ポータルサイトを70件以上構築してきてわかった初期構築のポイントを紹介

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こんにちは、代表の中山です。

セルバではWEBシステムの開発を行っていますが、中でもポータルサイトの開発を得意としており、今まで70件以上のポータルサイトを構築してきました。
その中には、月商5億を越えるサイトも存在します。

またセルバが運営している薬剤師向けポータルサイト「セルワーク薬剤師求人」でも、1年で売上を月200万円⇒700万円にした実績があります。

今回は多数のポータルサイトを制作した中でわかった、最初の構築時に抑えた方が良いポイントを紹介していきます。

目次

ポータルサイトとは

ポータルサイトは、インターネット上の玄関口(ポータル)として機能するWEBサイトのことです。
ユーザーが必要とする情報やサービスへのリンクを一箇所に集約し、効率的にアクセスできるようにすることが主な目的です。

ポータルサイトの種類

ポータルサイトはいくつかの種類に分けることが出来ますが、本記事では「業種特化型ポータルサイト」について解説していきます。

  • 総合ポータルサイト
    あらゆる情報やサービスを総合的に提供するサイト
    (例:Yahoo!、MSN、Googleなど)
  • 業種特化型ポータルサイト
    特定の分野や業界に特化して情報やサービスを提供するサイト
    (例:医療、歯科医院、旅行、不動産、求人など)
  • 社内ポータルサイト
    企業の従業員が社内でのみ利用する情報共有プラットフォーム
  • コミュニティサイト
    ユーザーの口コミを集めたサイト
    (例:食べログ、価格ドットコムなど)

ポータルサイト初期構築時に意識すべきポイント6つ

ポータルサイトは闇雲に情報を増やしたり機能を追加しても成功する可能性は低く、成功するかどうかのほとんどは初期構築の段階で決まっているといっても過言ではありません。
下記は売上を生むポータルサイトにするために、初期構築時に意識したい点です。

  1. 競合サイトとの差別化
  2. マネタイズ方法
  3. 検索上位を取れるキーワードの選定・サイトの最適化
  4. 複数の制作会社に見積依頼をする
  5. セキュリティ対策
  6. 集客方法

競合サイトとの差別化

ポータルサイトはすでに多く存在しているので、その中で競合サイトとどのように差別化していくかは非常に重要です。
構築する前にまず競合調査、市場調査を行い、競合となるサイトとどのように差別化するかを考えます。
基本的には「他社サイトにはない情報が多く掲載されているか、情報が見やすくまとまっているか」がポータルサイトでは重要になります。

ここで注意したいのは、必ずしも「ポータルサイト」だけが競合となるわけではないことです。
同じジャンルで情報を発信しているのであれば、オウンドメディアや影響力のある個人ブログなども競合になりえます。

例えば…

「転職に関する情報に特化したポータルサイト」の構築を考えているとします。
転職に関する情報サイトは多数存在しますが、運営者の主観に基づく情報や、アフィリエイト報酬を目的とした転職サービスの紹介が多く、実際に転職サービスを利用したユーザーのリアルな口コミを集めたサイトはほとんど見かけません。
そんな中、デメリットも含めたリアルな口コミをたくさん見ることができるポータルサイトを構築できれば、競合と差をつけられる可能性が高くなります。

マネタイズ方法

ポータルサイトを訪問したユーザーに自社サービスを利用(物販、求人への応募、有料会員登録など)してもらうか、他社サービスへの送客による報酬でマネタイズを考えるとスムーズです。
これらはPVが少ない時でもリスティング広告などで集客し、コンバージョンを発生させることによって収支の目処が立ちやすいです。

広告掲載もポータルサイトのマネタイズ方法としては一般的ですが、かなりのPVがあるサイトでないと企業にとって広告を掲載するメリットがないため、PVが少ない初めのうちはおすすめしません。

ポータルサイトの主なマネタイズ方法
  • 他社サービスへの送客(アフィリエイト)
  • 有料会員限定サービス(便利な機能やプレミアムコンテンツなど)
  • ECサイトでの商品販売
  • 広告掲載(バナー、PR記事など)

検索上位を取れるキーワードの選定・サイトの最適化

ポータルサイトに限った話ではありませんが、構築当初からいきなりビッグキーワードで検索上位を取るのは不可能と思っておいた方が良いです。
まずは検索ボリュームが少なくても競合性の低いキーワードを選定して、そのキーワードを検索したユーザーが欲しがっている質の高いコンテンツを作っていきます。

競合性の低いキーワードとは?
  • 大手企業に対策されていないキーワード
  • ユーザーが欲しがっている情報が上位にない、または少ないキーワード
  • 上位表示されているサイトのコンテンツの質が低いキーワード

また、サイトの最適化も重要です。
ユーザーが快適に使えるサイトは検索エンジンが高く評価し、上位に表示されやすくなります。
具体的には、表示速度が速いサイトや、適切な内部リンクでユーザーが欲しい情報に辿り着きやすくなっているサイトが「ユーザーが快適に使えるサイト」と判断されます。

複数の制作会社に見積依頼をする

自社にポータルサイトを制作できる人員がいない場合、制作会社に依頼するのが一般的ですが、最初から1社だけに絞るのではなく、複数の制作会社に相談して見積もり内容を比較した方が良いです。

金額や実績はもちろん重要ですが、実際に事業として始めるとなると長い付き合いとなるため
自社の事業内容をどれくらい理解してくれるか、担当者とコミュニケーションが取りやすいかどうかも重要な選定基準となります。

セキュリティ対策

ポータルサイトは多くのユーザーが利用し、個人情報を扱うため、セキュリティ対策は最重要事項の一つです。
個人情報の漏えいが起こってしまうと自社のイメージを落とすだけでなく、巨額の損害が出てサービスが停止に追い込まれるリスクや、自社が倒産するリスクもあります。

これは決して大袈裟な話ではなく、個人情報の漏洩で多額の損害を出した企業は多数存在しています。

自社でもセキュリティ対策には最大限気を配るようにし、制作会社を選定する際も個人情報の取扱いが杜撰でないかを見ておくことをおすすめします。

集客方法

ポータルサイトに限らず、WEBサイトはリリースすればそれだけで集客できるわけではありません。

検索上位を取れるキーワードの選定やサイトの最適化などのSEO対策に加えて、他の集客方法も並行して行う必要があります。
SEO対策の効果が出て検索エンジンからの流入が増えてくるまでは最低でも3ヶ月はかかる上、一度検索上位に表示されたからといってそれが永続する保証はないため、SEO対策だけでは不十分です。

ポータルサイトの主な集客方法
  • SEO
    検索エンジンからのオーガニック流入を増やす
  • 広告
    リスティング広告、ディスプレイ広告、テレビCM、アフィリエイトASP
  • SNS
    SNSアカウントでの情報発信、インフルエンサーの活用
  • メール
    ニュースレター(メールマガジン)などで情報を届ける
  • 他社サイト連携
    他社サイトとの連携でリファラル流入を増やす

ポータルサイトをリリースするまでの10のステップ

「急ぎでポータルサイトをリリースしたい」というご相談をいただくこともありますが、前述の通り、ポータルサイトが成功するかどうかのほとんどは構築前に決まります。
リリースまでの流れを確認し、どのくらいの期間で成功するポータルサイトが制作できるか考えた上で納期を設定するのがおすすめです。

プロジェクトの規模や目的によって、各ステップの重要度や所要時間は変わります。
成功するポータルサイトにするためにはある程度の制作期間が必要ですが、あまりにもリリースが遅くなると機会損失となるため、長ければ良いというわけではありません。

ポータルサイトをリリースするまでの10のステップ
  1. 企画と戦略立案
  2. 制作会社の選定
  3. 要件定義
  4. デザイン・UX・SEO設計
  5. サーバー構築・システム開発
  6. コンテンツデータの登録
  7. テスト・動作確認
  8. リリース
  9. 運用とメンテナンス
  10. 継続的な改善

企画と戦略立案

「ポータルサイトが成功するかどうかのほとんどは構築前に決まる」と言った通り、ここをミスすると後からはどうしようも出来ません。
ポータルサイトに限らず、需要がない内容のサイトを機能追加などの技術面で巻き返すのは基本的に不可能だからです。

「ポータルサイトをリリースすること」そのものを目的とするのではなく、ポータルサイトはあくまで目的を達成するための一つの手段として考えることで、具体的に何をするべきかが見えてきます。

  • 目的の明確化
    「なぜポータルサイトをリリースしたいのか」を明確にする
  • ターゲットユーザーの特定
    「このサイトを必要としているのは誰か」を明確にする
  • 収益モデル
    ターゲットユーザーが必要としている商品・サービスを明確にする
  • 競合分析
    同じテーマの情報を発信しているサイトを調査し、差別化できる点を見つける

制作会社の選定

企画と戦略がある程度決まったら、制作会社に見積依頼を行います。
繰り返しますが、この時点では1社に絞らず複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
複数社の見積もりを取ることで、大体の相場がわかって不当な金額を請求されることを防いだり、自社の優先順位がはっきりすることが多いです。

現在は制作会社が無数にありますが、見積もりを依頼するのは4~5社くらいまでに絞ることをおすすめします。
「何を基準に選べばいいかわからない」と思ってしまうことが多いと思いますので、迷ったら下記を基準にするのがおすすめです。

  • 制作実績
    「大手企業の実績が多数あるか」よりも、同ジャンルや類似ジャンルの実績があるかを重視
  • 会社の設立年
    長期的なパートナーシップとなるため、設立して間もない企業はリスクが高い
  • 従業員数と被保険者数のバランス
    コーポレートサイトに記載の従業員数と比べて被保険者数が極端に少ない会社は、数字を盛っている可能性が高いため注意
    ※被保険者数は日本年金機構のサイトで確認できます。
  • サイト制作以外の事業
    WEBマーケティング支援を行っている場合、集客までサポートしてもらえる可能性が高い

要件定義

見積もりを出すためには「このポータルサイトにはどういった機能が必要か」を洗い出し、何を実装するかを決める必要があります。

要件定義についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
知識がないとどんな機能が必要かわからないことが多いと思うので、こちらの記事を参考にしつつ、制作会社に相談してみてください。

デザイン・UX・SEO設計

要件定義で必要な機能が決まったら、デザインやSEO設計に落とし込んでいきます。

基本的には制作会社で行う部分ですが、完全に丸投げしてしまうと想定していたものと違うサイトになってしまう可能性が高いため、制作会社からの質問や確認には迅速に対応することをおすすめします。
成果物が正しく仕上がっているか確認するためにも、最低限の知識はあった方が良いにこしたことはありません。

  • 開発環境のセットアップ
    必要なツールやフレームワークをインストールする
  • フロントエンド開発
    HTMLやCSS、JavaScriptを使用してデザインを実装する
  • バックエンド開発
    サーバーサイドの機能を実装する(データベース連携、API開発など)
  • CMS統合
    必要に応じてWordPressなどのCMSを導入・カスタマイズする

サーバー構築・システム開発

設計を基に、サーバー構築とシステム開発を行います。
こちらも基本的には制作会社で行う部分ですが、「頼んだものと違う」とならないためにも丸投げは禁物です。
また、セキュリティリスクを考えた実装も必要になります。

コンテンツデータの登録

ポータルサイトのメインとなるコンテンツのデータを登録していきます。
求人ポータルサイトなら求人情報、EC機能があるなら商品情報、情報サイトなら記事などの登録を行っていきます。

テスト・動作確認

メインとなるコンテンツのデータが入った状態で、サイト全体が問題なく動作するかを確認していきます。

  • 機能テスト
    全ての機能が正しく動作するかチェック
  • ユーザビリティテスト
    ターゲット層のユーザーに使ってもらい、操作性を確認
  • パフォーマンステスト
    ページ読み込み速度、サーバー負荷などを確認
  • セキュリティチェック
    脆弱性がないか確認し、必要な対策を実施

リリース

テストを行い問題なければ、ついにポータルサイトのリリースです。

新規で立ち上げたサイトはまだ誰にも知られていない状態です。
ただサイトを公開して一般ユーザーがアクセスできるようにするだけでなく、アクセスが増えるように認知を拡大していく必要があります。

  • 初期プロモーション
    SNS、メールマガジン、プレスリリースなどでサイトのリリースを告知
  • 検索エンジンへの登録
    Google Search Consoleでインデックス登録

運用とメンテナンス

ポータルサイトはリリースして終わりではなく、正しく運用とメンテナンスを行うことでアクセスが増え、多くのユーザーに利用されるサイトに成長していきます。
利用するユーザーが増えると、比例して売上も上がっていきます。

  • 定期的なコンテンツ更新
    既存ページを最新の情報に更新、ユーザーの求める情報を追加
  • ユーザーフィードバックの収集と分析
    ユーザーのフィードバックを基に改善点を見つけ、実装する
  • パフォーマンスモニタリング
    アクセス数、滞在時間などの指標を定期的に計測、監視
  • セキュリティアップデート
    定期的なソフトウェアの更新と脆弱性対策

継続的な改善

最初から100点のポータルサイトは存在しません。
アクセス状況やログを見ながら改善を繰り返していくことで、ユーザーにとって価値の高いサイトとなり、成長していきます。

  • ユーザー行動の分析
    アクセス解析データを基に改善点を特定
  • A/Bテスト
    異なるデザインや機能を比較し、最適化を図る
  • 新機能の追加
    ユーザーニーズに応じて新しい機能やサービスを追加

ポータルサイト制作にかかる予算の相場

パッケージ型とフルスクラッチ(0から開発)で予算は大幅に変わります。
よほど特殊な機能が必要ないのであれば、基本的にはパッケージ開発をおすすめします。

パッケージ開発の場合

予算:200万円~

  • メリット
    制作期間が短い
    初期コストを抑えられる
  • デメリット
    独自性を出しにくい
    実装できる機能に制限が発生する場合がある

フルスクラッチ開発の場合

予算:500万円~

  • メリット
    独自性を出せる
    特殊な機能や設計が可能
  • デメリット
    制作期間が長くなる
    初期コストが高い

まとめ

ポータルサイトの初期構築について、20年以上の実績があるセルバからの視点で解説しました。

ポータルサイトが成功するかのほとんどは初期構築にかかっており、ここをミスすると多くの費用と時間を無駄にします。
そうならないためにも、複数社に相談して、提案内容を比べた上でご検討ください。

その内の1社にセルバも含めていただければ幸いです。
過去に多くのポータルサイトを作った知見と最新事例を数字を含めて共有させていただきます。
こちらからお問い合わせください。

ポータルサイト以外でも、WEBサイト制作のご相談や「制作会社が多すぎて選べない」という場合は、お気軽にご相談ください。
セルバでは制作会社の選定代行も行っています。

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中山 健のアバター 中山 健 代表取締役

株式会社セルバ代表取締役。
学生時代にアルバイトでWEB製作会社に入りプログラムを覚える。大学卒業後SIerにて金融システムの開発に携わった後、再びWEB業界へ。

WEB系のプログラム言語とサーバー構築、さらにはCOBOLも出来ます!
最近ではシステム開発だけでなく、SEOやマネタイズなどのグロースハックや企画を担当する事が多いです。

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