Webサイトリニューアルに失敗しないための考え方

20年以上の実績があるシステム開発会社の視点で、システム開発会社の選び方や費用について解説しています。
「システム会社が多すぎて、何を基準に選べばいいのかわからない!」という方は、こちらの記事をご参考ください。

それでも「よくわからない……」という場合は、弊社セルバまでご相談ください。

Webサイトのリニューアルは、多くの企業にとって重要なプロジェクトです。
弊社でも新規立ち上げだけでなく、リニューアルのご相談をいただくことが多くあります。

Webサイトのリニューアルを重要視している企業が多いのは、デジタルプレゼンス(会社のブランドイメージがオンラインでどのように認知されるのか)がますます重要になる現代において、サイトの使い勝手やデザインは企業のイメージや売上に直結するためです。

ホームページ改修の目的は多岐にわたります。例えば、ユーザー体験の向上、SEOの最適化、新しい製品やサービスの追加、ブランドイメージの刷新などです。
これらの目標を達成するためには、計画的で戦略的なアプローチが不可欠となります。

ここでは、そんなWebサイトをリニューアルする際の考え方について、解説していきます。

目次

Webサイトのリニューアルとは

Webサイトのリニューアルで具体的に何をするかというと、ページの構成やデザイン、構築システムを変更します。
これによって、SEO対策の向上やブランドイメージを刷新する効果があります。

サイトリニューアルを行う際は、どのようにリニューアルを考えるのがよいのでしょうか?

サイトリニューアルの目的

サイトをリニューアルする際は、「何のためにリニューアルを行うのか」の目的を整理することが必要です。

ほとんどの方は、サイトに流入する数をとにかく増やすのが目的なのか、顧客のターゲット層を絞ることでより集客に繋がりやすいサイトを目指すのかなど、よりよいマーケティングを行っていくための手段として、サイトのリニューアルを検討されているでしょう。
その場合、売上アップのための施策として、質の高いリード(見込み顧客)をより多く集められるようにするため、サイトの構造や売上が発生するまでの導線を考えていきます。

また、制作会社がリニューアル前と違う会社であっても、ドメインの引継ぎは可能な場合が多いです。
ドメインは新しく取得するよりも、現在使用しているものを継続した方がSEO対策の面でも有利な場合が多いので、ドメインを引き継げるかどうかも確認した方が良いでしょう。

よくある失敗例として、「競合他社がリニューアルを行ったからリニューアルしたい」等、リニューアルを行うこと自体が目的となっているケースが挙げられます。
「何のためにサイトのリニューアルをしたいのか」は明確にしておきましょう。

サイトリニューアルを行う基準

サイトリニューアルを行ったほうが良い基準としては、以下の通りです。

  • Webサイトのアクセス数が減ってきた
  • コンバージョン数(お問い合わせなどの成果の数)が減ってきた
  • サイト運営に関するコストの見直しが必要になった
  • 企業のリブランディングを実施することになった
  • 新しく事業をスタートさせることになった

サイトリニューアルする際は、マーケティング戦略の内容によって、どの部分をどのように変更するかが変わってきます。
上記のような現象が起きた場合は、しっかりとマーケティング視点での戦略を考えたうえでリニューアルを進めていきましょう。

Webサイトをリニューアルする際に考えておきたいこと

では、サイトリニューアルを実施していく前に、メリットやデメリット、費用などについても見ていきましょう。

サイトリニューアルのメリット

  • 会社やサービスのブランディングやイメージ向上などに繋がる
  • 検索順位が上がってアクセス数や問い合わせの数を増やせる
  • ユーザーが閲覧しやすくなる(サイト自体が軽くなったり、サイト内回遊がスムーズになる)
  • 管理費や更新のコストが下がる
  • データが整理されて使いやすくなる

サイトリニューアルの目的によってメリットが変わるので、全てのメリットがどのサイトにも当てはまるとは言えませんが、自社の業績をアップするための手段として、サイトリニューアルは有効と言えます。

目的に合ったサイト作りが何よりも収益に繋がるので、サイトリニューアルを制作会社にお願いする前に、しっかりと目的を明確化しておきましょう。

サイトリニューアルのデメリット

  • まとまった費用が必要になる
  • リニューアルに携わる担当者の負担が増える

制作会社に依頼するということは、それなりにまとまった費用が必要です。
細かな費用相場については後述しますが、サイトの規模や制作会社によって、50万円〜300万円以上と幅広い価格設定があります。

しかし、サイトのリニューアルというのは、実は「IT導入補助金」の対象となっています。
サイトリニューアルで補助金を活用して、費用負担を減らすことも可能です。

費用と「IT導入補助金」

前述の通り、サイトリニューアルを行う際は、まとまった費用が必要です。
まずはどのくらいの費用が掛かるのか、一般的な費用について見ていきます。

費用目安サイトリニューアルの目的
50万円~ページ数が少なめ(3~5ページ程度)で、文字中心の簡単なサイト
100万円~150万円お問い合わせフォームなど、必要な情報をコンパクトにまとめるサイト
150万円~300万円オリジナルデザインを入れ、質の高いリードを獲得していきたいサイト
300万円~ブランディングの刷新など、全体的な集客に力を入れていきたいサイト

こちらは一般的な費用ですので、制作会社やサイトリニューアルの細かな目的によって前後してきます。
個人でサイト制作を行っているフリーランスに依頼すれば費用は大幅に下がりますが、セキュリティ面やサポート体制を考えると、実績のある制作会社に依頼する方が価格以外のところでメリットが大きいです。
複数の見積もりを取って、比較検討してみましょう。

しかしまとまった費用が必要なサイトリニューアル。
経費として精算できたり、規模によっては減価償却費の対象となるため、企業にとっては税金対策にもなりますが、その費用負担をより軽くする方法があります。

それが、「IT導入補助金」

この補助金は、中小企業や小規模の事業者が対象の補助金で、サイト制作やリニューアル、業務管理システムや会計ツールの導入などに使用できる補助金です。この制度を導入することで、より費用負担を軽くすることが可能です。

しかし難点なのが、”補助金申請をして全事業者が補助金を受け取れるわけではない”というところ。
審査の採択率は約50%と言われており、確率は1/2です。

弊社では、Webサイト構築だけでなく、補助金申請のエキスパートとの連携もしておりますので、採択率を90%にしている実績があります。補助金を利用したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

サイトリニューアルにかかる期間

サイトリニューアルにおいて、もう一つ考えておきたいのが”制作にかかる期間”
サイトの制作にはさまざまな工程があり、サイトの規模によって制作期間は異なりますが、数か月〜1年以上かかる案件も存在します。工程を簡単にまとめたのが以下の通りです。

STEP
要件定義の確認

リニューアル目的や目標の設定、競合分析など

STEP
サイト全体の構成

サイトマップ制作

STEP
サイトのページ単位での構成

ワイヤーフレーム制作

STEP
ページデザイン制作
STEP
HTMLコーディング・システム部分の開発
STEP
動作確認

テスト結果を踏まえた調整も含む

STEP
開発完了・リリース

これだけ見てもかなりの工程があります。
それぞれにかかる期間はサイト内容によって異なるため、制作会社に見積もりを取る際に目安を聞いてみるのがいいでしょう。

業者の選定ポイント

業者を選定する5点のポイントをお伝えしていきます。

  • 制作会社の得意分野を確認
  • 制作会社の信用性
  • Webマーケティングについての知見があるか
  • セキュリティがしっかりしているか
  • アフターフォローがしっかりしているか

制作会社の得意分野を確認

制作会社によって、ジャンルに得意不得意が存在します。
依頼したい会社の得意なジャンルを確認することで、自社の業種や制作目的と合致するか確認できますので、一番最初に確認しましょう。

得意な業種以外で確認できるポイントは、以下の通りです。

  • サービスの分かりやすく伝えることが得意な”デザイン系制作会社”
  • 会員登録や検索機能などの実装が得意な”システム開発系制作会社”
  • 集客全般やどのような訴求がいいかを一緒に考えてくれる”Webマーケティング系制作会社”

制作会社の信用性

制作会社が案件を全うしてくれるか、今後もサポートしてくれるかどうかに関わる信用性。しっかりと確認しておきたい項目です。

制作会社のコーポレートサイトを確認して、企業概要や実績、取引先企業などに目を通しておきましょう。
また、企業の沿革を確認して歴史ある企業かどうかも確認しておいたり、従業員数に対して被保険者数が少なすぎないかなどを確認しておくと、サポート期間中に倒産するなどのリスクも少ないので、しっかりチェックすることをオススメします。

被保険者数は日本年金機構の厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システムで確認することができます。

Webマーケティングについての知見があるか

近年ではSEO対策を行っていないサイトのほうが少ないほど、SEOに関する対策は必須であると言えます。
しかし、SEO自体への知見や、Webマーケティングに対する知見がしっかりとある制作会社なのかどうかは見ておきたいポイントです。

マーケティングに関するコンサルティングを提供していたり、知識が豊富であることがわかる制作会社のほうが、サイト運営に関してより良いアドバイスをもらえるので、制作会社のブログ等もチェックしておくことをおすすめします。

セキュリティがしっかりしているか

近年、セキュリティ対策を行っていない中小企業などのホームページを経由して、大量のスパムメールを送る”サイバー攻撃”が急増しているようです。

できる対策としては、セキュリティ対策をしっかりと行うことですが、サイトによって行うべきセキュリティ対策は異なっているため、自社の担当者では分からないことが多いでしょう。
セキュリティ対策についての知見があるかどうかを見極めることで、サイバー攻撃を防ぐことができるので、最適なセキュリティ対策を考えてくれそうかどうか、制作会社とコミュニケーションをとってみることがオススメです。

アフターフォローがしっかりしているか

Webサイトは制作して、リリースしてからがスタートです。
サイト運営をしていくうえでアクセス解析を行いながら、より良いサイト運営のために改善していくことが重要となります。

そのため、納品されたら終わりではなく、サイト制作後のフォロー体制についてもしっかりと確認しておくことが必要です。
アフターフォローの方法や、どんな支援をしてくれるのかを、制作会社にしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

Webサイトをリニューアルする際に考えておきたいことをまとめました。
サイトをリニューアルするにあたり、制作会社に依頼を考えている方は、サイト構築などに関する知識がない方がほとんどだと思いますが、そういった方を食い物にするような悪質な制作会社も少数ながら存在するため、しっかりとポイントを抑えて、業者選びや準備を行っていきたいですね。

弊社は、前述している”制作会社の得意分野”でいうと、システム開発系の制作会社です。
また、「IT導入補助金」について専門的にサポートしてくれるエキスパートが付いているので、さまざまな方面でのサポートが可能です。
サイトのリニューアルを考えている方は、お気軽にご相談くださいね!

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U・Aのアバター U・A WEBマーケター

広告営業→誌面編集→販売接客→マーケティングと様々な経歴を持つ1児の母。
子育てしながらも、自分の想像力を活かした仕事がしたいと、マーケティング未経験者ながらセルバに入社。
日々勉強しながら、SEO対策などに従事。

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