スマホゲームの広告詐欺はなぜ増えているのか?広告と違う理由とは

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「このゲームは広告詐欺」と言われるスマホゲームが増えてきています。
実際のゲームプレイは広告内容とはまったく異なるため、本来は魅力的なゲームであるにもかかわらず、わざわざユーザーからの評判を落とすようなことをしてしまうのはなぜなのでしょうか。

広告詐欺が増加する背景とその影響について詳しく見ていきましょう。

目次

スマホゲームにおける広告詐欺とは

スマホゲームの広告詐欺は、広告内容と実際のゲーム画面が大きく異なるケースを指します。
広告詐欺が増加している背景には下記のようなものが挙げられます。

プレイアブル広告

近年、スマホゲームの広告には「プレイアブル広告」という手法が普及しています。
これは広告の中でゲームを擬似体験できるもので、ゲームの面白さやユーザビリティをダイレクトに伝えることができます。

この疑似体験を魅力的にしようとした結果として、広告詐欺になっているものがあります。

誇大広告

スマホゲームの広告と実際のゲームが異なる理由の一つは、マーケティングの手法としての誇大広告があげられます。
広告ではゲームの最も魅力的な部分だけを強調し、単調な繰り返し作業や時間制限などの面倒な部分は省略されるのです。

このような誇大広告は、一見すると非常に魅力的なゲームという印象を与えます。

スマホゲームの広告詐欺が増加する理由

スマホゲームで広告詐欺が増加するにはいくつかの理由があります。

法的規制の緩さ

スマホゲームで広告詐欺が増加する理由の1つは、日本では広告表示に関する法的規制が緩いことにあります。
広告内容とゲーム画面の一場面を比較するだけでは違法性を判断するのは難しいケースが多いです。

一方で、イギリスなど一部の国では広告基準協議会が広告表示の禁止を通告している例もあります。

ユーザーを増やすため

スマホゲームで広告詐欺が増加する理由の2つめは、ユーザーを増やすためです。

多くのスマホゲームは基本プレイ無料であり、ゲームを有利に進めるためのアイテムを売ったり、イベントを開催してランキング上位にのみ与えられる報酬を用意することで課金を促しています。
その課金が運営会社の収益となりますが、課金してくれるユーザーを獲得するためには、まずは無課金でもゲームをプレイしてくれるユーザーの母数を増やす必要があります。

スマホゲームの選択肢が無数にある現在では、ユーザーを増やすこと自体が簡単ではないため、ユーザーを増やすためなら多少の広告詐欺は厭わないと考える運営会社もあるでしょう。

広告詐欺の影響

実際のゲーム内容と大きく異なる広告を出すことで、一時的にユーザーが増えることもあるでしょう。
しかし、中長期的に見るとこのような影響が出る可能性が高くなります。

利用者の減少

広告詐欺は利用者の減少に繋がります。
広告で見たゲームと実際のプレイ体験が大きく異なると、ゲームをプレイする意欲を失います。

「良い意味で裏切られた」と感じてそのままファンになるユーザーもいないとは限りませんが、結果的にそのゲームのプレイヤーが減少する原因となります。

業界全体の信用喪失

広告詐欺はゲーム業界全体の信用を失わせるなどの悪影響を及ぼします。

正しく広告を運用している他のゲームの広告に対しても疑念を抱くようになり、新しいゲームを試す意欲を失う可能性があります。

実際にあった広告詐欺の例

実際にあった広告詐欺の事例を紹介します。

広告詐欺の例①

広告ではストラテジーゲームとして紹介され、敵の拠点に攻め入ったり、敵陣地を制圧したりする大規模な戦闘シーンが描かれます。

しかし、実際には単純なパズルゲームで紹介されたようなストラテジーゲームの要素はミニゲーム程度しか存在しません。

広告詐欺の例②

広告ではゲームの一部の要素を過度に強調し、その他の部分を省略することもあります。

広告ではゲームの一部の要素である複雑な家具の配置やリフォーム要素を過度に強調し、その他の部分は省略されているものがあります。
実際のゲームではそれらの要素はほとんど存在せず、ほとんどが簡単な3マッチパズルゲームで構成されています。

なお、広告で強調されていた家具の配置やリフォーム要素はゲームの一部のシーンでのみ登場します。

広告詐欺と言われているゲーム

広告詐欺と言われる理由は個人の主観によりますが、以下はユーザーから広告詐欺と言われることの多いゲームです。

  • ガーデンスケイプ
  • Hero Wars
  • ビビッドアーミー

ガーデンスケイプ

広告では、ゲーム内のキャラクターを助ける救出ゲームのように見えますが、実際には「同じピースを3つ繋げて消す」パズルゲームです。
男性キャラクターが登場する広告と実際のゲーム内容は異なります。

Hero Wars

広告ではパズルゲームのように見えますが、実際には「ヒーローを育てて戦う」RPG系のゲームです。
広告のパズルゲームは本編とはあまり関係ないオマケ要素となっています。

ビビッドアーミー

広告では美少女キャラクターのイラストと過激な言葉が使われていますが、実際のゲームは「自軍を強化して戦う」戦略シミュレーションゲームです。
セクシャルな要素はほとんど登場しません。

なぜゲームは広告詐欺に頼るのか?

スマホゲームの広告詐欺が増加する理由と繋がりますが、スマホゲームが広告詐欺に頼る理由は、競争が激しいゲーム市場で目立つためです。

ゲーム市場は非常に競争が激しく、新しいゲームが次々とリリースされるため利用者の注目を集めることは容易ではありません。
詐欺広告はユーザーの注意を引き、ダウンロードを促すための一種の戦略となります。

しかし、これは短期的な目標を達成する方法であり、長期的にはユーザーの信頼を失い、ゲームの存続自体に悪影響を及ぼす可能性があります。
「良い意味でユーザーの期待を裏切る」ような面白いゲームであれば上手いきっかけにもなりますが、基本的に広告詐欺を行うメリットは薄いと言えるでしょう。

広告詐欺のゲームを減らすための対策

広告「詐欺」とはいっても、スマホゲームの場合は実際にお金をだまし取られたりするわけではないため、実害は少ないです。

しかし、広告と違う内容のゲームに辟易している人も少なくないでしょう。
広告詐欺のゲームを減らすために、個人でもできる対処法を解説します。

ユーザー自身の確認

ユーザー自身もレビューを確認する、試用版をプレイするなどして、ダウンロード前に広告の内容とゲームの内容が一致しているか確認することが重要です。

ユーザー自身も「広告詐欺はある」ということを理解する必要があります。

アプリストアや開発者に報告

広告で気になるゲームがあった場合は、ダウンロードして実際にプレイしてみることもひとつの手段です。

広告とゲーム内容が一致しない場合はアプリをアンインストールし、アプリストアやゲーム開発者に報告しましょう。広告詐欺による不正行為を報告することで他のユーザーを守る手助けになります。

まとめ

スマホゲームの広告詐欺は、ゲーム業界全体の信用を損なう大きな問題となっています。
一時的に利益をもたらしても、これからの業界全体に悪影響があることは好ましくありません。

スマホゲームに限らず、実際のサービス内容とかけ離れた誇大広告はユーザーの信用を大きく失います。
弊社でも広告を利用しているのでサービスを魅力的に見せたい気持ちはわかりますが、長く愛用してもらうサービスにするには適切な表現を心がける必要があります。

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