いま、国内旅行が人気！？
公益財団法人 日本生産本部 余暇創研がとりまとめた、『レジャー白書2015～国内旅行のゆくえと余暇～』によると、国内観光旅行（避暑、避寒、温泉など）の参加人口が、5,400万人を超え、余暇活動のなかでも、もっとも伸長している市場であることが発表されました。
【引用：http://activity.jpc-net.jp/detail/srv/activity001444/attached.pdf】
訪日する外国人観光客を対象にしたインバウンド事業が賑わいを見せていますが、その一方で国内向けの旅行市場への需要も、着実に高まってきています。
市場の拡大にともない、消費者のニーズに応じた国内ネット旅行系サービスも増えてきています。
そこで、今回は、国内旅行系（一部海外）のサービス/アプリを紹介します。
そとあそび
アウトドア・レジャー専門の予約サイト「そとあそび」。アウトドア経験が豊富な“そとあそび”キュレーターによって厳選されたアクティビティを、体験できるサービスが充実しているサイトです。
2004年にスタートアップしたサイトですが、2015年2月にB Dash Ventures株式会社を引き受けとする3億円第三者割当を実施。「そとあそび」は、この調達によって2016年3月までに、現在30カテゴリ・1,000件のプランを、2,000件に増やす予定です。
【引用：https://www.facebook.com/sotoasobi.net】
Webサイトと連動しているFacebookページでは、30,343件の「いいね！」を獲得しており、最新のアウトドアやレジャー情報が共有されています。
あそびゅー
日本最大級のレジャー・体験・遊びの予約サイト「あそびゅー」。
約200ジャンル、約3,700プランが用意されており、競合サイト「そとあそび」よりも、取り扱うジャンルが幅広いことを強みにしています。
2013年10月には「Yahoo！トラベル」とサービスを連携させ、2015年4月には、ジェイティービー株式会社と業務資本提携を交わしました。
あそびゅーの申込数は非公開ですが、この一年で、約5倍以上に拡大にしています。（参照元：https://www.asoview.co.jp/news/article/23/）
Smartrip
【引用：http://smartrip.jp/】
「Smartrip」は、国内旅行の厳選した観光、グルメ、温泉、絶景などの旅行情報を届ける旅のキュレーションメディアです。
「カップルで訪れたい♡雰囲気満点の温泉宿7選」や、「京都に行ったら立ち寄るべき7つの京土産屋」など、7選ものを中心にしたテーマが多く、どの記事も1分程度の隙間時間で、読める内容になっています。
Find Travel
「Find Travel」は、旅行好きと地元の人が書いた「とっておき」旅行情報が提供されているキュレーションサイト。記事は、旅行ファンと、地元のキュレーターによって関われているので、高いクオリティの情報が配信されています。月間アクティブユーザ数（MAU）は、300万人（2015年3月時点）を突破（参照元：http://dena.com/jp/press/2015/04/06/1/）。
2014年にスタートアップしたサイトですが、2015年2月には、株式会社ディ・エヌ・エー（以下、DeNA）によって買収、子会社化されました。DeNAは、キュレーションプラットフォーム拡大構想「DeNA Palette」（http://dena-palette.jp/）というプロジェクトの下、衣食住にかかわるキュレーションサイトをほかにも2つ買収しています。
Voyagin
【引用：https://www.govoyagin.com/】
現地の専門ホストが、ガイドブックやツアーの観光では体験できないような、現地体験を提供してくれるC2C型のサイト「Voyagin」。
主な市場は、東京、京都、沖縄、バリですが、日本だけではなく、アジアの50か国以上で、1,875以上のツアーが提供されています。1年間の利用者は約3万人。
「Voyagin」は2015年7月、楽天株式会社（以下、楽天）によって買収、子会社化されました。楽天トラベルがインバウンド事業を強化する目的で、今後の楽天の事業展開に大きく寄与するサイトとなります。
これから伸びるサービスは？
旅行者のニーズとして、現地での体験や、現地の人たちとの交流、または、現地発信の情報が求められる傾向にあります。今後は、リアルな現地体験や情報が提供されるツアーサイト、キュレーションサイトが、より多様な発展をしていくと考えられます。
例えば、大手資本による買収によって巨大なプラットフォームが創出されたり、ジャンルを超えたサイト同士のビジネスマッチンによるサービスがリリースされたりと、様々な展開が予想されます。
また注目したいジャンルの1つに、遊園地・テーマパークが挙げられます。
冒頭で紹介した『レジャー白書2015～国内旅行のゆくえと余暇～』では、国内旅行市場の伸びをもっとも支えているのが、遊園地、テーマパークであったことが述べられています。また空港、鉄道、リゾートクラブなども、売上を拡大しています。
遊園地やテーマパークと、交通・宿泊パックを売り出しているサイトは数多くあります。今後は、遊園地・テーマパークに特化した旅行体験サービスを提供するツアーサイト、キュレーションが出てきてもおかしくありません。
インバウンドでは、中国人をはじめとする外国人観光客を対象にしたサービスが充実していくと考えられますが、国内向けには、また違った動きが今後も見られていくでしょう。
旅行系サービス・アプリまとめ
| そとあそび | アウトドア経験が豊富な“そとあそび”キュレーターによって厳選されたアクティビティを 体験できるサービスが充実している予約サイト。 |
| あそびゅー | 日本最大級のレジャー・体験・遊びの予約サイト |
| Smartrip | 国内旅行の厳選した観光、グルメ、温泉、絶景などの旅行情報を届ける旅のキュレーションメディア。 |
| Find Travel | 旅行好きと地元の人が書いた「とっておき」旅行情報が提供されているキュレーションサイト。 |
| Voyagin | 現地の専門ホストが、ガイドブックやツアーの観光では体験できないような、 現地体験を提供してくれるC2C型のサイト。 |
