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こんにちは、代表の中山です。
今回は社内研修の内容をもとに、自社サービス&受託開発時の工数の見積方法を紹介します。
自社開発・受託開発をしているorこれから発注を行う予定の企業担当者の方は、ぜひ最後まで読んで見積時の参考にしてください。
セルバでは「工数」の種類を下記の3つに分けて定義しています。
社内工数とはタスクを完了するのにかかるであろう時間のことで、工数という言葉を聞いて多くの人が想像するのはこちらだと思います。
他の業種でいうところの原価に当たるものと言えます。(微妙に差異はあります)
単位は、人日(人/日)、人月(人/月)、人年(人/年)、人時(人/時)などがありますが、IT業界では主に『人日』を使用する事が多いです。
人日に単価を掛ける事で、見積価格の基準となります。
そのタスクを完了させるのに、1人の人が1日の稼働時間を全て使って何日で完了するのかを算出したものです。
人日という名前なので少しややこしいですが、結局は『合計何時間で完了するのか』という意味なので、時間の単位になります。
1人日あたりの単価です。
費用へ換算する際には、人日単価×人日で計算します。
例えば人日単価が40,000円であった場合、完了までに3人日かかる案件であれば
社内工数は40,000円×3人日=120,000円となります。
※人日単価40,000円の中には、人件費だけでなく光熱費・家賃等々会社を維持する為の費用も含みます。
「タスク完了までにかかる人日と、人日単価はどうやって決めるのか」ですが、セルバの場合は実務経験3年目のエンジニアが担当した場合を基準として算出しています。
例)
お問い合わせフォーム:1~3人日
管理機能(一覧・検索・詳細・登録・編集・削除)を1つ追加:3~5人日
そのタスクを完了するのにかかる期間のことです。
後述しますが、1日の稼働時間の100%を同じタスクに使えることは少ないので、1日の稼働時間のうち、どのくらいの時間をそのタスクのために充てられるかによって変動します。
社外工数とは、クライアントに「これだけかかりますよ」と伝える工数になります。
当然ですが、社内工数をそのままクライアントに伝えて請求すると原価100%となり、利益になりません。
他の業種でいうところの販売価格に当たるものと言えます。(微妙に差異はあります)
社内工数と同じく単位は『人日』を使用する事が多く、人日単価×人日=価格となります。
社内工数に利益や営業、ディレクションなどにかかる費用を乗せる事で算出します。
例えば社内工数の人日単価が40,000円で、完了するまで3人日の案件であれば、社外工数の計算は以下となります。
※利益・営業・ディレクションにかかる費用の部分を合わせて30%と定義した場合
社内工数(原価):40,0000(人日単価)×3(人日)= 120,000円
社外工数(販売価格):40,0000(人日単価)×3(人日)÷(1-0.3)= 171,428円
実際には、お客様とのやり取りに想定よりも時間がかかったり不測の事態が起きるので、利益ギリギリよりはもう少し余裕を持たせた方が良いです。
発注側からすると
こんなにかかるのか……
ぼったくられているのでは?
と感じてしまうこともある部分ですが、営業やディレクションにかかる費用を差し引くと実際には想像されているほど多くは残りません。
では、実際にスケジュールをどう組んでいるのかを画像付きで解説します。
6人日の案件で、1日の稼働時間の100%を同じタスクに使えると仮定した状態のスケジュールがこちらです。
この画像通り、1日の稼働時間の100%を同じタスクに使えるのであれば問題はありません。
ただ社会人をやっているとわかると思いますが、基本的には稼働時間の100%を同じタスクに使えることは稀です。
大体は他のタスクと並行していてそちらにも時間を割かないといけなかったり、急病などで作業ができなくなるケースが出てきます。
故に、1人日=1日の稼働時間のスケジュールでは、納品日に間に合わない可能性が高いです。
なので、ある程度スケジュールにはバッファ(※)を取ります。
※バッファ…余裕をもったスケジュールにするための予備の時間
実際の作業でバッファを使わなければ、もとの予定より早く進むはずです。
わりとありがちなのが、バッファを取ったスケジュールで完成予定日にあわせて仕事をしていて、結局不測の事態で間に合わないパターン。
できるだけバッファを使わず、前倒しで進めるようにしましょう。
前述の通り、1日の稼働時間の100%を同じタスクに使えることは稀です。
他のタスクに使う時間のほか、会議や事務作業に充てる時間も必要になるので、1日の稼働時間の内訳は下記の画像のようになると考えます。
画像のように、1日のうち該当のタスクに0.5人日しか使えない場合は、2倍の営業日を使う前提でスケジュールを作成する必要があります。
1人日=8時間として、1日あたり6時間を該当のタスクに使える場合、6人日のタスクを完了するまでのスケジュールは以下のようになります。
6人日のタスクを完了するには合計で48時間かかります。
1日あたり6時間を該当のタスクに使えるとすると、工期は48時間(完了までにかかる時間)÷6時間(1日あたりで使える時間)=8日かかるということです。
1人日=8時間として、1日あたり4時間を該当のタスクに使える場合を考えます。
半分である4時間を該当のタスクに充てられるので、1日あたりの工数は0.5人日です。
内部工数で完了までに3人日かかるタスクの場合、工期は3(人日)÷0.5(人日)=6(営業日)となることがわかります。
実際は想定外の事象が発生することが多いため、なるべく前倒しで進める事が望ましいです。
他のタスクが無ければ1日の全ての稼働時間を使って進められるので、4日で完了となるため、9/4に前倒しで完了となります。
タスクの期日内までに、急な差し込みで別のタスクが入ることがよくあります。
上記の『1日あたり4時間を該当のタスク(完了まで3人日)に使える場合』のスケジュールだと、『他のタスクに使う時間』は1日のうちの25%=1日あたり2時間あります。
工期が6営業日なので、合計で『他のタスクに使う時間』は2時間×6営業日=12時間(1.5人日)存在します。
そこで完了までに1.0人日かかる別のタスクの差し込みがあっても、『他のタスクに使う時間』が1.5人日あるので、0.5人日の余裕がありスケジュールが遅れる事は無いはずとなります。
しかし、差し込みのタスクが完了までに2.0人日かかる場合は、0.5人日分の時間が溢れます。
その場合は工期の調整をするか、差し込みのタスクの内容を1.5人日以内で完了するものに調整する必要があります。
見積時に出したスケジュールの「完成予定日」に合わせて営業の動きや予算が決まり、プロモーションも動きます。
完成予定日間近に間に合わないことを伝えるのは、関係者の信頼を失うどころか実損害まで出ることもあります。
セルバは開発会社側としてきちんと責任を持てる完成予定日を伝えるようにしていますが、発注者側として「完成予定日間近に間に合わないことを伝えられた」経験もあります。
万一間に合わないとわかった場合は、早めにクライアントに伝えましょう。
余談ですが、リリース直後に大きなプロモーションを打たれようとするクライアントも時折おられます。
システムの不具合だけでなく、オペレーションも出来上がっていない段階で大きくプロモーションを打つのはリスクが高いので、できれば試運転期間を設けるようにディレクターは関係者に伝えておきたいですね。
セルバでは開発会社・制作会社選びを完全無料で代行しています。
出された見積工数や金額に納得がいかない場合は、そちらが相場から大きく外れていないかチェックもできますので、お気軽にお問い合わせください。
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