求人サイトの費用と集客方法をシステム開発会社が徹底解説！

そんな疑問をお持ちの方に向けて、システム開発会社のセルバが求人サイトの制作費用と集客方法を徹底解説します！

求人サイトの開発方法には、スクラッチ開発・CMS・パッケージシステムなどさまざまな選択肢があり、費用も数十万円〜数千万円と大きく変動します。
さらに、サイトを成功させるためには、SEO・広告・SNS・オウンドメディアなどの集客施策も欠かせません。

本記事では、求人サイトを予算内で開発するコツ、効果的な集客戦略などを詳しく解説！
これから求人サイトを構築しようと考えている企業や個人の方は、ぜひ参考にしてください。

求人サイトの制作費用はどれくらい？相場と費用内訳を解説

求人サイトとは、企業が求人情報を掲載し、求職者が仕事を探せるオンラインプラットフォームのことです。求人ポータルサイトとも呼ばれます。
マイナビやリクナビなどが有名ですよね。

求人サイトの開発費用の相場は変動が大きく、一番安いもので50万円〜、大規模なサイトになると数千万円かかります。

求人サイトの制作費用はなぜ変動する？主要な要因をチェック

求人サイトの制作費用は、主に次のような要因で大きく変化します。

1. 開発方法（スクラッチ開発・CMS・パッケージ開発）
   • フルスクラッチ開発（ゼロから開発）：数百万円〜数千万円
   • CMSを活用（WordPressなど）：50万円〜300万円
   • パッケージ開発：100万円〜500万円
2. 求める機能の範囲
   • シンプルな求人掲載のみ：比較的安価
   • 会員登録・応募管理・企業管理などが必要：費用増加
3. デザインのカスタマイズ性
   • テンプレートデザインを活用：低コスト
   • オリジナルデザイン：デザイン費が別途発生
4. 外部システムとの連携
   • API連携や外部データベースとの接続がある場合、開発工数が増加

求人サイトに限らず、システム開発には

①フルスクラッチ開発
②CMSの活用
③パッケージ開発

の3つの方法があります。

フルスクラッチ開発

（フル）スクラッチ開発は、0から独自に開発する開発のことで完全オリジナルなので他社と差別化したサイトを構築できる一方、開発費用が500万円以上と非常に高額になります。

CMSの活用

CMS（Content Management System） とは、専門的なプログラミングの知識がなくても、Webサイトの制作・管理・運営ができるシステムのことで、簡単にいうとコードを書かなくても簡単にWebサイトが作れるツールです。
有名なのは無料で使えるWordPressで、ブログ、企業サイト、求人サイトが作成できます。

パッケージ開発

パッケージ開発は、システム会社が提供している既存の求人サイト向けシステムを元に開発する方法です。
基本機能が標準搭載されており、スクラッチ開発より短期間で導入が可能なうえに、導入費用が比較的安価です。
一方、導入後にランニングコストが発生してしまうことや、パッケージによっては独自機能の導入が難しい（※可能な場合もあり）のがデメリットです。

どの開発を選ぶべきかについては次で詳しく解説しますが、独自性・高機能を求めるならスクラッチ開発、低コスト・短期間で始めるならCMS活用、標準機能で十分＆運用サポートがほしいならパッケージ開発を選ぶことになるでしょう。

制作方法別・費用比較

「スクラッチ開発」「CMS活用」「パッケージ開発」の3種類の特徴と費用目安を見ていきましょう。

制作方法	費用目安	特徴	メリット	デメリット
スクラッチ開発	500万〜3000万円	0から独自に開発	・完全オリジナルで差別化可能 ・拡張性・カスタマイズ性が高い ・セキュリティ強化が可能	開発コストが高い 開発期間が長い（数ヶ月〜1年以上） 運用・保守の負担が大きい
CMS活用	50万〜300万円	WordPressなど既存のCMSを活用	開発コストが安い 短期間で構築可能 SEOや運用ツールが豊富	カスタマイズに限界あり パフォーマンスが落ちることがある セキュリティリスクが高い
パッケージ開発	100万〜500万円	既存の求人サイト向けシステムを導入	基本機能が標準搭載 開発コストが比較的安い 開発会社によるサポート・保守が充実	独自機能の追加が難しい 競合サイトと似たデザインになりやすい ランニングコストがかかる

どの開発方法も一長一短ありますが、CMSはセキュリティリスクが高いことに注意しなくてはいけません。
オープンソースCMS（WordPressなど）は攻撃対象になりやすく、定期的なアップデートが必要です。
運用管理に負担がかかるため、実は長期の運用には不向きです。

特に求人サイトは求職者の重要な個人情報を扱うため、セキュリティには十分に気をつけなければいけません。

中規模以上の求人サイトなら、スクラッチ開発やパッケージ開発のほうが安全です。

スクラッチ開発とパッケージ開発、どちらを選ぶべき？

求人サイトを制作する際、「スクラッチ開発」と「パッケージ開発」のどちらを選ぶべきか迷うことが多いでしょう。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを整理してみました。

スクラッチ開発 vs. パッケージシステム比較表

項目	スクラッチ開発	パッケージ開発
初期費用	500万〜3000万円	100万〜500万円
開発期間	数ヶ月〜1年以上	数週間〜数ヶ月
カスタマイズ性	高い（自由に設計可能）	低い（基本機能のみ）
導入スピード	遅い	速い
運用・保守	自社で対応or外注	提供会社がサポート
セキュリティ	高い（独自設計可能）	標準レベル
ランニングコスト	システム運用費・改修費	月額利用料・追加機能費

以上を踏まえたうえで、次の観点から自社の事業に合った開発方法を選びましょう。

オリジナリティを追求したいならスクラッチ開発

長期的にブランド価値を高め、独自機能を持たせたい場合に最適です。

早く・安く求人サイトを作りたいならパッケージ開発

スタートアップや小規模サイト向けで、すぐに運用を始めたい場合に適しています。

将来的に機能拡張を考えるなら慎重に選択

パッケージシステムでは後からの大幅な機能変更が難しいです。
スケールアップを視野に入れるなら、最初からスクラッチ開発を検討するのもありでしょう。

スクラッチ開発にこだわる必要はない

もう一つ頭に入れておくべきことは、求人サイトの制作であれば「スクラッチ開発にこだわる必要はない」ということです。

せっかく求人サイトを制作するなら、競合にないオリジナリティを出したいと考える人は多いです。
しかし、求人サイト制作においては、スクラッチ開発にこだわることは必ずしも良い成果につながるわけではありません。

求人サイトを開発する際に考えるべきことは「求職者の目線」と「求人を掲載する企業の目線」です。
両者に”このサイト便利！”と思って継続してサイトを利用してもらうためには、ある程度の「型」が必要なのです。

求職者は複数の求人サイトに登録するのが一般的ですが、そのうちの一つだけ仕様が全く異なっていたら使いづらいと感じるでしょう。
型を外れた求人サイトは、他社と差別化できる一方、求職者目線では使いづらいと判断される恐れがあります。
求職者の利用頻度が少ないと、そこに求人を掲載したいと考える企業も減ってしまいます。

求人サイトの運営には、ある程度必要な情報が決まっています。

その基本的な開発部分が予め含まれている「パッケージ開発」の方が、求人サイト制作においては時間や費用の面でコスパがよく、おすすめです。

求人サイトに強い開発会社と失敗しない選び方を徹底解説！

求人サイトの開発を予算内におさえるコツ

求人サイトの開発には、スクラッチ開発・CMS・パッケージ開発などの選択肢があり、費用も数十万円〜数千万円と大きく変動します。

適切な方法を選び、無駄なコストを抑えることで、予算内で効率よく開発を進めることが可能です。

結論：まずは小さくスタートし、運用しながら拡張！

結論から述べると、求人サイト開発を予算内におさめるためには、最初から大規模にせず、最小限の機能でスタートし、運用しながら拡張していくのがコストを抑えるポイントです。

そのために次のポイントを抑えましょう。

開発方法を適切に選ぶ

 開発コストを左右する最大の要因は「開発手法」です。予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。

MVP（最小限の機能）でスタートする

最初からフル機能を盛り込むと、開発コストが膨れ上がります！
「本当に必要な機能」を見極め、最小限の形（MVP）でスタートしましょう。

テンプレート・既存システムを活用する

デザインやシステムをゼロから作ると費用が高くなるため、以下の方法でコスト削減を行うのがおすすめです。

• CMSの求人テーマを活用（WordPress + 有料テーマ）
• ノーコード・ローコードツールを活用（Bubble, Webflow など）
• 既存のパッケージシステムを導入し、最低限のカスタマイズにとどめる

開発会社としっかり交渉する（見積もりを比較）

開発費を適正に抑えるには、複数の開発会社から見積もりを取ることが重要！

• 「相見積もり」を取り、最適なコストを把握する
• 見積もりの内訳を確認し、不要な項目を削る
• 保守・運用費用を事前に確認し、ランニングコストも考慮する

見積もりの際は、開発費だけでなく、運用費・サーバー費・保守費などの「総コスト」で判断しましょう！

最適な開発会社を選定するサービスもあります。
初めてのサイト構築で何から行えばいいか分からない場合は、情報収集もかねて依頼してみてください。

求人サイト制作の開発会社選びを無料でサポート！

クラウドサービスを活用し、インフラコストを削減する

サーバーやインフラ費用もコストの大きな要素です。初期費用を抑えるなら、クラウド環境での運用がベストでしょう。

無料・低コストのマーケティング手法を活用する

求人サイトは制作して終わりではなく、開発後の集客が重要です。
広告費をかけずに集客する方法を考えることで、トータルコストを削減できます！

段階的な開発スケジュールを組む

すべての機能を一度に開発すると、時間もコストもかかってしまいます。
「フェーズごと」に分けて開発を進めることで、予算オーバーを防げます。

段階的な開発例

フェーズ	期間	予算	内容
フェーズ1（MVP）	3ヶ月	100万〜300万円	求人検索・応募、企業管理、基本管理画面
フェーズ2（拡張）	6ヶ月	＋200万円	スカウト機能、企業レビュー、分析ツール
フェーズ3（高度化）	12ヶ月	＋500万円	AIマッチング、外部連携、アプリ開発

求人サイトの集客方法を成功させるための戦略とは？

求人サイトを作成した後、適切な集客施策を実施しなければ、求職者や企業に利用してもらえません。
ここでは、効果的な集客方法について解説します。

求人サイトの集客の基本的な考え

求人サイトへのアクセスを増やすために、複数の集客チャネルを組み合わせることが重要です。
求職者は主に次のような経路で求人サイトへ訪れます。

経路	主な施策	メリット
検索エンジン（Google・Yahoo）	SEO対策、オウンドメディア	長期的な流入が期待できる
求人検索エンジン（Indeed、求人ボックス）	求人検索、構造化データの最適化	短期間でアクセス増が可能
SNS（X・Instagram・TikTok・Linkedin）	求職者向けコンテンツの発信	若年層の集客に有効
Web広告（リスティング・SNS広告）	Google広告、SNS広告	即効性があり、ターゲティング可能
口コミ・紹介	紹介キャンペーン	信頼度が高く、応募率が高い
ダイレクトメール・LINE・メルマガ	LINE通知、スカウト機能	既存ユーザーの再訪問を促進

特に長期的な目線では、求人サイトにSEOコンテンツを蓄積していき、検索エンジン経由の流入を増やしていくことが集客において大切です。
SEOコンテンツとは、お役立ち情報や調査レポートといったユーザーが知りたい情報を提供するコンテンツのことで、Googleなどの検索エンジンに求人サイトを上位表示させるために作られます。

求人サイトの集客に必須！SEO対策のポイント

SEO（検索エンジン最適化）は、求人サイトの集客において重要な手法です。以下のポイントを押さえることで、Google検索からの流入を増やすことが可能になります。

オウンドメディアやブログを活用した長期的な集客戦略

求人サイトの集客には、広告やSEOなどさまざまな手法がありますが、「オウンドメディア」や「ブログ」の活用は、長期的に安定したアクセスを確保し、信頼性の高いサイトを構築するために非常に有効です。

成功するオウンドメディア・ブログの運用方法のコツはいくつかありますが、基本的な考えは

①ターゲットを明確にする
②SEOを意識したコンテンツを作成する
③週1〜2回のペースで記事を更新する

の3つです。

SEOに強いシステム開発会社に頼むと、これらを意識したアドバイスがもらえるため、開発会社選びの際にはチェックしましょう。

ちなみに、簡単にその会社がSEOに強いかどうかを判断する方法があります。
それはAhrefsというSEOツールの被リンクチェッカーに開発会社のURLを入力し、ドメインレーティング（サイトのバックリンク（被リンク）評価を100点満点でスコア化した指標）をチェックする方法です。

スコアの目安

DRの範囲	評価	特徴・目安
90〜100	超ハイレベル	大手ニュースサイト（例：Google、Wikipedia、Amazon）
70〜89	非常に強力	業界トップクラスのWebメディア・大手企業のサイト
50〜69	高評価	信頼性の高い企業サイトや人気のオウンドメディア
30〜49	中堅レベル	一定の被リンクを持つが、さらなるSEO対策が必要
10〜29	初級レベル	立ち上げたばかりのサイト・被リンクが少ない状態
0〜9	極めて低い	ほぼ被リンクなし・新規ドメイン

ただし、開発会社がドメインを分けてサイト管理をしている場合は各ドメインごとの数値が表示されるため、本来より低い数値が出ます。あくまで参考程度に考えておきましょう。

まとめ