なぜお菓子は小さくなった?小さくなったお菓子15選

キットカット、カントリーマアム、アルフォートなど、子どもから大人まで親しまれているお菓子は数多く存在しますが、昨今では「あれ、小さくなった?」とSNSで話題になることが度々あります。
なぜ人気のお菓子が小さくなったり、内容量が減ったりしてしまっているのでしょうか?
その理由と人気のお菓子の現状についてまとめています。
なぜお菓子は小さくなった?


お菓子が小さくなった理由
結論から申し上げますと、お菓子が昔と比べて小さくなっているのは「ステルス値上げ」あるいは「シュリンクフレーション」呼ばれる手法を採用したからです。
「ステルス値上げ」「シュリンクフレーション」とは、価格を変えずに内容量を減らすことで売上を立てるマーケティング手法です。
現在、原材料の高騰などもあり、値上げをしなければ売上げを立てることが難しくなっています。
しかし、いきなり値上げをしてしまうと消費者は購買から離れてしまい、売上に大きなダメージが発生します。
この購買離れを防ぐために、値上げをするのではなくサイズダウンをし、原価を抑えることで売上を立てていると考えられます。
製造業者の言い訳
製造業者はお菓子が小さくなった理由を、原材料の価格上昇や製造コストの上昇だと消費者へ説明しています。
本来、消費者にとって製品の価格が変わらずに内容量が少なくなることは好ましくありませんが、このような説明をすることでサイズダウンを納得せざるを得ない状況にしています。
小さくなったお菓子一覧
実際に小さくなったお菓子にはどのようなものがあるのでしょうか?
特に人気で印象的なお菓子を15個紹介させていただきます。
チョコレート系


キットカット(ネスレ)
キットカットは2020年9月にサイズダウンしましたが、2021年11月に枚数を1枚減る代わりにサイズが戻っています。
しかし、サイズダウン前よりも内容量は少し減っているため、「元に戻っただけだ」とSNS上で大きな話題となりました。
- 変更前:1枚当たり9.7g(1枚当たり11.3gから減少)
- 変更後(現在): 1本当たり11.3g
チョコボール(明治)
- 変更前:1箱当たり約34g
- 変更後(現在):1箱当たり約25g
チョコボールは約29年前は1箱当たり約34gでした。
しかし、現在は約25gまで減っており、9gも少なくなっているようです。
ポッキー(グリコ)
ポッキーは太さも内容量も年代ごとに変化しており、一番多いときが2004年ごろの約100gです。
現在は大きく減り約68gまで。
ただ、ポッキーは種類が多く本数も種類によって違いがあるため、内容量の変化はそれほど気にならない人も多いかと思います。
- 変更前:1箱当たり約100g(ピーク時)
- 変更後(現在):1箱当たり約68g
アルフォート(ブルボン)
アルフォートは枚数がもともと少ないこともあり、目に見えて小さくなったことで大きな話題となりました。
- 変更前:1枚当たり約11.3g
- 変更後(現在):1枚当たり約10.1g
ホワイトチョコレート(明治)
ホワイトチョコレートはそのまま食べるだけでなく、バレンタインなどのイベントで溶かして使う方も多く、分量に大きな違いが出ます。必要な購入数に違いが出るため、量の減少は際立っています。
- 変更前:1袋当たり約50g
- 変更後(現在):1袋当たり約40g
クッキー系


カントリーマアム(不二家)
小さくなったお菓子の中でも代表的なものです。大きさが見るからに違うためSNSでも話題となりました。
- 変更前:30枚×11.0g
- 変更後(現在):20枚×10.0g


バタークッキー(ブルボン)
バタークッキーは元々100円以下で変えるコスパのよいお菓子でした。
しかし、現在は内容量減少し、値段も上がっているため、批判の毛声も多いようです、
- 変更前:1袋当たり約50g
- 変更後(現在):1袋当たり約40g
スナック菓子系


プリングルス(日本ケロッグ)
プリングルスは衝撃的な量の減り方です。約48gも量が減っており約3分の1の量が削減されています。
昔からのプリングルスファンは驚かれた方も多いと思われます。
- 変更前:1袋当たり約158g
- 変更後(現在):1袋当たり約110g


ポテトチップス(カルビー)
5gほどの減少ですが、袋の中の空白が大きくなったことで、少なくなったと感じる人が多かったようです。
- 変更前:1袋当たり約60g
- 変更後(現在): 1袋当たり約55g
うまい棒(やおきん)
うまい棒は小さくなった印象よりも値段が上がった印象の方が強いようです。
以前は10円ぴったりで買えていたため、11円に上がって困惑した方も多いようです。
- 変更前:1本当たり約10g
- 変更後(現在):1本当たり約8g


ベビースターラーメン(おやつカンパニー)
ベビースターラーメンはもともとの味が濃いこともあり、満足感と食べ応えが高く、量が減っていても気にならない満足感があるようです。
- 変更前:1袋当たり約40g
- 変更後(現在):1袋当たり約35g
ハッピーターン(カルビー)
ハッピーターンは大きさは変化が無いようですが、袋内の量が数枚減少しています。
- 変更前: 1袋当たり約60g
- 変更後(現在): 1袋当たり約55g
キャンディ系


ミルクキャラメル(明治)
明治のミルクキャラメルは昔ながらの懐かしさを感じる優しい甘さのキャラメルです。
大きさも量もちょうどよく、あまり量が減っていることは気にならないようです。
- 変更前: 1袋当たり約50g
- 変更後(現在): 1袋当たり約40g
ハイチュウアソート(モリンガム)
ハイチュウシリーズの大容量版である「ハイチュウアソート」は、大きさは変わらないものの量と料金は大きく変わっています。
量は2004年当時は24粒だったのに対し、現在は20粒まで内容量は減少しています。
- 変更前: 1袋当たり約103g
- 変更後(現在): 1袋当たり約86g
ミルキー(不二家)
ミルキーは138g→120g→108g→100gと段階的に量が減っています。
マスコットキャラクターである「ペコちゃん」のイメージが強いため、ミルキーの炎上や印象の悪化は不二家全体のブランドイメージに関わると判断し、慎重に量を減らしているようです。
- 変更前: 1袋当たり約138g
- 変更後(現在): 1袋当たり約100g


お菓子がっかりランキング
ここまで紹介したお菓子を、小さくなったまたは、内容量が少なくなったことによる「がっかり度」が高い順に並べています。


- プリングルス(日本ケロッグ): 約158gから約110gへ、減少幅約48g
- カントリーマアム(不二家): 1枚あたり11.0gから10.0gへ、減少幅約1g
- キットカット(ネスレ): 1本あたり13.5gから12.6gへ、減少幅約0.9g
- ハイチュウアソート(モリンガム): 約103gから約86gへ、減少幅約17g
- アルフォート(ブルボン): 約11.3gから約10.1gへ、減少幅約0.8g
- ミルキー(不二家): 約138gから約100gへ、減少幅約38g
- ポッキー(グリコ): 約68gから約100gへ、減少幅約32g
- ミルクキャラメル(明治): 約50gから約40gへ、減少幅約10g
- バタークッキー(ブルボン): 約50gから約40gへ、減少幅約10g
- ホワイトチョコレート(明治): 約50gから約40gへ、減少幅約10g
- チョコボール(明治): 約34gから約25gへ、減少幅約9g
- ポテトチップス(カルビー): 約60gから約55gへ、減少幅約5g
- ハッピーターン(カルビー): 約60gから約55gへ、減少幅約5g
- ベビースターラーメン(おやつカンパニー): 約40gから約35gへ、減少幅約5g
- うまい棒(やおきん): 1本あたり約10gから約8gへ、減少幅約2g
プリングルスは量の減少具合が他と比べて大きく、食べ応えは大きく減少しています。
カントリーマアム、キットカット、ハイチュウは1個当たりの大きさの減少や個数の減少など、以前の満足感と比べると大きな差が生まれています。
アルフォートは一目でわかるほど小さくなっているため、誰に聞いてもがっかりさがあるほど、小さくなってしまっています。
まとめ
お菓子のサイズ縮小は原材料や輸送費、広告費や人件費が上がっていることから仕方ない部分も大きいですが、少しの減少でも満足感が損なわれてしまう場合もあるので、消費者としては悲しい部分も大きいですよね。
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