに時間がかかるため、外部サイトや広告なども併用して集客を行うことをおすすめします。
美容ポータルサイトであれば、下記のサイトを利用して集客するのがおすすめです。
広告を掲載するならバナー広告よりも、サイトの魅力を詳細に伝えられる記事広告(PR記事)がおすすめです。
掲載期間が決まっているものと、サイトが閉鎖されない限り永続的に掲載されるものがあるので、可能であれば後者のサイトの記事広告をおすすめします。
SNS
X(Twitter)やInstagramなど、SNSでの集客は無料でできるため、活用しないのは損です。
有料で広告を掲載することもできます。
SNSを運用する場合も、「ターゲット層が必要としている情報」が何かを考え、それを発信していくことで、フォロワーが増えてサイトの集客に繋がっていきます。
ただ運用すれば良いわけではなく、お知らせのみのアカウントや、スタッフの日常などは投稿しても伸びにくいです。
ポータルサイトの多くは記事コンテンツがあるので、記事の内容をSNS向けに簡略化したものや、ユーザーの視覚に訴求できる髪型やスタイルアップなどの写真や動画を投稿するのがおすすめです。
ポータルサイトを構築するには


美容ポータルサイトに限らず、ポータルサイトが成功するかどうかは構築前にほとんど決まっていると言っても過言ではありません。


ターゲット層が具体的に決まり、どんなコンテンツを掲載するか、どうやって集客するかなど、準備をしっかり行ってから本格的にサイトの構築を行っていきましょう。
サイト構築に必要なもの
サイトを構築していくために必要なものは下記となります。
契約関係
- サーバー
- ドメイン
- SSL
サイト内で使用する素材
- サイトのロゴ
- サイト内で使用するテキスト
- サイト内で使用する画像・動画
自社で準備できるものはしておくことをおすすめしますが、内容や予算にあわせて開発会社に相談した方が良い場合もあります。
サーバーなどは知識がないと難しい部分もあると思いますので、弊社では想定されるサイトの規模や機能に合わせて提案させていただいています。
サイト構築の流れ


弊社でのサイト構築のプロセスになります。
他社様では細かい部分が違ってくることがありますが、参考にしてください。
ご依頼いただいた内容を基に、見積書を作成いたします。見積もり内容に納得いただき発注いただけましたら、正式に契約となります。
要件定義にてご依頼内容の詳細を詰め、お客様がイメージされているものを具体的にしていきます。
その後、具体的に決まった内容をシステム・デザイン面の要件としてまとめる概要設計を行い、詳細設計にて概要設計の内容を、開発時の設計書まで落とし込んでいきます。
設計書に沿って、実際に構築をしていきます。
テスト段階では、要件定義・設計にそって開発できているか、動作不具合がないかをまず社内で確認いたします。
次にお客様にも要件定義の内容を満たしているか、動作不具合がないか、品質に問題がないかをご確認いただきます。
お客様によるご確認で、新たに発生した軽微な修正も行い、その修正に対してテストを行うことを繰り返していきます。
テストが完了したら、いよいよサイトのリリースです。
注意したいのは、テスト段階で発生しなかった不具合などが発生する可能性があることです。
これはテスト段階とは違い、同時に多くのユーザーがアクセスすることで初めて表面化する不具合があるためです。
リリース後の不具合には迅速に対応し、安定して運用ができる状態にしていきます。
制作費用
ポータルサイトの制作費用については、弊社で制作する場合は下記が目安となります。
初期費用:250万円~
(内訳:デザイン・コーディング: 100万円~ / システム開発: 150万円~)
月額費用:4万円~
(内訳:お問い合わせ対応 / サービス監視 / 問題発生時の原因調査・復旧対応)
※サーバー・ドメイン・SSL・メルマガ配信ASPに関する費用は除く
必要な機能や納期によって大きく変わりますので、詳しくはお問い合わせください。
制作期間
必要な機能によって変わりますが、最短で1か月程度となります。
弊社はポータルサイトの開発を得意としており、何かと必要な機能が多く納期が長くなりがちなポータルサイトも短い納期での開発が可能です。
他社で断られた場合でも、お気軽にお問い合わせください。
お客様からのよくある質問


弊社で今までにお客様からいただいた相談の中で、よくある質問とその回答をまとめました。
- デザインは自由に変更できますか?
-
見積の範囲内でできる内容であれば、対応可能です。
当初の見積の範囲を越えた変更をする場合は、別途費用を請求させていただきます。 - サイト構築前の準備が重要と聞きますが、マーケティングの知識がなく、戦略をどうやって立てればいいかわりません。
-
弊社は開発だけでなくWEBでの集客支援も行っていますので、戦略についてもお気軽にご相談ください。
マーケティングの知識がなくても、お客様の目的やご希望をヒアリングし、実現できるプランを提案させていただきます。 - サイト構築後もサポートはしてもらえますか?
-
もちろん、サイト構築後もサポートいたします。
保守が続く限り不具合の修正などに対応させていただくほか、アクセス数を伸ばしたいなどのご相談も承ります。 - 記事の書き方がわからないので、記事コンテンツの制作もお願いできますか?
-
別途費用をいただきますが、対応可能です。お気軽にご相談ください。
- スマートフォンからのアクセスを増やしたいです。
-
美容ポータルサイトはPCよりもスマホで閲覧するユーザーが圧倒的に多く、スマホの最適化は大前提として行いますのでご安心ください。
スマホで閲覧した際の表示スピードや軽さへの対応が、検索順位にも大きく影響します。ターゲットユーザーやサイトで取り扱うテーマによっては、スマートフォンよりもPCでの最適化を優先した方が良い場合もありますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
20年以上Web構築に携わる弊社の目線で、競合分析や運用、サイト構築のフローについて詳しく解説していきました。
美容ポータルサイトは数多くありますが、結局のところ、勝負すべきところは独自性です。
自社の魅力を最大限発揮できるような美容ポータルサイトを作りたいとご希望の企業さまは、ぜひ一度弊社へのご相談もご検討いただけると幸いです。
また、セルバでは『セルバポータルサイト構築CMS』というサービスで、サイト構造にこだわりながらも、ゼロから作るよりも構築費用が安く、セキュリティの高いサイトを構築可能です。
また、サイトリリース後の集客支援なども行っているため、サイト運営が軌道に乗るようなサポートもさせていただいております。よろしければぜひご検討くださいね。

