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近年、『note』というプラットフォームを活用して情報発信をしている企業が増えており、現在3.5万件(2024. 3月時点)を超える企業アカウントが参入しているとのことです。
個人アカウントは777万人(アカウント数・2024. 4月時点)いるようで、どんどん勢いを伸ばしているプラットフォームと言えます。
そんな『note』で、弊社の代表取締役社長である中山も個人アカウントを運用中。記事をコツコツと書き溜めております。
そこで、noteの運用は社長個人のアカウント・企業アカウントどちらの方が効果的なのかについて考察していきます。
ではまずは『note』について説明していきます。
『note』は「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしているメディアプラットフォームで、個人・法人問わず多くの方が利用しています。
SNSと近い位置にありながらも、表現に重きを置いているプラットフォームのため、クリエイターが創作活動を行ったり、各々のコンテンツを配信するのに利用したり、ファンとの交流を図ったりする目的で利用されています。
また、『note』には前述の通り「個人アカウント」と「企業アカウント」が存在し、そのアカウントの方向性によっても、発信内容や目的が異なってきます。
『note』では、数多くの記事が毎日更新されています。
ジャンルは本当にさまざまで、「くらし」に関わる内容から「社会」、「テクノロジー」など、大きく分けて7ジャンル、細かく分けて66テーマの記事が毎日絶えず発信されています。
そのため、どのような人が多いかという判断は難しいのですが、このようなランキングを発見しました。
全ユーザーの総フォロワーランキング▼
画像引用元:https://note-ranking.userlocal.jp/
企業アカウントの総フォロワーランキング▼
画像引用元:https://note-ranking.userlocal.jp/?ranking=enterprise
これらの個人アカウント上位15名、企業アカウント上位15社を拝見し分析してみると、面白い発見がありました。
それは、人気のあるアカウントには傾向があるということです。
個人アカウントの人気傾向としては「趣味に関する知識の発信」、「政治や経済などの為になる発信」、「人としての面白味や生活感のある発信」が人気であることがわかりました。
企業アカウントの人気傾向としては「ニュースや経済についての発信」、「趣味に関するメディアの発信」が人気だということもわかりました。発信ジャンルの人気傾向は両者とも似ていますよね。
また、これらを比較すると、個人アカウントをフォローしたいと思う人は、その人の人柄や経験に惹かれてフォローしていて、企業アカウントをフォローしたいと思う人は、知識として知っておきたいことを発信している企業をフォローする傾向があることが分かりました。
発信内容は似ていたとしても、対象アカウントが違うだけで、ユーザーの求める発信の仕方が変わってくることがわかります。
前述した通り、個人アカウントには”人柄”に魅力を感じてフォローすることが多い傾向にあるということがわかりました。
しかし、SNSで企業が参入しているように、『note』にも企業がどんどん参入してきています。
先ほどはフォロワー数の観点で分析を行ったため、「フォローされるためにはどのようなアカウント設計が必要か」という観点での話になりました。
しかし、企業アカウントの存在意義は、個人アカウントの存在意義とは全く異なってくるのではないかということが、以下の内容を見て分かりました。
コンテンツの質やサムネイルといった内容はもちろんのこと、個人・チーム・会社全体で運用していたりと様々なケースがあります。
引用元:これからnoteを始める方必見!参考になる企業noteアカウント10選
ここで紹介されているように、会社は”チーム”です。
個人とは違い、複数人が参入できるメリットが大きく、所属する社員一人ひとりの発信が企業アカウントのブランディングになるとも言えそうです。
企業アカウントを運営するのであれば、社内に関する情報発信を”社員個人から見てどう映るか”という視点で発信すると、より企業の魅力が伝わるのではないでしょうか。
では、『note』にて企業アカウントを運営するのであれば、どのように活用することができるのかについて見ていきます。
これは、BtoB企業なのか、BtoC企業なのかによって手法は変わってくるとは思いますが、『note』での発信は総じてブランディングがメインであると言っても過言ではないでしょう。
『note』だけでなく他のSNSでも言えることではありますが、プラットフォーム上で”どう魅せるか”が非常に大切になってきます。
その中でも特に『note』の場合は、自分で記事を書く「個人クリエイター」が多く登録しているプラットフォームのため、「クリエイター同士の繋がり」や「参考になるクリエイター」を常に探しながら運用している人が多い印象があります。
そのため、企業アカウントであっても”魅せ方”でクリエイターが参考にしたくなるアカウントとして運用し、その上でファンになってもらうことで、企業としての認知度が上がるのではないかと考えられます。
どのように”魅せるか”によって運用方法は変わってくると思いますが、求められているのは「その企業らしさ」や「その企業で働く人たちらしさ」であるように思います。
また、ブランディングを行うことでより活発になるのが「採用広報」としての運用です。
現在、採用市場はどの業種でも困難で、求職者に選ばれる企業になるために模索する企業も多いと思います。
そんな中で”選ばれる企業”というのは、もちろん福利厚生や条件面での魅力もあるとは思いますが、一番求職者に見られているのが「ここで働くことに違和感がないか、不安な点はないか」という部分ではないでしょうか。
それをしっかりとアピールできるのは”その企業らしさを前面に出した発信”です。
「どんな人が働いているのか」、「会社はどんな方針か」、「サービスが生まれた背景は何か」など、その企業らしさを発信することで、入社後のイメージが湧きやすくなり、それが「働いてみたい」に繋がり、採用広報として最大限活用できます。
これは、求人情報や採用サイトでは表現しきれない部分であり、『note』だからこそ活用できる部分ではないでしょうか。
『note』は社外発信はもちろん、社内発信として利用することも可能です。
社内の人たちに知っておいてほしい情報や、社長の想いなど、普段は伝えきれない部分を書き記しておくことで、社内で価値観を共有することができ、よりスムーズに仕事を進められるようになるのではないかと思います。
また、社内で活用するものをあえて社外の人も見えるように出しておくことで、ユーザーが企業の透明性を感じ、企業の魅力として伝わることも珍しくないと考えられます。
では、企業アカウントがどのように『note』を活用すれば、ユーザーに見てもらいやすくなるのかについて解説していきます。
noteは基本的に無料でも運営が可能なので、課金せずとも活用することはできます。
しかし、多くのアカウントが存在する分、ユーザーに存在を認識してもらえるかどうかは運によるものも大きくあります。
もっとユーザーに存在を認識してもらいたい!
こういった場合に有効なのが、課金して利用できる企業向けサービス「note pro」を使うことです。
機能としてももちろん充実度はあるのですが、特に便利な点は以下の通りです。
弊社は複数のオウンドメディアを自社で運営していることもあり、企業アカウントは現在持っていませんが、自社のオウンドメディアがなかったり、より強い企業アカウントとして活用したい企業にとってはメリットが大きいサービスです。
noteを利用している方は見かけたことがあるかと思いますが、ハッシュタグを利用して企業のPRを間接的に行うことができます。
画像引用元:https://note.com/contests
※2024.12.5時点の画面です
これは「企業・団体協賛型コンテスト」と言います。
企業が発信したいテーマに合わせた内容をハッシュタグで表現し、そのハッシュタグをユーザーが自身の投稿をする際に使えるようにすることで、”コンテスト”という形で作品を募集することができます。
コンテストを開催するにあたって、『note』運営側がオリジナルバナーを制作・誘導してくれるため、かなりの集客効果が見込め、企業のイメージアップにも繋がります。
活用例は以下の通りです。
■キリンビール
2019年4月からの2ヵ月間で「#社会人1年目の私へ」をテーマに投稿コンテストを開催。
募集開始から1週間で600件、2ヶ月の応募期間で3000件を超える投稿が応募に参加。
コンテスト終了時には、社会人1年目のみなさんを集めて、noteで活躍する先輩たちによるトークイベント「社会人1年目のあなたへ」を開催。
これからnoteを活用して広報や採用に力を入れていきたいと思っても、noteを利用したことがないと具体的なイメージが湧きにくく、どんな内容を発信すれば良いのかわからないですよね。
ここでは、noteを上手く活用している企業の事例を紹介します。
引用元:https://media.feedforce.jp/
社風や制度を伝えるのに、社員の個人アカウントを上手く活用している企業です。
社員インタビューも入れたりしていて、見ていてとても社内の雰囲気が伝わりやすいなと感じます。
採用サイトとも連携していて、noteでの採用活動に力を入れていることがわかります。
引用元:https://note.yumemi.co.jp/
こちらも社員の個人アカウントを上手く活用されている例です。
エンジニアやクリエイターの会社であることをうまく活用し、仕事に向き合う姿勢やこだわりなどが表現されていて、どんなことをしている企業なのかもしっかり伝わるような記事を数多く発信されています。
引用元:https://note.ishida-tec.co.jp/
同社は社員の個人アカウント活用はされていないものの、広報の方が現場に入ったり、社員をインタビューしたりと、さまざまな視点から企業の魅力を伝えている印象です。
広報の方の人柄が表現されている記事が多いので、ファンを作るのに効果的な内容です。
引用元:https://note.com/smarthr_co
同社は、企業のオウンドメディアのような形での発信が多く、「マーケティング」「コミュニケーションデザイン」など、役立つ情報を継続的に発信している印象です。
また、オープン社内報の先駆けでもある同社は、福利厚生や社内制度などの”社内情報”を記事にしていることも多く、インターンシップや内定式の様子なども発信しています。
こちらは、「アル株式会社」の代表取締役が持つ個人アカウントです。
「コンテンツ×テクノロジー」を得意領域とし、NFTやAIを活用する最新テクノロジーの企業なのですが、それを感じさせないほどのゆるさと、個人的な思考や価値観を共有するような記事で、ファンの多いアカウントです。
こちらは「株式会社WORDS」の代表取締役の個人アカウントです。
考え方や価値観に関する記事が多く、やはり編集者というだけあって、記事へのいいね数が毎記事多いことを見ると、文章に惹かれてファンになる人が多いようですね。
noteの運用は社長個人のアカウント・企業アカウントどちらの方が効果的なのかについて考察していきました。
活用目的により、どちらの方が効果的かは変わってきますが、個人的には「カリスマ的な社長」や「人間味あふれる記事作成が得意な社長」は個人アカウント、「採用活動に企業として力を入れたい」や「ブランディングに力を入れたい」という場合は企業アカウントが向いていると感じました。
どちらがいい・悪い、正しい・間違っているというのはないと思うので、”自社らしさ”を追求しながら運用していくというのがベストな形ではないでしょうか。
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「会社の認知度を高めるためにオウンドメディアを作りたいが、何を発信すれば良いのかわからない」方は、お気軽にご相談ください!
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広告営業→誌面編集→販売接客→マーケティングと様々な経歴を持つ1児の母。
子育てしながらも、自分の想像力を活かした仕事がしたいと、マーケティング未経験者ながらセルバに入社。
日々勉強しながら、SEO対策などに従事。