20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。
それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。
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近年のIT業界において、受託開発が「オワコン」だと言われることが増えています。
果たして受託開発に将来性はないのでしょうか? またそう言われる理由は何でしょうか?
弊社セルバでも行っている受託開発の現状や課題を見ていきましょう。
まずは、受託開発と自社開発の違いを整理していきましょう。以下、引用です。
受託開発とは、システムやソフトウェアを欲している企業からの依頼を受けて、システムやソフトウェアを開発することです。
企業は、必ずしもシステム開発ができるエンジニアを雇っているわけではありません。そのため、欲しいシステムがあったとしても、社内だけでは問題解決に至らない場合があります。
引用元:『受託開発とは?自社開発との違いやオワコンといわれる理由は?』・デジタルトレンドナビ
この説明の通り、受託開発は企業から依頼を受けてシステム開発などを行うことです。
社内で使用しているシステムをより便利に利用できるようにしたり、ECサイトなどのWebシステムの機能を増やしたりすることでより利用者が便利に利用するのに欠かせない「システム開発」。
このシステム開発を企業に委託したり、自社の従業員によって開発を行ったり、企業によってシステム開発のやり方がさまざまあり、社内体制やコストなどを考えて、どちらかに選択しているようです。
では、受託開発は世の中でどのようなイメージなのでしょうか?
さまざまなイメージや意見が飛び交っていますね。
「オワコン」だという人もいれば、「オワコンと言っているのは技術者の技術力不足」とも。
実際はどうなのでしょうか? 受託開発のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット①:開発にかかるコストを削減できる
自社で開発しようと思うと、システム開発が可能なエンジニアを社内に置く必要があり、開発自体に時間や人件費がかかってしまいます。
受託開発の場合は、システム開発のプロに開発をお任せするため、開発スピードが早く、人件費が抑えられるというメリットがあります。
メリット②:予算確定後に追加の予算が発生しない
受託開発は、打ち合わせの段階で予算を決定していきます。
契約時に、あらかじめ決めた予算によってシステム開発を行うため、自社で開発を行うよりも予算計画が立てやすいメリットがあります。
また、多くの場合は、システムの納品までは追加で料金が発生することは少なく、安心して任せられます。
デメリット①:システム開発会社に依存してしまう
納品後も、運用や保守、メンテナンスが必要になってきます。その際に、システムに関する知識がないとできないため、システム会社にシステムの変更などを依頼する必要があります。
しかし相手はプロですから、追加料金は発生したとしても、確実にシステムを変更してくれるので、安心であるともいえます。
デメリット②:情報漏洩のリスクが高くなる
当然、社内の情報を共有するわけなので、その分情報漏洩のリスクは避けられないと言えるでしょう。
しかし、委託するシステム会社の見極めや、コミュニケーションを欠かさないことで、情報漏洩のリスクはできる限り下げられると考えられます。
受託開発と自社開発について整理しましたが、改めて「システム会社に開発をお願いする」と考えた場合、どのような依頼方法があるのでしょうか?
よく見る「客先常駐」や「SES」という言葉について触れていきます。
「客先常駐」とは、システムエンジニア(SE)がクライアントのオフィスに常駐して仕事をする形態のことです。
この働き方では、エンジニアはクライアントの現場の状況に合わせて働く柔軟性が求められます。
客先常駐は、システム開発を行う上で、内容や方向性などを細かくすり合わせやすいというメリットを持ちますが、エンジニアにとって働きにくい職場環境であった場合は、個人への負担が大きいとも言えます。
その点では、「受託開発」の場合はほとんどが自社の環境によって仕事をすることができるので、案件によって職場を変える必要がないという点では個人への負担は少ないと言えますが、逆にクライアントとのコミュニケーションの点で苦労することもあると言えそうです。
「SES(System Engineering Service:システムエンジニアリングサービス)」とは、クライアントに対して労働力を提供する契約形態のことです。
SESの場合、クライアントに指揮命令権はなく、おもにベンダー(自社の責任者)の指示のもとで業務を遂行します。
引用元:『SESとは?「闇が深い」「やめとけ」といわれる理由や働くメリットを解説』・テックキャンプ
このように、「SES」というのは雇用関係を示す契約形態のことで、基本的にエンジニアは客先常駐での働き方が多い現状です。
「受託開発」は成果物(システム開発の納品など)によって契約が発生しますが、「SES」はエンジニアの労働時間に対して契約が発生するため、成果物の完成度による報酬ではありません。
しかし、完成度は関係ないからといってクオリティが落ちるということではなく、クライアントとの関係性を良好に保つ必要があるため、システム運用のクオリティが下がるということはあまり考えにくいと言えます。
エンジニア個人に視点を向けると、エンジニアが特定のスキルを持ち、クライアントに対して技術支援を行うため、個人スキルが上がりやすい環境だとも言えそうです。
しかし、指示元がクライアントではなく自社の責任者のため、コミュニケーションに時差が生じることもあるでしょう。
結局、どの方法でシステム開発を進めるのがいいのかは、社内の体制や開発内容などによって異なってきます。
以下に簡単にまとめてみました。
ちなみに、弊社では受託開発によってシステム開発を承っています。
よろしければ参考に、弊社を利用された企業様の事例をご覧ください▼
ここまでの解説では、受託開発は「システム開発をしたい」と思っている会社にとって必要なサービスであることがわかりました。
しかし、事業の将来性という点ではどうでしょうか? AI化が進む世の中でどのようになっていくのかを調べてみました。
最近では、「ノーコード」や「ローコード」での開発が注目されており、プログラミングを勉強していなくてもシステム開発ができるツールが増えています。
「ノーコード」というのは、プログラミングを一切使わずに開発を行うことで、「ローコード」とは、少ない数のソースコードで開発することです。
このように、専門的な知識を持たなくてもシステム構築ができるようになってきていますが、もちろんデメリットも存在します。
メリットとしては、開発に時間がかからないことが挙げられますが、決まった枠内での開発に留まるため、細かな設定の変更ができなかったり、大規模な開発には不向きなことがデメリットとして挙げられます。
システム開発を行った先にある、”最大限に利用者の利用満足度を高める”ためには、小さなイライラがなく利用者がスムーズに利用できるシステムを開発することが必要になると思います。
より良いサービスの提供のためにも細かな設定を変更できるように、プロによるシステム開発は今後も需要はあると言えます。
近年、日本全体でどの業種においても人材不足が話題となる中、システムエンジニアも例にもれず、人材不足が深刻となっています。
現在、生活になくてはならないWebサービス。その利用量が多いために、需要が高いものの、技術者不足で今いる人材に業務が集中し「IT業界は激務で休みが取りにくい」というイメージもあります。
その人材不足を解消するために、前述の「ノーコード」や「ローコード」が開発されている現状はありますが、将来的にこれからもシステムエンジニアの需要はどんどん増すと言えます。
2030 年時点の IT 人材の需給ギャップは、2015 年試算では 41 万人~79 万人(中位シナリオでは 58.7 万人)になると試算されている。
引用元:『- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書』・経済産業省
上記引用の通り、IT業界は、2030年には最大79万人分の人材不足となる試算が出ています。
この人材不足を少しでも解消するべく、弊社としてもしっかり力添えしていきたいと考えています。
ここまで、システム開発を依頼する企業側からの視点を想像して詳しく見ていきました。
システム開発をすると一言にいっても、その手法はさまざま。企業の体制や方向性によって、求められる内容は変わってきますが、総じて言えるのは「受託開発はオワコンではない」ということです。
ノーコードやローコードで手軽にシステム構築できる環境は整ってきていますが、プロによるシステム構築とは別物です。
どんな企業も「満足度」を高めるための施策は打ちたいと思っているはずです。
そこに細かくアプローチできる”プロによるシステム開発”で、今後もどんどん新しいサービスや価値観が生まれてくるのではないかと思います。
そのために、弊社としても、より多くの企業様の役に立てるよう邁進してまいります。
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広告営業→誌面編集→販売接客→マーケティングと様々な経歴を持つ1児の母。
子育てしながらも、自分の想像力を活かした仕事がしたいと、マーケティング未経験者ながらセルバに入社。
日々勉強しながら、SEO対策などに従事。