まとめサイトは稼げない? ブログ運営のこれから

20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。

それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。

近年、SNSでの副業が盛んに行われる中、一時はブームとなった”ブログ運営”による副業は目にする機会が減ったと言われています。

しかし、本当にそうなのでしょうか? 
現在の”ブログ運営”市場と、これからの時代変化とともにどう変わっていくのかを考察していきます。

目次

まとめサイトとは?

まずは、「まとめサイト」とは何か? について見ていきましょう。

まとめサイトは、特定のテーマに沿って情報を収集・編集したウェブサイト。

1.電子掲示板(BBS)やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の投稿内容を手作業により、または何らかのアルゴリズムにより取捨選択して転載するウェブサイト。2ちゃんねるまとめなど。

2.人為的に情報を再編集して提供するサイト。キュレーションサイト(Curation site)。往々にしてWorld Wide Web(ウェブ)に散らばる情報の断片の寄せ集めであることが多い。

引用元:Wikipedia

つまり、「まとめサイト」とは、ネット上にあるさまざまな情報を拾い集め、テーマに沿って情報をまとめているサイトのことを言います。
テーマは幅広くあり、芸能ニュースや時事ネタ、グルメ情報などさまざまで、テーマに沿った情報の集め方は掲示板やSNS等、個人の考え方や知識などの情報を集めているといえます。

Youtubeまとめサイトとは?

では、近年耳にする機会が増えた「Youtubeまとめサイト」について考えてみましょう。

「まとめサイト」は、前述した通りさまざまな情報の寄せ集めです。
近年は情報収集をYoutubeで行う人が増えてきましたよね。

「テレビは見ないけどYoutubeは見る」

「本を読む手間を省いてYoutubeで本の解説を聞いている」

という人も多いのではないでしょうか?

そんなYoutubeを使って、テーマ別にYoutubeをまとめた「まとめサイト」が広まっています。
「Youtube まとめサイト」と検索するだけでも、「美容系Youtube動画まとめ」や「料理系Youtube動画まとめ」、さらには「Youtubeまとめサイトの作り方」なども表示されます。

しかし、どうしてこのような「まとめサイト」が増えてきたのでしょうか?

まとめサイトの始まりと衰退

人が何かを始めるときには、必ずと言っていいほど”商売”が絡んできます
「どうやったら人の役に立てるか」「どうやったら稼げるか」といった思考で、何かが生み出され、広まっていきます。

そんな中、2000年代後半あたりから、2ちゃんねるのまとめサイトのようなものが次々と出来上がっていきました。
『2ちゃんねる』というプラットフォームから情報を吸い取り「まとめサイト」にすることで、”ユーザーの情報取得効率化”と”サイト運営での広告収入”を生み出そうという手法が流行ったんですね。

それ自体は、好んだテーマに沿って情報を収集できることが”便利”と感じる面はありますが、一方で、いいことばかりではなかったよう。それにより起こった弊害は以下の3点です。

  • 偏った知見・思考によって、政権や言論人に対して批判するような内容をまとめたサイトが横行
  • 情報の正確性を確認しないままに、情報を拡散することによって発生した”デマ”の横行
  • 情報源となるプラットフォームから情報を”盗む”行為になるのではというモラルの問題

どんな商売にも”線引き”は必要ですよね。
特にWeb上での商売となると、情報の拡散力は高く、モラルのない行為が横行したり、その行為が大きな波となって「ネットは倫理を欠いている」と言われたり、「ネトウヨ(ネット上で右翼的な言動をする偏った知見の人)」という言葉が生まれたりします。

しかし、そんな行為も長くは続きません。
現在も情報をまとめただけの「まとめサイト」は数多く存在していますが、『DeNA』が運営していた医療キュレーションサイト(俗にいう、まとめサイト)は、記事品質を問われて批判が相次ぎ、2017年にサイトの閉鎖へ追い込まれました。
そのため、やはり「モラルを欠いているかも?」と気付いた人から順に、その話題から離れていくものだと推測されます。

どんなに”稼げそうな商売”があったとしても、必要なのは”その先にいる相手への思いやり”
その思いやりが「ユーザー」・「情報提供者(プラットフォーム)」・「情報の源(個人)」・「サービスの顧客(Webサイトでいう広告主)」の全てに伝わらなければ、一瞬は良い思いができたとしても、長続きしないでしょう。

参考:PRESIDENT OnlineITmedia NEWS

まとめサイトは「オワコン」?

以前、下記の記事で「まとめサイト」について触れていたことがありました。

ここでは、”質の低いまとめサイト”が横行していて、検索結果に表示されるものが”面白くない記事”だと感じる機会が増えたという内容を記載しています。
かつては人気だった「まとめサイト」が、近年では「オワコン(終わったコンテンツ)」と呼ばれることも増えてきました。

「まとめサイト」はページビュー数に応じて広告収入が発生するため、以前は収益化しやすいと一時話題になっていました。
しかし、今は検索エンジンのアルゴリズムの変更により、検索結果で表示される検索順位の出方が変わってしまったため、以前ほど簡単にアクセス数を集めることができず収益化が難しくなってきているようです。

しかし、それだけで「オワコン」と判断するのは早いのではないでしょうか?

確かに、ブログやサイト運営で収益化するのは難しくなっています。
しかしそのまとめサイトの”内容の質”が高いものであったり、しっかりと事実確認が行われた”信用性のある情報”であれば、価値のあるものだと言えますよね。

価値の高いサイトの運営は、決して楽ではありません。
しかし、コツコツと努力を積み重ね、”質のいい情報”が詰まったサイトを運営すれば、拡散性は徐々に上がり、必ず日の目を見ると信じています。

まとめサイトの作り方と稼ぎ方

ここまで「まとめサイト」について見ていきましたが、その作り方や稼ぎ方が気になった方も少なくないと思うので、簡単に紹介させていただきます。

作成ツールのおすすめは『WordPress』?

まず、作成ツールに関してのお話。
世の中にはさまざまな無料のホームページ作成ツールが存在します。その中でもよく聞くのが『WordPress』かと思います。ちなみに、弊社でも同ツールを利用しています。

「WordPress」のいいところは、なんといってもSEOに強いところ。
弊社のように会社ホームページの作成に使用している企業も多く、世界で広く利用されているWebサイト作成ツールです。

他にも

など、さまざまなWebサイト作成ツールがあるので、自分が作ってみたいサイトの特徴に合わせて、ツールを選んでみるのが良いでしょう。

自動で作れる!?

使用するツールによっても変わってきますが、まとめサイトやブログの更新を自動的に行えるツールがあるようです。

ネットでの情報収集を行う際必ずと言ってもいいほどぶち当たる壁が

「どうやって必要な情報を見つけたらいいかわからない」

「情報量が多すぎて、情報の選別が難しい」

といった課題です。それに対して解決してくれるツールがあるとのことです。

例えば、記事作成するのにまず、AIを使って記事の概要を作ってみたり、まとめサイトに掲載したい情報をサイト上に自動的に更新できるようにするソフトを導入することも可能となっています。

使用するツールややり方は無限にあるので、ここでは紹介しませんが、効率的に作業を進めていくためにもAIや自動化ツールを一部利用して、より発展的で創造性のあるサイトに仕上げていくことができそうですね。

「まとめサイト」と「ブログ」

ではここで、「まとめサイト」「ブログ」の違いについて考えてみましょう。

基本的には、「ブログ」の枠組みの中に「まとめサイト」が存在すると考えても間違いはないでしょう。
「まとめサイト」の目的は、前述したように「稼ぐ」を目的としたものが多いです。
自分で何かを生み出すというよりは、元々世の中に出回っているリソースを使ってサイトを運営し、収益に繋げていきます。

しかし、それに対して「ブログ」というのは「個人の作品」という位置づけで発信されているものが多くあります。
近年では『note』というメディアプラットフォームが注目を集めていますが、このようにブログは”発信したいこと”が運営のベースになっているので、発信した作品の繋がりのその先に収益があるという認識が強いと言えます。

また、ブログ運営でも収益化は可能で、「特化型ブログ」という形で、自分の得意分野などを活かしてブログ作品のテーマを特化させると、それに沿った広告を入れ込み、ブログでも効率的に収益に繋げていくことができるようになります。

収益の仕組み

「まとめサイト」をはじめとするブログの収益は、基本的に「クリック型広告」「アフィリエイト広告」「インプレッション広告」から得られます。
サイトのテーマやアクセス数、運営方法によって、収益性は大きく異なり、どんな広告が効果的かも変わってきます。

  • クリック型広告:ユーザーがクリックした際に報酬が発生するWeb広告
  • アフィリエイト広告:ユーザーが広告から商品サイトに訪問し、購入に至った場合に報酬が発生するWeb広告
  • インプレッション広告:サイト上に広告が表示された回数に応じて報酬が発生するWeb広告

これらの広告手法により収益を得ていくので、ブログを運営する場合は、サイトのテーマに沿った広告を選んで、ユーザーにクリックしてもらいやすい導線を丁寧に作ることが大切です。

ブログ運営のこれから

では、今後「ブログ」はどうなっていくのでしょうか?

個人の見解ではありますが、私はブログ自体はこれからも必要とされ続けると考えます。

日本の歴史だけで考えてみても、平安時代に「ひらがな」が書かれ始め、最初は限られた人々にしかその文字を使った書物が共有されることはありませんでした。
しかし次第に時代が変化し、学びの機会が増え、誰もが本を手に取って読むことができる時代へと変化しました。

現代では、SNSなどで写真や短い文章でのやりとりが盛んに行われていますが、やはり本はそのまま継承され、今も本を執筆するクリエイターは後を絶ちませんし、ネット上で気軽に長文を公開できるブログが人々に読まれ続けていることは言うまでもありません。
そして、こうしてあなたは私の書く文章を読んでくれている。そういう意味では、収益の方法やブログの形が変わることはあっても、これからもブログが書かれ、読まれ続けることには変わりないと考えます。

今後もこうして楽しく文章を書き、拡散されていく世の中には変わりないので、収益を得たいのであれば、その対策を十分に考えて、丁寧に自分らしいサイト作りをしていくことが、遠いようで近道なのかもしれません。

まとめ

「まとめサイトでは稼げないのか?」について深掘りし、今後のブログ運営について考察していきました。

今回はかなり私の主観も入った記事になりましたが、そもそも「稼げる」・「稼げない」は一般的な判断というものがありません。
どのように研究し、努力し、アウトプットしていくかが何よりも大事だと思いますので、「世の中に求められること」と「自分が提供していきたいと考えるもの」のバランスを考えて、コツコツと努力を積み重ね、”質のいい情報”が詰まったサイトを運営されることを祈っています。

弊社セルバではSEOや集客に関するご相談も承っています。
集客できるサイトを作りたい方、運営しているサイトの集客がふるわない方は、お気軽にご相談ください。

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U・Aのアバター U・A WEBマーケター

広告営業→誌面編集→販売接客→マーケティングと様々な経歴を持つ1児の母。
子育てしながらも、自分の想像力を活かした仕事がしたいと、マーケティング未経験者ながらセルバに入社。
日々勉強しながら、SEO対策などに従事。

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