20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない！」という方は、こちらの記事をご参考ください。
それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。
ヨドバシカメラは、日本全国に店舗を展開し、豊富な商品ラインナップと優れたサービスで知られる大手電子製品小売店です。
実店舗に加え、1998年よりECサイトを運営しており、2024年7月現在、送料は全て無料で、スピーディーな配送を実施しています。在庫のある商品であれば、関東全域（一部地域除く）を対象に、決済完了後、最短当日に配送してくれることも。
同社が送料無料かつスピーディーな配送を実現できているのはなぜなのか？に注目して、実店舗とECサイトを両立する会社の思いを垣間見てみましょう。
顧客満足度の向上と、リピート購入の促進を目指して送料無料を導入しており、ECサイトの運営をスタートした1998年より継続して行っているようです。
また、会員登録なしでも、商品1点からでも送料が無料となっています。
社長に取材されている他サイトの記事内容がこちらです▼
在庫は回転が速いほどコストが下げられる。物の保管にもお金が掛かるからだ。運送する際の人件費も、移動に必要な燃料も、時間が短いほどコストは下がる。コストカットを重視するほど速く届ける取り組みが必要になり、速く届けられるからこそコストが抑えられて、送料無料が実現できるというわけだ。
引用元：なぜ1品から無料? ヨドバシエクストリーム便の凄さを藤沢社長に聞く
配達頻度が高いほどコストがかかるのかと思いきや、在庫の回転率に目をつけてコストダウンを図っているとのこと。
このように、コストダウンと顧客満足度向上を両立する“スキマ”をうまく活用しているようです。
ヨドバシカメラは全国で24店舗存在し（2024年7月現在）、各店舗の地域ごとの顧客のニーズと嗜好に合わせて商品ラインナップが調整されています。
ECサイトでは、ニーズが全国にわたるため、食品から家電、文房具に至るまで約800万アイテム（2022年4月現在）の品ぞろえ。
ECサイト上で実店舗での在庫状況が確認できたり、ネットで注文して実店舗での受け取りも可能になっています。
ヨドバシエクストリームは、日付指定で無料配送をしてくれるサービスです。
通常配送では、配達業者が商品のお届けに向かうシステムですが、同サービスでは自社配送によって細かい日付指定に対応して配送を行っています。
また、配達先の新聞受け、荷物受け、郵便受け等に配達するサービスで、お届け時にご不在の場合でも商品を受け取れます。
配送対象エリアは以下の通りです。
東京都23区全域、および武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市・町田市の一部地域、神奈川県横浜市・川崎市・相模原市の一部地域、新潟市・甲府市・仙台市・札幌市・大阪市・京都市・福岡市(いずれも一部地域)。
また、対象エリア外でも配送業者を利用して無料で届けることができるそうです。
参考記事▼
送料無料のしくみがわかったところで、それでもユーザーとしては「本当に送料無料で大丈夫なのかな」と不安になったり、申し訳ない気持ちになってしまう人もいらっしゃると思います。
そんな中、ヨドバシカメラの藤沢社長はこのように考えているそう。
エクストリーム便は、小物1品から無料で届けることも話題になったポイント。藤沢社長は「小物1品だけだとなんだか申し訳ないとおっしゃるお客様もいますが、遠慮なく利用してください」と言う。
エクストリーム便の配達は、ルートの固定はしていないものの、ほぼ毎日同じようなルートを回っているため、その中に1品だけの配達があってもそれほどロスはないのだそうだ。
引用元：なぜ1品から無料? ヨドバシエクストリーム便の凄さを藤沢社長に聞く
また、エクストリーム配送を発案した経緯を、藤沢社長はこのように話しています。
「お客様に商品をお届けするに当たり、速く届けるだけでなく、できるだけお客様のご都合に合わせて柔軟に配達したいと思っていました。いろいろな点で店頭の接客にできるだけ近付けたいと思ったのです。たとえば、玄関先で『ヨドバシカメラです』『お買い上げありがとうございます』『商品をお届けに上がりました』とやったら、お客様に喜んでもらえるのではないか。そういう単純な話から始まったのです」
引用元：なぜ1品から無料? ヨドバシエクストリーム便の凄さを藤沢社長に聞く
このように、社長の顧客満足度向上への熱い思いが、送料無料サービスを生み出していることがわかります。
ヨドバシカメラのECサイト（ヨドバシカメラ.com）での無料配送は、顧客の利便性と満足度を最優先に考えた結果、ECサイト立ち上げ当初から続いているサービスです。
ヨドバシエクストリーム配送という、自社での配送も行っていて、顧客満足度のために社内の体制をどんどん変えていく姿勢が見られます。
今後ECサイトと実店舗の両方の軌道を乗せていくための施策に注目したいですね。
セルバでも過去にECサイトを複数運営しており、ECサイトの開発に関するご相談をいただくことが多いです。
ECサイトの立ち上げや集客に関するご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
